アルコールと食後血糖値・最終章
糖尿病になる前はコーラが大好きでした。深夜、無性にコーラが飲みたくなり、近くの自販機に走ることもしょっちゅうでした。
糖尿病になってからは普通のコーラはほとんど飲んだことがありません。コーラを含む甘い炭酸飲料の飲みすぎで糖尿病になったと、ほぼ確信しているからです。
というわけで、アルコールと食後血糖値の関係を探る実験、最終章はコーラに決定です。
1日目はコーラにウイスキーを入れたいわゆるコークハイで血糖値の推移を計測。コーラだけの2日目と比較してみました。
最初は1回に500ml飲む予定でいたのですが、実物を目の前にしたら怖気づいてしまい、急遽、350mlに減量。それでも果糖ブドウ糖液糖+砂糖で、糖質40gです。
1日目はウィスキー45ml(大匙3杯)にコーラ350mlを加えたものを15分かけて摂取しました。
その血糖値推移がこれ。
さすが砂糖水、30分で一気にピークまで上りつめています。
2日目はコーラだけ350mlを、これまた15分かけて投入。
血糖値の推移はこれ。
やはり30分後には170近くまで行くものの、60分後には125にまで下がっているのがコークハイとの大きな違いです。そして120分後には反応性低血糖。
グラフにすると一目瞭然ですね。
食後30分と120分の値はそれほど変わりませんが、60分と90分では明らかにアルコール入りのほうが数値が高くなっています。
以前、砂糖水で実験したときも、2日目のコーラだけのグラフと同じような推移を示しています。
つまり、30分後には急激に上がって、60分から90分にかけては急激に下がるというのが砂糖(≒果糖ブドウ糖液糖)による血糖値の推移なのに、コークハイではそうなっていないとうのは、おそらくアルコールが糖の代謝に何らかの影響を及ぼしたものと思われます。
ということで、少なくても私の体の中では、「食事中のアルコールは食後血糖値を高める」を結論にしたいと思います。
コメント
うーん、ちょっと考えさせられる結果でした。
私は、作用機序をあまりよく理解せず、何となく漠然と糖新生との関係で
食事中のアルコールも血糖値上昇に抑制的にはたらくと思い込んでおり、
糖質オフ月〇冠や赤ワインなどを少量頂いていました。
カステーラさんのように厳密に比較実験をしたことはないのですが、
ちょこちょこ測定する限りでは、確かに、夕食時にお酒を頂いても
血糖値上昇抑制効果は大して感じられないなあ、と感じていたところでした。
さて、まだ1パック残ってる糖質オフ月〇冠、どうしましょ!?
アルコールの利用効率を70%とすると、今回のウィスキーは約100kcalとなります。糖質に換算すると25g分ですよね。本来なら最優先で消費されるはずの糖質25gが、アルコールのせいでしばらくの間、血液中に漂い続けるわけです。当然その分、血糖値は上がる理屈ですよね。
ただ、アルコールによって糖新生が抑制されるのも事実です。そのプラスとマイナスがどっちに転ぶのか、どうしても調べてみたくて今回の人体実験です。
おそらくチーズやサラミと一緒に水割りを飲む人の血糖値は下げますが、饅頭と一緒に日本酒を飲む人の血糖値は爆上げ、というのが真相なのでしょう。
どっちにしても、私みたいになんとか騙しだまし糖質を丸め込みたい派には、アルコールは向かないみたいです(笑)。
更にわかりやすい解説、ありがとうございました。
なるほど、食事の時のアルコール摂取は、血糖値抑制の面ではマイナスの影響がプラスを上回りがちということですね。
少し話がずれますが、当初より私がこちらのブログに大きな関心を持ったのは、その「騙しだまし糖質を丸め込みたい」という考え方に共感したからなんです。ある意味、1食15gぐらいの糖質摂取に抑えるなんてことは(特に私のように自分で調理できる立場にある主婦にとっては)案外容易なんですよね。でもそうじゃなく、手変え品変え、あらゆる手練手管を駆使して、食後血糖値を抑えつつ出来る限り糖質を上手に摂ろうとする、その野心的な目論見に強く惹かれたんです。
というわけで、今後ともよろしくお願いします。
私の場合は流行りの「糖質制限」ではなく、時代遅れの「カーボカウント」ですから(笑)。糖質を限りなくゼロにするのが一番簡単だけど、親や先生の目をかいくぐって、なんとか悪さをしたい少年の心で、今もカーボを求め続けてるのかもしれません(^^;
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