呼び水はカーボに限る
昨日のタンパク質による呼び水実験ときちんと比較したくて、今日もまた、カーボによる呼び水実験をしてしまいました。
ここで、呼び水とは何かをもう一度復習します。
私の場合、炭水化物を摂ると食後1時間前後で血糖値がピークに達し、その反動でインスリンが出すぎるため、3時間前後で逆に低血糖気味になります。ですから、食後2時間ぐらいでデザートを食べても、ほとんど血糖値は上がりません。
この特性を利用して、炭水化物を大量に摂らなくてはいけないとき、その1時間とか2時間前に、少量の炭水化物を摂っておくと、血糖値のピークはかなり抑えられます。この食前に摂る少量の炭水化物を「呼び水」と呼んでいます。
今回、呼び水として使ったのは森永のクッキー。4枚でカーボ量約24gです。
食前の血糖値は117mg/dlでした。クッキーを4枚食べ、1時間後に血糖値を測ると165mg/dl。やっぱりしっかり上がっています。これを呼び水にして、いつものマーガリントースト90g(カーボ量45g)をブラックコーヒーと一緒に食べます。
血糖値の推移はこうなりました。
60分で下がったのはクッキー用のインスリンが効いてきたのでしょう。90分で再び上がったのは、トーストのカーボ吸収がピークを迎えたからかな。いずれにしても、食前の血糖値からほとんど上がっていません。カーボによる呼び水効果は明白です。
トーストだけの場合と、1時間前に呼び水としてクッキーを食べた場合のそれぞれの血糖値の推移をグラフにしてみました。
確かに呼び水をした場合、血糖値のピークは抑えられます。しかしその分、高血糖の時間は長引きます。曲線下面積の比較ではほとんど変わりない感じです。グルコーススパイクが血管を痛めるという説からすると、呼び水でピークを叩いたほうがいいような気もしますし、高インスリン状態がいけないとすれば呼び水が必ずしも有利かどうかは判りません。
まあ、私はこれからも大量のカーボをとらなくてはいけないとき、状況に応じて使っていこうと思っていますが。
好奇心の赴くままに実験を繰り返していたら、血糖値もセンサー代も大変なことになってしまいます。ここらで本当に一休みしないと。
コメント
☆
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お久しぶりです
朝の時点で96mg/dl
呼び水用のチョコバー(カーボ20g)を10時に摂取
11時時点で168mg/dl
本題のチョコレートケーキ(推定カーボ50g)摂取
1時間後166mg/dl
2時間後126mg/dl
とほぼ予想通りの結果が出ました。
(不純な動機がばれるラインアップですねw)
1時間前に多少カーボを摂取することでピークが抑えられるならば、私も必要に応じて使いたいと思います。
これからも有益な情報をお待ちしております。
☆さん
あと、血糖測定器があれば、かなり安心感は違うんですけどね。
Sing2508さん
貴重なデータの提供、ありがとうございます。
カーボ50gのチョコレートケーキで、ピークが160台って、まさに呼び水効果ですね。
糖尿病患者が、呼び水をしてまでカーボを摂ろうなんて、動機は不純に決まってます。(笑)
お互い、節度のある不良患者を目指しましょう。
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グルファスト
さて、最近、医者がグルファストという薬をくれました。「たべる5分前に飲め」と。
調べたら、まさに呼び水と同じ効果の薬のようです。インスリン分泌促進剤で効果が短時間。食後血糖値を測ってみると食べ始めて1時間ほどは食前より下がり目になり、その後すこし上昇します(120~130台)。従って、作用時間は1時間前後と感じます。(食べ始めて10分後に飲むのがいいのかなとも思います。)また、この薬が効くことから、私の食後血糖値上昇の原因はインスリンの分泌不足てあり、インスリン抵抗の上昇ではない、と理解しました。
日常は、このような薬に頼る必要のない食事をしていますが、外食や、つきあいで糖質を摂ることになる場合に使用しています。私はコンビニおにぎり1個で220ほどに上がるのですが、これを飲んでいるとそのようなグルコーススパイクが出ません。こちらのブログでは薬を使うのは邪道かもしれませんが、ご参考まで。
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