カーボカウントな日々

血糖値を上げるのは炭水化物(カーボ)です。炭水化物さえ摂らなければ血糖値はほとんど上がりません。 今、世界の糖尿病治療は、食事の炭水化物をコントロールするカーボカウンティングが主流となっています。

コーヒーって糖尿病にいいの?悪いの?

2008 - 02/01 [Fri] - 11:48

これまで、コーヒーは糖尿病にいいものだと思っていました。根拠はADA(アメリカ糖尿病協会)のサイトで読んだこの記事だと思います。

概要を説明すると、フィンランドで行われた35歳から74歳までの男女2万人あまりの調査によると、1日に2杯以下しかコーヒーを飲まない人に比べて、3~6杯飲む人は糖尿病の発症率が23%も低く、7杯以上飲む人にいたっては34%も低いということです。

この調査はあくまで糖尿病のない人を対象に行われたものですが、コーヒーを飲むと糖尿病になりにくいということは、糖尿病患者にもいいに違いないと思っていました。もちろん、理由は糖尿病だけではないですが、私なんか多い日で1日5杯くらいコーヒーを飲んでます。

ところが最近、同じADAのサイトで、コーヒーに関する別の記事を読みました。

タイトルは「コーヒーは糖尿病患者の血糖値を上げる」というものです。

アメリカ・ノースカロライナ州のデューク医療センターでは、平均63歳の糖尿病患者10人に、72時間連続して血糖値が測れる装置を装着。患者にコーヒー4杯分に相当するカフェインの錠剤を飲ませたところ、偽の錠剤を飲ませた日と比べて、1日の平均血糖値は8%も上昇したというのです。

研究者は2つの可能性を指摘しています。ひとつは、カフェインが筋肉や脂肪細胞への糖の取り込みを阻害するのではないかということ。もうひとつは、カフェインが血糖上昇ホルモンであるアドレナリンの放出を促すのではないかということです。

平均血糖値が8%上昇するということは、120mg/dlが130mg/dlになるということです。これをヘモグロビンA1cに換算すると6.0%から6.2%に上昇するということです。

1日4杯飲んでも0.2%ならいいやと思うか、コーヒーを一切断てば0.2%下がると考えるか。私は前者かな。

【追記】

元祖の「Dabetes Care」には論文の全文は見れなかったのですが、こちらに実験の詳細がありました。

それによると、被験者たちは、朝食には全員同じ栄養素のドリンクを飲み、昼食と夕食は好きなものを食べたそうです。

で、血糖値の平均では8%の上昇が見られたのですが、食後の血糖値を見ると、朝食後が9%、昼食後が15%、夕食後は26%上昇したとあります。

同じものを食べた朝食後でも9%上昇しているので、カフェイン自体の影響もあるのでしょうが、自由に食べてよい昼食や夕食でより上昇率が高いというのは、カフェインには食欲増進効果はないのかまで調べたほうがいいかもしれません。

いずれにしても、夕食時で26%上昇するとなると、本来160mg/dlで済むものが、コーヒーのせいで200mg/dlを超えるのですから、影響はかなり大きいです。追試を待ちたいですね。というか、自分で実験すればいいんでしょうが。





 コメント

カステーラさんすっごいコーヒーのまれるんですね!!
コーヒーって不思議ですよねぇ(笑)

前にコーヒー飲んだら血糖値があがってた事があって、でも、コーヒーは糖尿病にいいっていうのも見たことがあって…

でもあがっても微々たるものだし、私も気にせず飲んじゃいますi-278(笑)

パソコンって入力するの楽だぁ…(笑)

ヌリエさん

うーん、やっぱ5杯は飲みすぎかな。たぶん、体が薬物としてのカフェインを求めてるんだろうね。

ヌリエさんもやっぱりコーヒーで血糖値が上がるっていう実感があるんだね。1型はダイレクトに血糖値に表れるだろうから、きっと間違いないんだろうね。

最初の記事では平均8%の上昇だからたいしたことないと思ったけど、夕食後だと26%も上がるとあっては、ちょっと無視できないかも。

パソコンは楽でしょ? っていうか、携帯からよくあれだけの長文を打つなぁと思ってた。若い子はあまり苦にならないみたいだけどね。

はじめまして!

主人が昨年12月の健康診断で引っかかって2型と判明しました。
早朝空腹時血糖値260でした。

1週間後の再検査の時には清涼飲料水や甘いもの断ちをして行ったので、
早朝空腹時220、A1cは9.8。
なのに、その時の先生は何も説明せずに「様子をみましょう」と薬だけ出されたので、
なーんだ、たいしたことなかったんだー
と主人と2人で安心してましたが・・・とんでもありませんでした・・・。

1ヶ月後に糖尿病の認定医というお医者に変えましたところ、
早朝空腹時血糖値は134、A1cは7.9になっていました。
今度は食品交換表と血糖測定器を渡されまして、1日23単位。
主人のご飯を作っていて、感覚的に「ごはん200gって多いなあ」と思い、
少ない分にはいいか、と150g程度で続けること1週間、血糖値は高いままでした。

新婚で主人を失ってたまるか!と必死で検索しまして
最初は食品交換表通りの「バランス」の食事療法のサイトばかりにあたり、
それが徐々に炭水化物でHITするようになり、
先人の皆さんのBLOGを読み、手に入る本は片っ端から購入し、
とにかく勉強勉強の毎日です。

現在は「ごはん75gで食後1時間は180、2時間で170」(ピークは200越え?)とか
「炭水化物と脂質だけなら食後1時間は135、2時間150、3時間110」とか
「就寝前は120なのに、朝140?」とか、
測って測って測りまくってるところです。

のんびり構えていた主人も本気になってくれました。
私はまだ「新婚なのに旦那が糖尿病!」というショックを受けていて
気弱になって泣きだしたり、急に切り替わって「たたかうぞー!」となったり
すごく不安定です…

こちらのBlogに本当に勇気づけられています。
糖尿病と長いこと一緒に過ごしている皆さんのコメントにも勇気づけられます。
主人は「俺はコントロールできるようになる」と妙に自信満々です。
私はまだまだ涙が出てきますが、二人三脚で一緒にコントロールして行きたいと思います。

ときどきお仲間に入れてくださいね!

GUMIさん

はじめまして。コメントありがとうございます。

新婚間もないご主人が糖尿病とわかって、さぞかしショックだったでしょうね。でも大丈夫ですよ。この病気は発症当初にきちんと対処すれば、一生、なんの問題もなく生活できるのですから。少なくとも私は、すぐにカーボカウントを取り入れてきちんと食事療法したのに、コントロールがうまく行かないという人を一人も知りません。

最初9%台、1ヵ月後に7%台というのは、私とまったく同じ推移じゃないですか。このペースで行けば、4ヵ月後には5%台ですよ。A1cが5%台なら、3大合併症に関してはまず心配はありません。合併症さえなければ、この病気は病気でないのと同じなのです。

糖尿病というのは、自分自身が治療する病気です。お医者さんはアドバイスはしますが、直接、治療に当たることは出来ません。だから患者自身が勉強しなくてならないし、強い意志を持って治療に臨まなければなりません。しかし、逆に言えば、患者が自分自身で治療できるわけですから、こんなに楽なことはないのです。

糖尿病は遺伝的な体質です。近眼になるのと似ていると思います。近眼でもメガネさえかければ普通の生活が出来るように、糖尿病でもインスリンさえ補えば、普通の生活が出来るのです。しかも、2型の場合は、そのインスリンさえも必要ない場合がおおいのです。

もし神様が、近眼と糖尿病のどちらかをなかったことにしてくれるとしたら、僕はたぶん近眼をとります。糖尿病なんてその程度のものです。どうかご主人と一緒に、乗り越えてください。ただし、GUMIさんが頑張りすぎて、ご主人にプレッシャーを与えすぎないように。(笑)

これからも時々、経過を教えていただけるとありがたいです。

カステーラさん、私もコーヒーが好きで、一度は止めようと思いました。
カフェインが良くないので、デカフェにしたり・・・でも面倒なので気にしないで私も毎日、4、5杯は飲んでいます。あの香りに、たまらなく癒されるもので。

そうですね~糖尿病になった人にはかえって良くないコーヒーです。
私は結婚した頃からブラックで毎日飲んで来ましたが、結局はDMになったのだから予防なんてなりませんでした。

私には美味しく癒されるコーヒーなので、、、これからも気にせずに飲んで行くでしょう♪

コーヒーがない毎日なんて・・・

夕食で26%と上昇率が高いのは、摂取カーボの量と比例していないんでしょうかね?
一般的には夕食のボリュームが一番多くないですか?
DM患者なので、カーボも含めたどの栄養素も昼夕ともに同じバランスで
摂るように注意していても、この結果ならショック~

牧田先生の著書でコーヒーのAGE含有量が割合に多いのを見て
DM発覚当初は紅茶にしていました。
河合さんの記事にも発症してしまった患者は食後のコーヒーが
血糖値を上昇させると書いてあったし。
でも、好きな物をあれもこれも止めたり減らしたりの生活はストレスだし
コーヒーだけは止められなくて・・・飲んでます!日に5杯は飲みます。
しかも食後に飲まないと落ち着かないです。
基本インスタントですが、ハンドドリップすると家中良い香りにつつまれるのが好き。

ちょここさん

みんな結構コーヒーが好きなんですね。

私は以前はミルク砂糖入りの甘いコーヒーを飲んでましたが、糖尿病が発覚してから、というか血糖値がコントロールできてからは砂糖なしのコーヒーの方が美味しいと感じるようになりました。

この結果を見て、コーヒーを一切絶つことはないと思うけど、少なくとも食後のコーヒーはやめとこうかなと思っています。でも、もしセットで付いてきたら何にしよう。カフェインがダメってことは、紅茶も飲めないし。

knackeさん

河合さんの記事も読みました。コーヒーは糖尿病によくないという記事はなんと2004年にあるんですね。しかも、ソースとなった研究もデューク大学のレーン博士だからまったく同じ人の研究です。
ということは、今回は連続血糖測定器でより正確なデータを取ったってことなのかな。

私も今までみたいに無制限には飲めなくなると思うけど、それでも1日2杯ぐらいは飲みたいな。A1cが0.2%ぐらい上がってもいいや。

はじめまして

去年の11月に糖尿と診断されたものです。
診断時には空腹時血糖値で288でした。

幸いなことにすぐカステーラさんのBlogを見つけ、参考にさせていただいたので2週間後の再検査の時には134mg/dl、12月末には97mg/dlでA1c=5.0でした。
江部先生の本も実家から送ってもらい(現在タイの田舎に住んでおり、日本の本はなかなか手に入りません)その後もこちらをよくチェックさせていただいております。

新婚どころか結婚前の自分としては相手に愛想を尽かされないようにコントロールをしていかないといけないので、海外の記事なども紹介されるカステーラさんのBlogはほとんど情報のない自分には非常に参考になっております。

今回のコーヒーの件ですが、夕食後など口寂しい時に食べ物をとるわけにはいきませんからお茶かコーヒーでもと、今まで飲まなかったコーヒーを飲み始めようかと思ってたところでしたので、もし血糖値を上げる危険があるならコーヒーは止めておきます。
(こういったこともこちらで見なければ分からないんですよね。カステーラさんありがとうございます)

お水がわりに

コーヒーを飲んでるぶるぶるで
気になる文献です・・・。7~8杯飲んでます
以前はお砂糖いりのコーヒーでしたが、発症直前は小さいスプーンに
一杯のお砂糖入りコーヒーそのほかに飲むときはブラック
今はもちろんブラック 牛乳が苦手なので コーヒーに入れるときは
ラカントなどですが・・・
コーヒーが血糖値に作用するとなると やめられるかな・・依存症かも

Sing2508さん

ブログ見させてもらいました。
異国の地での糖尿病治療の大変さが、痛いほど伝わってきました。
と同時に、タイの糖尿病治療の現状はどうなのかということに、ものすごく興味をそそられました。
やはりタイでも、糖尿病治療は食事療法が基本なのでしょうか?
その場合、カーボよりカロリーの方が重視されるのでしょうか。

Sing2508さんの場合、肥満が引き金になっているように思うので、まずは減量ですよね。
BMIが25を切れば、劇的に改善するパターンだと思います。
糖質制限は減量にも効果があるようなので、その点でもお勧めです。

また、近況などを教えてください。

ぶるぶるさん

はじめまして、でしょうか?
以前にもお話したことがあったらごめんなさい。

確かに、コーヒー好きには気になるデータですよね。
食事制限の口寂しさを紛らすうえでも、コーヒーは重宝してたのに。

ただ、この種のデータは昔からいろいろあるようで、たとえば糖尿病治療のガイドラインに広く載るようなものでなければ、それほど気にする必要もないのではないかと思います。

今回の実験も、あくまでカフェインのカプセルで、コーヒーそのものではないですし、本物のコーヒーにはポリフェノールやそのほかの抗酸化物質も豊富に含まれているようです。もちろん、コーヒーを飲むことによる精神的な安らぎも、プラスになるはずです。

本当は、コーヒー断ち1か月の血糖値比較を自分自身でしてみればいいのでしょうが、そこまでの覚悟はまだできません。(笑)

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管理人様

突然の書き込み失礼します、最近糖質制限食主軸のブログを立ち上げたgiga8plusと申します(管理人様のブログもリンクしてあります)。

コーヒーも穀物に続き嗜好品扱いだったのですね。まあ必須脂肪酸や必須アミノ酸と違って必須ではないからある意味当然なのですが。

しかしそれ以上に、お茶漬けや食パンの方がクッキーや角砂糖より血糖値を上げていた管理人様の実験は更に怖かったです。

そしてあれだけ糖質制限の本が出ている現代でも国民の95%以上は確実にそれを食べ続けて放射能や農薬にグダグダケチ付けているのは本末転倒というか無知の功罪ですね、、、。

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プロフィール

カステーラ

Author:カステーラ
東京都在住、61歳。
2007年2月、糖尿病発症。
現在、服薬なしでカーボカウンティングという食事療法を実践中。
「カーボカウントってなに?」という方は、まずこちらから。

ヘモグロビンA1c(体重・BMI)推移
2007年2月:9.3%(64kg・22.9)
2007年3月:7.5%(62kg・22.2)
2007年4月:6.0%(60kg・21.5)
2007年5月:5.3%(58kg・20.8)
2007年6月:4.8%(57kg・20.4)
2007年7月:5.1%(57kg・20.4)
2007年8月:4.8%(57kg・20.4)
2007年9月:5.0%(58kg・20.8)
2007年10月:5.0%(57kg・20.4)
2008年1月:5.3%(56kg・20.1)
2008年5月:5.2%(56kg・20.1)
2008年7月:5.3%(55kg・19.7)
2008年10月:5.2%(58kg・20.8)
2009年1月:5.2%(58kg・20.8)
2010年7月:5.4%(58kg・20.8)





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