炭水化物の質
杉本先生のブログに面白い提案がありました。同じ45gの炭水化物をご飯やパンで摂った場合と、牛乳や果物で摂った場合では、血糖値の上がり方にどの程度の違いが出るか調べてみようというものです。
50gの炭水化物を含むある食べ物が、どのくらい血糖値を上げるかを指標にしたものがグリセミックインデックス(GI)で、たとえばパンは95、米飯は70、牛乳は34、梨は32となっています。
ですから、パンを100g食べたときと、牛乳を1000cc飲んだとき、どちらも摂取カーボ量は50gとなりますが、血糖値の上がり方はパンの方が3倍近く高いということになります。
ただしこれは、インスリンが素早くたっぷり出て、血中グルコースをさっさと片付けてくれる健常者の話。インスリンの出が遅いわ少ないわの糖尿病患者はどうなんだろうというのが今回の実験です。
実験はいずれも朝の最初の食事で行いました。私の場合、この時間帯がもろもろの影響を一番受けにくいからです。
最初の日は牛乳300ccと梨250g。併せてカーボ量45gで実験。(炭水化物:45g、脂質:15g、たんぱく質10g)
血糖値の推移はこんな感じになりました。
2日目は食パン90g。これもカーボ量45gです。前日の食事と脂質量を揃えるため、マーガリンで調整しました。それだけじゃ喉を通らないのでブラックコーヒーもプラス。(炭水化物:45g、脂質:15g、たんぱく質:8.5g)
で、血糖値はこんな感じ。
この2つの血糖値推移をグラフにしたのがこれ。
このグラフが描く上昇分の面積を比較したものがグリセミックインデックス(GI)です。本当なら積分的に図形を縦に分断して、三角形と台形の面積を足せばいいのでしょうが、今後のデータとの比較分析がしやすいように、図形をほぼ三角形とみなし、血糖値が元に戻るまでの時間を底辺、血糖値の上昇分を高さとして、底辺(時間)×高さ(血糖値)÷2で面積を出してみます。
牛乳と梨 : 90分(底辺)×44mg/dl(高さ)÷2=1980
マーガリントースト : 180分×86mg/dl(高さ)÷2=7740
1980÷7740≒0.26
ということで、マーガリントーストを100とした時の牛乳+梨のGI値は26ということになります。同じ炭水化物でも乳糖や果糖は血糖値が上がりにくいというのは、私の体にも当てはまるようです。
糖質制限食を提唱する江部先生は、糖尿病患者はGI値が低くても糖質の分だけ血糖値はしっかり上がると言いますし、アメリカ糖尿病協会のガイドラインでも、炭水化物の質やGI値は考慮せずに、炭水化物量だけでカーボ量をカウントするとしています。
しかし、少なくとも私の場合に限って言えば、GI値はかなり考慮に値すると言えそうです。
●杉本先生の書かれた本です




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