カーボカウントな日々

血糖値を上げるのは炭水化物(カーボ)です。炭水化物さえ摂らなければ血糖値はほとんど上がりません。 今、世界の糖尿病治療は、食事の炭水化物をコントロールするカーボカウンティングが主流となっています。

カーボ45g記録会

2008 - 10/08 [Wed] - 23:52

先日、乳糖&果糖vsデンプンの血糖値比較をしましたが、その後も機会あるごとに、同じカーボ45gの血糖測定をしてみました。条件を揃えるために、すべて朝イチでの実験です。



●牛乳と梨
牛乳300ccと梨一個分(250g)。血糖値をあげにくいと言われる乳糖(グルコース・ガラクトース)と果糖(フルクトース)です。予想通り血糖値はあまり上がりませんでした。

牛乳と梨
カロリー=355kcal
炭水化物=45g
脂質=15g
たんぱく質=10g

血糖推移1



●トースト
食パン1枚半(90g)にマーガリンを塗りました。デンプンの中でも最も血糖値を急激に上げるといわれる白パンでの血糖値測定です。マーガリンによるカーボ吸収遅延効果もそれほど見られないまま、血糖値は一気に上がりました。

トースト
カロリー=349kcal
炭水化物=45g
脂質=15g
たんぱく質=8.5g

血糖推移2



●梅干し粥
白米120gをお粥にして梅干しを乗せました。ほぼ炭水化物オンリー。お粥は消化にいいといわれるだけあって、血糖値は30分で急上昇したものの、その後はやや頭打ち。梅干のクエン酸が糖吸収を抑えたのかもしれません。

梅干粥
カロリー=192kcal
炭水化物=45g
脂質=0g
たんぱく質=3g

血糖値推移



●おはぎ
市販のおはぎ1個半です。従来の「甘いものはダメ」という常識からすれば最悪の食べ物ですが、甘さと言うよりはカーボ量の分だけしっかり上がりました。30分の立ち上がりがトーストより早いのは、脂肪の無さが原因かもしれません。

おはぎ
カロリー=196kcal
炭水化物=45g
脂質=0g
たんぱく質=4g

血糖値推移



●果糖オーレ
牛乳300ccに粉末の果糖30gとインスタントコーヒーを溶かしました。強烈に甘い飲み物になりました。粉末の果糖は本当に血糖値を上げないのか調べてみたのですが、牛乳&梨とほぼ同じような血糖値です。牛乳&梨の方が立ち上がりが早いのは梨のブドウ糖とショ糖のせいかもしれません。

果糖オーレ
果糖30g
カロリー=355kcal
炭水化物=45g
脂質=15g
たんぱく質=10g

血糖値推移



●朝マック
ソーセージエッグマフィンとハッシュブラウンとブラックコーヒーのセットです。高カロリー≠高血糖を検証してみたかったのですが、なんと血糖値の上がり方は一番少ないと言う結果に。カーボ単独での摂取がいかに血糖値を上げるかがよく判ります。

朝マック
カロリー=603kcal
炭水化物=44g
脂質=38g
たんぱく質=21g

血糖値推移



ここで、それぞれの血糖値の推移をグラフにしてみました。

血糖推移グラフ


■曲線下面積(AUC)の多かった順
①梅干粥
②トースト
③おはぎ
④果糖オレ
⑤朝マック
⑥牛乳・梨

■血糖値の上昇が急だった順(30分値の比較)
①梅干粥
②おはぎ
③牛乳・梨
④トースト
⑤朝マック
⑥果糖オレ

■血糖値のピークが高かった順
①おはぎ
②トースト
③梅干粥
④果糖オレ
⑤牛乳・梨
⑥朝マック

■血糖値の下がりが悪かった順(2時間値の比較)
①梅干粥
②トースト
③朝マック
④おはぎ
⑤果糖オレ
⑥牛乳・梨

カーボ45gの記録会。まだまだ続きそうな予感です。

●こんな面白いものがありました
 食品名を選んで重さを測るだけで、カロリーやらカーボ量やらが表示されます。





 コメント

大変参考になりました

 記録会お疲れ様でした。
 事前に予測できる結果が出たことをとても嬉しく思っております。
 性格の悪い私としましては、ジャンクフードが血糖コントロールを悪化させると根拠無く書いている人に見せてあげたいと思います。(統計で無いので信頼できませんなんて、言われそうですが)
 いわゆるジャンクフードでも、脂質の種類を調整し、緑黄色野菜を十分提供すれば、立派な糖尿病献立になるのだな、そんな目処が立ちました。

 こんなに奇麗なデータが得られると言うことはカステーラさんの体はきちんとインスリンを感受しているのですね。

素晴らしいデータですね

2回目のコメント。soyosu改めKKです。
同一カーボ量でも、こんなに血糖値の変動に変化があるのですね。
食べ物、血糖値は写真をうまく使っていて、見やすくわかりやすいです。最後のグラフでは各測定の変動の違いがよくわかり、すごく参考になります。
最近、ワンパターンの食事なので、私もいろいろと挑戦して見ようと思います。

どらねこさん

そうですか。綺麗ですかね。
多少、予想を裏切られた面も無いではないですが、
そうそう理論どおりの結果を生身の体に求めちゃいけないですよね。

確かに脂質の種類とビタミン、食物繊維等の問題を解決すれば、
ジャンクフード的な栄養バランスは、血糖コントロールの面で非常に有利だと思っています。

最悪なのは、カロリーを少しでも節約しようと、お粥みたいな食事に終始することです。

同じ炭水化物量でも、パンと白米と牛乳では血糖値の上がり方(GI)が違いますが、同じ白米でもどういう状態で食べるかによっても血糖値の上がり方は違ってきます。
それをグリセミック・ロード(GL)というのだと思いますが、GIに比べてGLはまだまだデータが少ないようです。

写真を多用しているのは判りややすさのためもあるのですが、実験の信憑性を高める目的もあってやっています。
たんなる作文だと思われるのもイヤですから。

おはようございます

カステーラさん

お久しぶりです!
最近ニュースなどでいろいろ研究が進み糖尿の将来に少し希望が持てるような気がするのですがどうでしょう??
何十年後かには完治するような医療が出来てれば今の生活も楽しみながら??頑張れるのだけど。


今日家族用にと強力粉100㌫の食パンを焼きました!
つい一口のつもりが6枚ギリ一枚分くらいをバターつけてコーヒーと食べてしまいました!(どこかで実験だ!と納得させて)

今まだ食後90分後ですが。
60分:228(かなーり久々高血糖を見てちょっとショック)90分:197といった感じです。
思わずカステーラさんの白食パン記事を思い出し参考にさせてもらいました。

やはり食パンはあがるんですね~
つい炭水化物抜きの血糖に慣れてくると自分は回復した?なんて思ってしまうこともしばしばありましたがどれをどれだけ食べればこれくらい上がるって知っておかないとこの年末のお誘いには(ランチや飲み会)楽しめないですね~

でも旦那に「200こえちゃったよ~」って泣きついたら「何回か高血糖でも大丈夫!」って言ってもらえてちょっと楽になりましたが・・・
早くパンやおにぎり少しでもいいから気にしないで食べれる時期(今もたまに食べてますが思いっきり血糖気にしてしまってマス)がくればいいのだけど・・・

寒くなりますが~カステーラさんも体調に気をつけて忙しい年末乗りきってください★

↑上記続きです

2時間:178。3時間98。となりました!

白パンはやはり恐いですね~

午前の実験でしたが1日を通してやるべきですね。

>ちゃんさん

返事が大変遅くなってごめんなさい。

6枚切りの食パン1枚で、1時間→228、2時間→178ですか。
けっこう高いですね。
普段、かなり糖質を制限してることで、たまのカーボに対応できなくなってる可能性もあると思いますが、どうでしょう?
この先、基本的にカーボを摂らないというのもひとつのやり方ですし、少しずつカーボに慣らしていくというのもありかと思います。
ちゃんさんの将来にとってどっちがいいかは、神様だけが知っていることなのですが。

糖尿病治療の未来には期待が持てそうですね。万能細胞もそうですが、β細胞を増やす薬もいろいろ開発されているようです。

ただし、β細胞の機能が以前の状態に戻ったとしても、生活習慣が変わらない限りまた同じ轍を踏むことになるのでしょうが。

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プロフィール

カステーラ

Author:カステーラ
東京都在住、61歳。
2007年2月、糖尿病発症。
現在、服薬なしでカーボカウンティングという食事療法を実践中。
「カーボカウントってなに?」という方は、まずこちらから。

ヘモグロビンA1c(体重・BMI)推移
2007年2月:9.3%(64kg・22.9)
2007年3月:7.5%(62kg・22.2)
2007年4月:6.0%(60kg・21.5)
2007年5月:5.3%(58kg・20.8)
2007年6月:4.8%(57kg・20.4)
2007年7月:5.1%(57kg・20.4)
2007年8月:4.8%(57kg・20.4)
2007年9月:5.0%(58kg・20.8)
2007年10月:5.0%(57kg・20.4)
2008年1月:5.3%(56kg・20.1)
2008年5月:5.2%(56kg・20.1)
2008年7月:5.3%(55kg・19.7)
2008年10月:5.2%(58kg・20.8)
2009年1月:5.2%(58kg・20.8)
2010年7月:5.4%(58kg・20.8)





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