血糖の上限値
ある方から非公開のコメントで興味深い情報をいただきました。白米を食べた場合、糖質量が50gでも90gでも110gでも血糖値はそれほど変わらないというものです。
これに関しては、私も同じようなことを感じています。私の場合、何をどんなに食べても血糖値の上限は、200台の前半かなという感じなのです。
この半年ぐらいの間で、一番血糖値が上がったのは、ご飯300gの大盛りカレーを食べた時の218mg/dlです。ご飯だけでも糖質は軽く100gを超えています。それにカレーのジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ルーのとろみを加えたら、軽く150gはいっていたはずです。
この半年間、それ以外にも200を超えたことは4回ほどありました。内容は、ブドウ糖、食パン、焼きそば、雑煮です。糖質量はいずれも55g〜70g程度でした。
つまり、私の場合、1回の食事の糖質量が60g程度になると血糖値が200を超える可能性がありますが、それ以上食べても、200台前半の上限を超えることはない、ということのようです。
血糖の上限値について書かれた物がどこかにあったはずと探してみたら、ここでした。
http://www.dm-net.co.jp/gotoh/2003/05/05.html
以前、日本糖尿病協会会長をなさっていた後藤先生の研究です。この後藤先生、最近ではカーボカウントを食事療法に取り入れるべきと主張するなど、私としては非常に尊敬する糖尿病研究者のひとりであります。
ここにあった空腹時血糖値と血糖上限値の相関図をグラフにすると、赤い線のようなな感じになります。
空腹時血糖値をx、血糖上限値をyとすすれば、グラフは「y=1.83x」の一次関数で表すことが出来ます。つまり、「空腹時血糖値に1.83を掛けると、その人の血糖上限値になる」ということです。
ちなみに、空腹時血糖値が120の人の上限は約220ぐらいです。これは今の私です。2年半前、糖尿病が発覚したときは、空腹時血糖値が250ありました。ということは、食後は450を超えていた可能性があります。知らなかったとは言え、恐ろしいことです。
うどんで低血糖?
月刊糖尿病ライフ「さかえ」7月号。特集1の『なかなかできないEDの話』は読み飛ばすとして、特集2の『大人になって発症した1型糖尿病を考える』に興味深い一文がありました。
食事療法で大人の1型糖尿が2型糖尿病と最も異なる点は、主食の成分が血糖値の上昇に直結するということです。具体的にいいますと、米食にくらべてパン食は血糖値の上昇がおきやすく、逆に麺類は血糖値が低くなりがちで、時には低血糖になる場合があります。
うどんを食べると、時に低血糖???
同時に、インスリンポンプで療養中の1型糖尿病患者の、主食の種類別に見た血糖値の推移のグラフが載っていました。(話を見えやすくするために全粥のデータは削除しました)

このグラフの形、どこかで見たことがあると思ったら、先日、私がやった実験結果とまったく同じです。

うどんは血糖値が上がりにくい。原因はよく分かりませんが、事実であることは間違いないようです。
ローカーボ食品の個人輸入代行の「カーボカウント・ドットコム」ですが、料金体系を変更しました。これまでは、送料と代行手数料は後ほど計算してお知らせするというしシステムだったため、双方とも手続きが煩雑でした。
新しい方法では、最低限の基本送料を設定し、重量増による送料の増加分は商品価格に上乗せするかたちで価格を設定しています。平均した総支払額は前回のシステムとほとんど変わりありませんのでご了承ください。
また、一定の割合で発生する関税についても、当方の負担とさせていただくことにしました。
平均血糖値とヘモグロビンA1c
普段測る血糖値はそれほど高くないのに、ヘモグロビンA1cはなかなか下がらないという悩みを聴くことは良くあります。
たとえば、空腹時血糖値はたいてい2桁、食後のピークもほとんど140を超えないのに、ヘモグロビンA1cはどうしても6%を切れないというのです。血糖値だけをみればまったく何の問題も無いので、私なんかは気にすることはないと思うのですが、本人にとってみればいろいろ不安に思ってしますのでしょう。
もしかして、寝てる間にものすごい高血糖になってるんじゃないかと、血糖値の割にたんぱく質が糖化されやすいって事は、合併症にもなりやすいんじゃないかとか。
そもそも、ヘモグロビンA1cが過去2ヶ月ほどの血糖値の平均を表すとは言っても、2ヶ月間にわたって本当の意味での平均血糖値を調べた人などまずいないはずです。私は以前、起きてから寝るまでの血糖値を1時間おきに測り続けたことがありましたが…。
平均血糖値とヘモグロビンA1cの関連を調べたデータがとこかにないかと探したら、去年の8月「Diabetes Care」に面白い研究結果がありました。
研究調査の対象となったのは、1型患者268人、2型患者159人、健常者80人の合計507人。国は10カ国に及びます。
被験者まず、5分おきに1日288回の血糖測定を2日間にわたって行います。それを1ヶ月ごとに3ヶ月間続けます。さらに、1日7回の指先からの血糖測定を、週に最低3日行います。
3ヵ月後、各自のヘモグロビンA1cを測定し、それまでの血糖値の平均と比べるというものです。
その結果をグラフに落とし込んだのが、下の図です。ぱっと見、確かに平均血糖値とヘモグロビンA1cは綺麗な相関関係を描いています。 
しかし、図を良く見ると、たとえばA1cの基準値といわれる5.8%辺りでも、下は90mg/dlから上は160mg/dlぐらいまで、けっこうばらつきがあることが分かります。
血糖値の平均が90といえば、空腹時は80程度、食後でも瞬間的に140超えるかどうかって感じじゃないでしょうか。一方、平均160mg/dlというと、空腹時120以上、食後は常に200超って感じだと思います。そんな二人が同じ5・8%っていいうのも、ちょっと不公平ですね。
知りたいのは、平均が90だろうと160だろうと、合併症のリスクの指標となるのは、あくまでもヘモグロビンの糖化率(=HbA1c)なのか、それとも実際の平均血糖値なのかという点ですが、それはまだ結論が出ていないのでしょう。
私としては、実際の血糖値の方が重要だし、単に平均ではなくその推移の仕方のほうがさらに重要だという気はしますが。
因みにこの実験から導き出された数式は「平均血糖値=28.7 × A1C − 46.7」ということらしいです。
実際の計算はこんな感じです。
| HbA1c | 平均血糖値 |
| 5% | 97 |
| 6% | 126 |
| 7% | 154 |
| 8% | 183 |
| 9% | 212 |
| 10% | 240 |
| 11% | 269 |
| 12% | 298 |
http://care.diabetesjournals.org/content/31/8/1473.abstract
毒を食らわば皿まで
同じカーボ量なら、砂糖より食パンの方が血糖値への影響は大きいと言うのは、先日の実験で解明されました。唯一つ残ったご飯がどうなのか、どうしても知りたくて、これも実験敢行です。
ご飯150g、カーボ量にして56gをお茶漬けで食べました。永谷園の鮭茶漬けには、カーボ量が1.7gありましたが、その辺は誤差の範囲内ということで無視です。
血糖値の推移がこれ。
砂糖水と比べるとピークは低いですが、やはり下がり方はにぶいです。
これまで実験した、砂糖、パン、米飯(お茶漬け)、麺(素うどん)の血糖値推移をグラフにすると、こんな感じになりました。

GI値算出の基準となる曲線下面積でランキングをつけると、
食パン>お茶漬け>砂糖水>素うどん
という結果になりました。なんと、一般に言われているGIとまったく一致しています。
ここでちょっとした情報操作というか、私の仮説をより強力に補強するために、あえて1時間後と2時間後の血糖値だけをグラフにしてみました。

曲線下面積のランキングは変わらないものの、それぞれの食材の血糖値への影響がよりはっきりしてきます。
とうことで、血糖値への影響と言う意味では、先日のこの写真もまさに真実だったわけです。

砂糖vs食パン
先日行った、砂糖と素うどんとの負荷対決では、明らかに砂糖の方が血糖への影響大でした。もしかしたら、あの素うどんの結果が特異だったのかも知れないと、後日、もう一度素うどんで実験したのですが、ほぼ同じような血糖推移をたどりました。
少なくとも私の場合は、シコシコの讃岐うどんでカーボ56gを摂る分には、それほど心配することはないということのようです。
そもそも、スパゲティや中華麺、日本そばなどは意外とGI値が低いことが知られています。麺類は噛まずに飲み込むことが多いので、消化に意外と時間がかかるのかもしれません。あるいは、小麦粉をこねて延ばしてを繰り返すうちに、グルテンが独特の結合を起こし、それが糖の消化吸収を阻害するのかもしれません。
一方、同じ小麦粉製品でも、パンはブドウ糖と同程度の高いGI値を示すことが知られています。ということで、今度は食パンと砂糖との比較をしてみました。
実験のサンプルはスーパーで普通に売ってる食パン。100g当たりのカーボ量が48.5gということなので、115g食べました。これで、前回の砂糖水と同じ、カーボ量56gです。条件を揃えるために、なにも付けずに水だけで胃に流し込みました。すべて、食べ終わるのにかかった時間は10分です。
で、血糖値の推移はこうなりました。
讃岐うどんのときとは明らかに違う動きです。砂糖水と比べて、ピークは遅いものの、いつまでも高血糖が続いています。グラフにするとこうなります。
ピークは砂糖水の方が高いものの、グラフの曲線下面積で言えば、食パンのほうが大きいです。GI値の高さで言うとはやり砂糖より食パンの方が上と言っていいと思います。グルコーススパイクということでは砂糖の方が急峻ですが。
このグラフを見る限り、先日のこの写真は、ほぼ真実を語ってると言っていいのではないでしょうか。







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