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カーボカウントな日々

血糖値を上げるのは炭水化物(カーボ)です。炭水化物さえ摂らなければ血糖値はほとんど上がりません。 今、世界の糖尿病治療は、食事の炭水化物をコントロールするカーボカウンティングが主流となっています。

アルコールと食後血糖値・その2

2015 - 12/11 [Fri] - 12:22

食事中のアルコールは、食後の血糖値を上げる方向に作用するんじゃないかという推論は、人体実験によって、見事予想通りの結果がもたらされましたが、たった1回の実験では確信を得るには至らないということで、追試験を行いました。

外食での実験はなにかと面倒なので、今回は手軽に家庭内実験です。

食材はなにがいいか、いろいろ考えたのですが、2回の条件を極力揃えるために、レトルトのカレーライスを採用しました。

たとえ実験とはいえ、血糖値はなるべく上げたくないので、天然のDPP-4阻害薬・ツナサラダを添え、ライスは天然のαグルコシターゼ阻害薬・餅麦入りです。それにイオンのレトルトビーフカレー(中辛)を加えて、トータルの糖質量は65g程度だと思われます。

で、1日目はかなり濃い目のウイスキーの水割りをグラスに1杯を食事と一緒に飲み、2日目はアルコールなしで食事のみ。

水割り食



水割りを飲みながらの1日目の血糖値はこうなりました。

水割り推移1


水割りなしの2日目がこれ。

水割り推移2


グラフにするとこんな感じです。

水割りグラフ

今回もやはり、アルコールなしのほうが食後の血糖値は低く抑えられるという結果になりました。

にしても、糖質65gを摂って食後のピークが125って、まさに10代のアスリート並みの耐糖能じゃないでしょうか(笑)。

「食事中のアルコールは食後の血糖値を上げる」という推論、「2度あることは3度ある」とは言いますが、「3度目の正直」ということもあるので、もう1回だけ何らかの方法で実験をして、自分なりの結論を出したいと思います。





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プロフィール

カステーラ

Author:カステーラ
東京都在住、61歳。
2007年2月、糖尿病発症。
現在、服薬なしでカーボカウンティングという食事療法を実践中。
「カーボカウントってなに?」という方は、まずこちらから。

ヘモグロビンA1c(体重・BMI)推移
2007年2月:9.3%(64kg・22.9)
2007年3月:7.5%(62kg・22.2)
2007年4月:6.0%(60kg・21.5)
2007年5月:5.3%(58kg・20.8)
2007年6月:4.8%(57kg・20.4)
2007年7月:5.1%(57kg・20.4)
2007年8月:4.8%(57kg・20.4)
2007年9月:5.0%(58kg・20.8)
2007年10月:5.0%(57kg・20.4)
2008年1月:5.3%(56kg・20.1)
2008年5月:5.2%(56kg・20.1)
2008年7月:5.3%(55kg・19.7)
2008年10月:5.2%(58kg・20.8)
2009年1月:5.2%(58kg・20.8)
2010年7月:5.4%(58kg・20.8)





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