カーボカウントな日々

血糖値を上げるのは炭水化物(カーボ)です。炭水化物さえ摂らなければ血糖値はほとんど上がりません。 今、世界の糖尿病治療は、食事の炭水化物をコントロールするカーボカウンティングが主流となっています。

チョコレートと血糖値

2009 - 02/13 [Fri] - 01:33

バレンタインデーが近づいているせいでしょうか、最近、「チョコレート 血糖値」で検索してくる人が増えています。

チョコレートというのは高カロリーのイメージがあるせいか、糖尿病にはかなり良くないお菓子みたいに思われているのかもしれませんが、実際にはそれほど血糖値を上げるとは思えません。

文科省の食品成分データベースによると、チョコレートのカーボ量は100gあたり約55g。普通、チョコレートは1パック50g程度なので、丸ごといっきに食べたところで、ご飯を茶碗に半分くらいのカーボ量です。

しかも、砂糖由来のカーボは白米よりも低GI。さらに、脂肪たっぷりなのでカーボの吸収もじっくり型。そんなこんなで、ブラックチョコのGI値は「22」とビックリするくらい低くなっています。血糖値を上げる力でいでば、たぶん煎餅とかクッキーの方がはるかに強力なはずです。

ということで、ちょっと早目にもらったバレンタインチョコで実験です。

実験材料はGODIVAのチョコレート詰め合わせ。ミルクチョコとホワイトチョコの合計20gです。成分表がなかったので推定カーボ量は11gとしました。

バレンタインチョコ


実験開始は夕食後3時間。ちょっと遅い食後のデザート感覚でいただきました。もちろん、愛情をたっぷり感じながら。(^^)

血糖値推移 

食前128mg/dl
食後30分126mg/dl
食後60分116mg/dl
食後120分113mg/dl

想像通りというか、想像以上にというか、血糖値は上がるどころか下がり続けました。

通常この時間帯は夕食のカーボに反応したインスリンがだらだらと出てる状態なので、デザートをぶち込むには最適なのですが、それにしても拍子抜けするほどの血糖値です。

ということで、チョコレートを上げようかどうか迷っている女性の皆様、(私に限って言えば)この程度の量を、食後のデザートとして食べる分にはまったく問題ないので、どうかご安心ください。(笑)


血糖値の理論と実際

2009 - 05/10 [Sun] - 16:27

私は常々このブログで、血糖値を上げるのは炭水化物であると言ってきました。砂糖だろうが、ご飯だろうが、炭水化物は炭水化物。摂取した量に応じて、同じように血糖値を上げると言ってきました。

昨日のエントリー「砂糖に換算すると」も、そういう思いで書いたものです。「素うどん一杯の中には、角砂糖17個分の炭水化物が含まれていますよ」、「素うどん1杯食べると言うことは、角砂糖17個食べるのと同じくらい、血糖値を上げるのですよ」ということが言いたかったわけです。

まあ、理屈はそうであっても、実際に検証してみないことには説得力はないだろうと、二日にわたって人体実験をしてみました。

【1日目】
加ト吉の冷凍讃岐うどんを刻みねぎだけで食べました。
素うどん

パッケージにあった成分表は以下のとおりです。
総カロリー:263kcal
炭水化物:56.1g
タンパク質:7.9g
脂質:0.8g

私は1回の食事のカーボ量を概ね40g以内と決めているので、56gというのはちょっとチャレンジングですが、そう珍しいことでもありません。

血糖値の推移は次のようになりました。

血糖値推移

カーボを56gも摂った割には、ピークも150台ですし、2時間後には2桁になると言う、非常に優秀な結果になりました。まあ、ちょっと反応性低血糖気味かなという推移でもあります。


【2日目】

1個3.3gの角砂糖を17個、お湯に溶かして飲みました。カーボ量はうどんとまったく同じ56.1g。とにかく強烈に甘くて、吐きそうになるのをこらえながら、なんとか全量を飲み干しました。
砂糖56gの水溶液

GI値で判断するかぎり、うどんより砂糖のほうが血糖値は上がりにくいはず…。という思いとは裏腹に、なんだか久しぶりに高血糖な予感。30分で満を持して測った血糖値はめでたく200超でした。

血糖値推移

ピークが高い分、下がるのも早いかと思ったらそんなこともなく、2時間経っても食前値を下回ることはありませんでした。

グラフにすると両者の違いは一目瞭然です。
血糖値推移グラフ

当初の予想を裏切る結果となりましたが、原因はいろいろ考えられると思います。

まず、今回食べたのは冷凍の讃岐うどんでしたが、非常に固くてコシもありました。パスタや中華麺のGI値は50前後とされていますが、コシのある讃岐うどんも同程度のGI値なのかもしれません。

また、讃岐うどんの場合は10分ほどかけて食べましたが、砂糖水はもっと短時間で飲み干しています。戦法において兵力の逐次投入は愚の骨頂とされますが、砂糖水の場合、兵力を集中投下したことで、体へのダメージはより強力になったものと思われます。

とりあえず、今回の実験で明らかになったのは、同じカーボ量でも、どういう方法で投入するかによって、血糖値への影響は大きく違ってくるということです。まあ、それがGI(グリセミックインデックス)とかGL(グリセミックロード)という考え方なんですが。

大事なのは、いかに消化に時間がかかるようにしてやるかと言うことです。まずは、良く噛んでゆっくり食べること。咀嚼にはインスリンの分泌を促す作用があるという研究結果もあるくらいですから。

そして、炭水化物単体ではなく、タンパク質や脂質を同時に取ることで胃や十二指腸での滞在時間を延ばしてやることです。今回の場合、うどんには約8gのタンパク質が含まれていました。

逆に言うと、コーラやファンタなどの糖の水溶液は、そうとう膵臓にダメージを与えているだろうことは想像に難くありません。たとえば、500mlのコーラには、今回の実験とまったく同じ、56gの糖分が含まれています。昔はそんなのも、1日2本も3本も飲んだような気がします。

いずれにしても、理屈通りに体は反応しないということですね。そして、血糖自己測定だけが真実を教えてくれると言うことです。

砂糖vs食パン

2009 - 05/15 [Fri] - 18:47

先日行った、砂糖と素うどんとの負荷対決では、明らかに砂糖の方が血糖への影響大でした。もしかしたら、あの素うどんの結果が特異だったのかも知れないと、後日、もう一度素うどんで実験したのですが、ほぼ同じような血糖推移をたどりました。

少なくとも私の場合は、シコシコの讃岐うどんでカーボ56gを摂る分には、それほど心配することはないということのようです。

そもそも、スパゲティや中華麺、日本そばなどは意外とGI値が低いことが知られています。麺類は噛まずに飲み込むことが多いので、消化に意外と時間がかかるのかもしれません。あるいは、小麦粉をこねて延ばしてを繰り返すうちに、グルテンが独特の結合を起こし、それが糖の消化吸収を阻害するのかもしれません。

一方、同じ小麦粉製品でも、パンはブドウ糖と同程度の高いGI値を示すことが知られています。ということで、今度は食パンと砂糖との比較をしてみました。

実験のサンプルはスーパーで普通に売ってる食パン。100g当たりのカーボ量が48.5gということなので、115g食べました。これで、前回の砂糖水と同じ、カーボ量56gです。条件を揃えるために、なにも付けずに水だけで胃に流し込みました。すべて、食べ終わるのにかかった時間は10分です。

食パン115g

で、血糖値の推移はこうなりました。

血糖値推移

讃岐うどんのときとは明らかに違う動きです。砂糖水と比べて、ピークは遅いものの、いつまでも高血糖が続いています。グラフにするとこうなります。

血糖値推移グラフ

ピークは砂糖水の方が高いものの、グラフの曲線下面積で言えば、食パンのほうが大きいです。GI値の高さで言うとはやり砂糖より食パンの方が上と言っていいと思います。グルコーススパイクということでは砂糖の方が急峻ですが。

このグラフを見る限り、先日のこの写真は、ほぼ真実を語ってると言っていいのではないでしょうか。

食パンの真実





毒を食らわば皿まで

2009 - 05/22 [Fri] - 23:38

同じカーボ量なら、砂糖より食パンの方が血糖値への影響は大きいと言うのは、先日の実験で解明されました。唯一つ残ったご飯がどうなのか、どうしても知りたくて、これも実験敢行です。

ご飯150g、カーボ量にして56gをお茶漬けで食べました。永谷園の鮭茶漬けには、カーボ量が1.7gありましたが、その辺は誤差の範囲内ということで無視です。

お茶漬け

血糖値の推移がこれ。

suii9522.jpg

砂糖水と比べるとピークは低いですが、やはり下がり方はにぶいです。


*     *     *


これまで実験した、砂糖、パン、米飯(お茶漬け)、麺(素うどん)の血糖値推移をグラフにすると、こんな感じになりました。

grp9522a.gif

GI値算出の基準となる曲線下面積でランキングをつけると、

食パン>お茶漬け>砂糖水>素うどん

という結果になりました。なんと、一般に言われているGIとまったく一致しています。


*     *     *


ここでちょっとした情報操作というか、私の仮説をより強力に補強するために、あえて1時間後と2時間後の血糖値だけをグラフにしてみました。

grp9522b.gif

曲線下面積のランキングは変わらないものの、それぞれの食材の血糖値への影響がよりはっきりしてきます。

とうことで、血糖値への影響と言う意味では、先日のこの写真もまさに真実だったわけです。

rice_truth.jpg

ドキドキ体質と血糖値

2009 - 07/30 [Thu] - 14:19

私は昔から頻脈気味でした。血圧を測ると脈拍も一緒に表示されるのですが、たいてい80とか90とか。病院だと検査室まで歩くので、100を超えてることもよくあります。

哺乳動物の脈拍は体重と反比例しているそうです。小さなネズミは脈が速く、大きなゾウは脈が遅い。面白いことにどんな動物も一生の間に打つ脈の数は決まっていて、だいたい20万回くらいで寿命が尽きるようです。

平均脈拍数が毎分80回とすると、寿命は50年ちょっと。私の場合平均はもっと早そうなので、今の命は神様がくれたオマケみたいなものかもしれません。

いつどんなときに脈は早くなるのか、傾向と対策を探ろうと、心拍モニターなるものをアメリカのネットオークションで購入しました。はやりこの手のものはアメリカの方がはるかに安いです。

心拍センサーをゴムベルトで胸に巻き、そこから送られてくる電波を腕時計でキャッチして、心拍数をモニターするのですが、数日前の昼間、7時間ほど心拍数を記録してみました。特に運動はしていないのに、その結果はかなりショッキングなものでした。

最低心拍数は78、最高が164、平均は107でした。その7時間で消費したカロリー数はなんと2597kcal。年齢、体重、性別、心拍数から計算した推測値なので実際にそれほど消費してるとは思いませんが、それにしてもものすごいカロリー消費です。これじゃいくら食べても太れないわけだ。

夜、ウォーキングでも測ってみましたが、速歩のときで毎分130台、ジョギングだと160台にまで上がります。160台といえば私の最高心拍数(220-年齢)です。となると、長いことジョギングするのはちょっと危険かもしれません。

一番低いのは起床時のベッドの中で、だいたい60前後です。このレベルを維持できれば、寿命もだいぶ延びるのかなという気もしますが、頭と体の活動が始まると、すぐに80台に上がります。

心拍数をコントロールしているのは自律神経です。交感神経が優位になると脈は早くなり、副交感神経が優位になると脈は遅くなります。

交感神経が優位ってことは、緊張状態にあるわけで、怒りとか恐怖とか不安とかそんな感情があると誰だって心臓はドキドキします。森の中で熊に出会って「戦うか逃げるか(Fight or Flight) 」という判断に迫られたときが、まさに交感神経フル作動状態。血糖値も一気に上昇します。

逆に、副交感神経が働くときはリラックスしたときです。心穏やかにゆったりとした気持ちでいれば、自ずと脈もゆっくりになるわけです。

私は昔から「のんびりする」とか「ぼーっとする」っていうのができません。リゾートホテルのプライベートビーチで、日がな一日波の音を聴いているなんて、苦痛以外の何物でもありません。いつだって心はあくせくと走り回っていないと落ち着かないのです。

交感神経優位の状態ではアドレナリンやグルカゴンの分泌が促進されます。当然、血糖値は上がりますよね。

一方、副交感神経は消化管機能を亢進させ、代謝においては同化傾向に働くようです。肝臓ではグリコーゲンの合成が促進され、膵臓からはインスリンの分泌が促されます。当然、血糖はさっさと片付きます。

私が糖尿病になったのも、もしかしたらこのドキドキ体質にあるのかもしれません。これからはもうちょっと、のんびりと構えて生きればいいのでしょうが、今さらそれは無理でしょうね。

メトホルミンと空腹時血糖値

2015 - 11/29 [Sun] - 01:19

食後の血糖値は食事内容や運動である程度コントロールすることはできますが、朝の空腹時血糖値だけは、自分の意思ではどうにもできないと思っていました。

今のところ起床時の血糖値はだいたい95~120mg/dl。平均して110mg/dl程度なので、そう気にしてはいないのですが、理想を言えば常に2桁に収まっていて欲しいところ。

そんな折、FaceBookの糖質制限グループ内で、メトホルミンで起床時の血糖値が下がったという報告を見て、なんとなく自分でも実験してみたい衝動に駆られてしまいました。

糖尿病の名目では通院してない現在、かかりつけの病院でいきなりメトホルミンの処方をお願いしても無理なので、海外からの個人輸入代行を利用しました。

これまで何度か使ったことのあるオオサカ堂でメトホルミン(メルビン)を検索すると、いろんなジェネリック薬品が出てきますが、一番コスパのよさそうなこちらを選びました。

個人輸入とはいっても、アマゾンで物を買うのとまったく同じ手軽さです。注文して1週間足らずでシンガポールから商品は送られてきました。

とりあえず寝る前に1錠(500mg)を服用して、翌朝、起床時に血糖値を測定します。

5日間のデータがこれ

119・109・116・109・111/平均112.8

ちなみに、服用以前の5日間のデータがこれ

110・116・98・90・102/平均103.2

なんと、メトホルミンを服用すると、朝の血糖値が平均10mg/dl近く上昇するという、まったくもって不本意な結果となってしまいました。

しかも、服用期間中、180前後の血糖値を2度も経験しました。普通なら140程度で収まるような食事内容でです。メトホルミンが原因かどうかはわかりませんが、なんらかの作用をした可能性はあると思います。

さらに、メトホルミンを服用した翌朝は非常に目覚めが悪く、午前中いっぱい言いようのないダルさに悩まされました。メトホルミンの副作用に「倦怠感」というのもあったので、もしかしたらそれかもしれません。

いずれにしても、メトホルミンの服用でなにひとつ良いことはなかったということで、実験は中止です。

還暦を過ぎて、毎朝80台の血糖値を目指すと言うのは、白髪一本ないふさふさの髪や、腹筋の割れた逆三角形の体型を追求するのと同じぐらい、現実離れした高望みなのかもしれません。



オオサカ堂での商品の検索はこちらからどうぞ。


アルコールと食後血糖値

2015 - 12/04 [Fri] - 13:23

酒は血糖値を下げると言われています。アルコールが体に入ると、肝臓はその解毒に追われて、糖新生を怠るというのが理由のようです。

血糖値がまた気になりだした最近、夕食には必ず何かしらのアルコールを飲むようにしていました。とは言っても、もともとそんなに強いほうではないので、ウイスキーなら水割りをシングルで、ワインなら赤をグラスに1杯程度ですが。

実際のところ、酒を一緒に飲んだからといって、特に食後の血糖値や翌朝の空腹時血糖値が下がるという実感もなかったのですが、ある時ふと思い出しました。

エネルギー源としては、アルコールのほうがブドウ糖より優先的に使われるということを。

ということは、アルコールとブドウ糖が一緒に体に入った場合、エネルギーとしてまず細胞に取り込まれるのはアルコールのほうで、アルコールが一掃されるまで、ブドウ糖は血液中で待ちぼうけを食らわされることになるわけです。

つまり、アルコールと一緒に食事をした場合、食後の血糖値はむしろ下がりにくいのではないか。

そう思ったら、実験してみたくて居ても立ってもいられなくなってしまいました(笑)

なるべく条件を揃えようということで、仕事が終わった後、2日続けて近所のジョナサンで和風おろしハンバーグ+ツナサラダ+小ライス(150g)を注文。1日目は赤のグラスワインを1杯、2日目はワイン無しで比較しました。推定糖質量はどちらも70gほどでしょうか。

1日目(ワイン有り)
1日目


2日目(ワイン無し)
2日目



それぞれの血糖値の推移がこれです。

ワイン有り(1日目)
ワイン血糖1日目


ワイン無し(2日目)
ワイン血糖2日目



グラフにしたのがこちら

ワイングラフ

たった1回の比較ではなんとも言えませんが、ワイン無しのほうが、食後60分~90分の血糖値は明らかに低く抑えられるという結果になりました。また、120分と翌朝の血糖値はワインを飲んでも飲まなくてもほとんどかわりません。

ということで、今回の結果だけをみると

「食事中のアルコールは食後の血糖値を上げる」

と言えそうです。


アルコールによる血糖値の低下を期待するなら、実際は浴びるほど飲まないといけないのかもしれませんね。

アルコールと食後血糖値・その2

2015 - 12/11 [Fri] - 12:22

食事中のアルコールは、食後の血糖値を上げる方向に作用するんじゃないかという推論は、人体実験によって、見事予想通りの結果がもたらされましたが、たった1回の実験では確信を得るには至らないということで、追試験を行いました。

外食での実験はなにかと面倒なので、今回は手軽に家庭内実験です。

食材はなにがいいか、いろいろ考えたのですが、2回の条件を極力揃えるために、レトルトのカレーライスを採用しました。

たとえ実験とはいえ、血糖値はなるべく上げたくないので、天然のDPP-4阻害薬・ツナサラダを添え、ライスは天然のαグルコシターゼ阻害薬・餅麦入りです。それにイオンのレトルトビーフカレー(中辛)を加えて、トータルの糖質量は65g程度だと思われます。

で、1日目はかなり濃い目のウイスキーの水割りをグラスに1杯を食事と一緒に飲み、2日目はアルコールなしで食事のみ。

水割り食



水割りを飲みながらの1日目の血糖値はこうなりました。

水割り推移1


水割りなしの2日目がこれ。

水割り推移2


グラフにするとこんな感じです。

水割りグラフ

今回もやはり、アルコールなしのほうが食後の血糖値は低く抑えられるという結果になりました。

にしても、糖質65gを摂って食後のピークが125って、まさに10代のアスリート並みの耐糖能じゃないでしょうか(笑)。

「食事中のアルコールは食後の血糖値を上げる」という推論、「2度あることは3度ある」とは言いますが、「3度目の正直」ということもあるので、もう1回だけ何らかの方法で実験をして、自分なりの結論を出したいと思います。

アルコールと食後血糖値・最終章

2015 - 12/13 [Sun] - 13:22

糖尿病になる前はコーラが大好きでした。深夜、無性にコーラが飲みたくなり、近くの自販機に走ることもしょっちゅうでした。

糖尿病になってからは普通のコーラはほとんど飲んだことがありません。コーラを含む甘い炭酸飲料の飲みすぎで糖尿病になったと、ほぼ確信しているからです。

というわけで、アルコールと食後血糖値の関係を探る実験、最終章はコーラに決定です。

1日目はコーラにウイスキーを入れたいわゆるコークハイで血糖値の推移を計測。コーラだけの2日目と比較してみました。

最初は1回に500ml飲む予定でいたのですが、実物を目の前にしたら怖気づいてしまい、急遽、350mlに減量。それでも果糖ブドウ糖液糖+砂糖で、糖質40gです。

1日目はウィスキー45ml(大匙3杯)にコーラ350mlを加えたものを15分かけて摂取しました。

コークハイ


その血糖値推移がこれ。

コーク推移1

さすが砂糖水、30分で一気にピークまで上りつめています。



2日目はコーラだけ350mlを、これまた15分かけて投入。

コークハイ2


血糖値の推移はこれ。

コーク推移2

やはり30分後には170近くまで行くものの、60分後には125にまで下がっているのがコークハイとの大きな違いです。そして120分後には反応性低血糖。

グラフにすると一目瞭然ですね。

コークグラフ

食後30分と120分の値はそれほど変わりませんが、60分と90分では明らかにアルコール入りのほうが数値が高くなっています。

以前、砂糖水で実験したときも、2日目のコーラだけのグラフと同じような推移を示しています。

砂糖グラフ

つまり、30分後には急激に上がって、60分から90分にかけては急激に下がるというのが砂糖(≒果糖ブドウ糖液糖)による血糖値の推移なのに、コークハイではそうなっていないとうのは、おそらくアルコールが糖の代謝に何らかの影響を及ぼしたものと思われます。

ということで、少なくても私の体の中では、「食事中のアルコールは食後血糖値を高める」を結論にしたいと思います。

麦飯150gでOGTT

2016 - 01/28 [Thu] - 14:37

経済的な理由もあって、ランチは毎日、社員食堂の日替わり定食を食べています。ライス小盛りにすると150gのご飯が付いてきます。

office_lunch.jpg

トータルの糖質量は70g近いと思いますが、時々測る血糖値は140mg/dlを超えることはありません。常に立ちっぱなし、歩きっぱなし、時々力仕事という肉体労働が、糖を常に消費してくれているからだと思います。


仕事が終わった後の夕食も、100gほどの麦飯を食べることが多いです。麦に含まれる水溶性食物繊維のお陰もあってか、やはり血糖値はせいぜい140mg/dl程度です。


糖質(炭水化物)は単体で摂るよりも、脂肪やたんぱく質と一緒に摂ったほうが、血糖値の上昇は穏やかになるといわれています。

ならば、ご飯を単体で摂った時、血糖値はどうなるのか、NIPROの2つの血糖測定値の比較も兼ねて人体実験です。


*  *  *


西友のPBである「米粒麦」45gを2合の米と一緒に炊いた麦ご飯150gに塩をかけ、約10分で食べました。成分的には白米と五穀米のちょうど中間あたりかなということで、糖質量は50gとしておきます。

この塩だけのご飯、やたら美味しくて涙が出そうになりました。遠い日の母の塩むすびと記憶が重なったのかもしれません。

rice_150g.jpg



新しいTrue Metrix での測定結果がこれ。

rice_met.jpg


今までのTrue Result の結果がこれ。

rice_res.jpg

グラフにするとこんな感じです。

rice_ogtt.jpg

普段の食事ではまずありえない190超えにびっくりですね。

しかも普段の食事なら食後2時間もすれば血糖値もいい感じに下がっているのですが、今回の場合はまったくダメダメです。

休日でほとんど体を動かしていないせいもあるだろうし、体調的になにか問題があったのかもしれませんが、糖質単体摂取の怖さをまざまざと見せられた感じです。


*  *  *



測定器の評価としては、両者、ほぼ同じような結果になったので、血糖値の推移を把握するにはどちらも問題はなさそうです。

True Resultの場合、血糖値が低いときはより低く、血糖値が上がるとより高くなるらしい傾向は、こちらのサイトでなんとなく感じていたのですが、今回のMetrixとの比較でも、やはりそのような結果になっています。

ということは、Metrixのほうがより信頼性が高いようにも思えるのですが、前回の記事でも書いたように、時々びっくりするような高値を示すことがあります。実は今回の実験でも最初に測った60分値は258というどんでもない数値でした。これはありえないと測り直したら190という、まあまともな数値だったのでなんとか事なきを得ましたが。

rice_60.jpg






ということで、今回の結論


麦飯といえども単体で食べたら血糖値は爆上げ

Metrixは基本的には優秀だが、時々悪い子になる





アトキンスバー

2016 - 02/03 [Wed] - 13:35

私の糖尿病が発覚したのは、ちょうど9年前の今頃でした。その後、すぐに糖質制限を始め、甘いものは一切絶っていたのですが、バレンタインにもらったチョコレートを、せっかくだからと2片ほど食べたところ、血糖値は一気に200を超えました。もう一生チョコレートは食べられないんだなぁと、深い悲しみに暮れたのを今もはっきりと覚えています。

その後、砂糖を使わないチョコレートが海外にあることを知り、時々取り寄せては、悲しみに暮れた心を癒していました。

先日、たまたまiHerbのサイトを見ていたら、懐かしいアトキンスバーを発見。思わずポチってしまいました。

atokin2.jpg

成分表をみると一個あたりの炭水化物は23gとあります。そのうち9gが食物繊維で、12gが糖アルコール。血糖値を上げる糖質はわずか2gという謳い文句ですが、この糖アルコールというのが曲者で、おそらくはマルチトールではないかと思われます。だとすると、半分くらいは血糖に影響するので、実際は糖質8gと考えたほうがよさそうです。

atkin1.jpg

今までいろんな種類のアトキンスバーを試してみましたが、私が一番好きなのは「チョコレート キャラメル ムースバー」。久しぶりに食べましたが、甘くてコクがあってめちゃめちゃ美味しいです。

atokin3.jpg

ということで、お約束の人体実験です。1個じゃほとんど血糖値も上がらなそうので、2個一度に食べての血糖測定です。
実質的な糖質は約16g。

食べて2時間の血糖推移はこれ。

アトキン推移

グラフにするとこうなります。

アトキンすグラフ

血糖値は20ほど上がりましたが、この程度では血管内皮を痛めつけることはなさそうです。

実験も無事終わって、めでたしめでたしと思っていたころ、お腹に異変が起こり始めました。小腸で吸収されなかった糖が大腸へ一気に押し寄せたので、腸内細菌は大喜び。大量のガスを発生させてくれました。まさに、マルチトールを大量に摂った時のお腹の反応です。

アトキンスバーは1本まで。2本以上食べたときは外出を控えた方がよさそうです。

黒糖は血糖値を上げないのか?

2016 - 02/09 [Tue] - 23:43

秘密結社ブドウ党というサイトがあります。ここの党首が境界型糖尿病ということで、さまざまな食品の食後血糖値を実測のうえ、余談とユーモアを交えながら記事にしてくれているのですが、最近の実験対象が黒糖でした。(こちらこちらにも関連記事があります)

黒糖は確かに砂糖みたいな精製糖ではないものの、強烈な甘さがあり、どう考えても血糖値は爆上がりしそうなものですが、ブドウ党党首の場合、2回の実験を重ねてもほとんど上がらない結果となりました。

偶然、我が家にも奄美大島のお土産でもらった黒砂糖が冷蔵庫の奥に眠っていたので、早速、追試験です。

黒糖1

方法はブドウ党党首と同じように30gをお湯に溶かして飲みました。

黒糖3



確かに甘いことは甘いのですが、雑味やコクもあって、わりと美味しくすんなりと飲めました。

黒糖4



で、血糖値の推移がこちら。

黒糖推移



糖質30gで80mg/dlの上昇ってのは、それなりに見事な上がりっぷり。さすが「糖」を名乗るだけのことはあります。しかも、30分後がピークで120分後は低血糖気味というもまさに「糖」の特徴そのものです。



ということで、私の場合、黒糖でもしっかり血糖値は上がるという結果になったのですが、どうせなら普通の砂糖での結果も調べてみようということで、翌々日、白砂糖30gでも血糖値を測ってみました。

砂糖1

結果はこちら。

砂糖推移


両者のデータをグラフにするとこんな感じです。
黒糖砂糖グラフ

砂糖の方が60分と120分で多少高くなっていますが、測定器の誤差の範囲ということで、どちらも同じような食後高血糖をもたらすと考えていいようです。


ということで今回の結論(あくまで私の場合)

一見純朴で人当たりのよさそうな黒糖だか、凶暴性という意味では白い悪魔の砂糖とほとんど変わりない。

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プロフィール

カステーラ

Author:カステーラ
東京都在住、61歳。
2007年2月、糖尿病発症。
現在、服薬なしでカーボカウンティングという食事療法を実践中。
「カーボカウントってなに?」という方は、まずこちらから。

ヘモグロビンA1c(体重・BMI)推移
2007年2月:9.3%(64kg・22.9)
2007年3月:7.5%(62kg・22.2)
2007年4月:6.0%(60kg・21.5)
2007年5月:5.3%(58kg・20.8)
2007年6月:4.8%(57kg・20.4)
2007年7月:5.1%(57kg・20.4)
2007年8月:4.8%(57kg・20.4)
2007年9月:5.0%(58kg・20.8)
2007年10月:5.0%(57kg・20.4)
2008年1月:5.3%(56kg・20.1)
2008年5月:5.2%(56kg・20.1)
2008年7月:5.3%(55kg・19.7)
2008年10月:5.2%(58kg・20.8)
2009年1月:5.2%(58kg・20.8)
2010年7月:5.4%(58kg・20.8)





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