炭水化物と糖尿病発症リスク
糖尿病をすでに発症してしまった患者が、炭水化物を制限することで血糖値をコントロールできるというのは、紛れもない事実です。私自身を含めて、多くのカーボカウンターが、その方法でどんどん血糖値を下げているのですから。
しかし、まだ糖尿病を発症していない人が、大量の炭水化物を摂取することで糖尿病になってしまうのか。あるいは、糖尿病を発症しやすい人でも、炭水化物の摂取を控えれば糖尿病にならずにすむのか。それは私にはわかりません。糖尿病を発症してしまった今となっては、もう実験しようがないのですから。
アメリカ糖尿病協会(ADA)のサイトを見ていたら、炭水化物の摂取量と糖尿病発症リスクを関連付ける研究結果が2つ発表されいました。
話を分かりやすくするために、後半の実験結果についてだけ翻訳しました。
High Glycemic Index Diet May Boost Diabetes Risk
高GI食は糖尿病のリスクを高める
ナッシュビルにあるバンダービルト大学医療センターのランケル・ビルガス博士らのチームは、64,227人の中国人女性に対して平均5年間の追跡調査を行った。2000年から2004年まで、2年ごとに聞き取り調査を行い、食生活や運動習慣など、健康に関する情報を収集した。
調査期間中、1,608人が糖尿病を発症した。詳しい調査の結果、炭水化物の摂取が多いほど、糖尿病になりやすいことが解った。被験者は炭水化物の摂取量に応じて5つのグループに分けられたが、最も摂取の多いグループ(1日約337.6g)の発症リスクは、最も摂取の少ないグループ(1日約263.5g)より28%高かった。
GI値の高い食事や、パン、麺、ご飯などの主食を多くとる女性は、明らかに発症リスクが高かった。1日300g以上の米飯を食べる女性は、200g以下の女性と比べて、糖尿病の発症リスクが78%も高いことが明らかになった。
「世界の人口の多くが米などの炭水化物を主食としていることを考えれば、精製された炭水化物の摂取と糖尿病発症のリスクに関連性があるというデータは、人々の健康に大きな影響を与える」と研究チームは結論付けている。
やはり、炭水化物の摂りすぎは、糖尿病発症のリスクを高めるようです。言い換えれば、炭水化物を制限すれば、糖尿病発症も抑えられるということです。炭水化物と糖尿病との関係を、日本の医学会ももっと真剣にとらえて欲しいですね。
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