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カーボカウントな日々

血糖値を上げるのは炭水化物(カーボ)です。炭水化物さえ摂らなければ血糖値はほとんど上がりません。 今、世界の糖尿病治療は、食事の炭水化物をコントロールするカーボカウンティングが主流となっています。

新しい血糖測定器

2016 - 03/24 [Thu] - 19:19

先月の末にeBayで購入した新しい血糖測定器、はやくレビューをと思いながら、3週間ほど経ってしまいました。

今度の機種はバイエルのContour next EZ

最初に買ったニプロのFreestyle Freedom から数えて5代目になるわけですが、華麗なる測定器遍歴にもそろそろ終止符を打って、ここらで身を固めないといけませんね。

全機種



とりあえず、チップのある5機種で血糖値の測定比較です。試料(?)はクロワッサン。糖質量は20g程だと思われます。

まず、食前がこれ。一番高いContour と一番低いResultの差は18もあります。

食前


そして、食後1時間。一番高いAccuchekと一番低いMerixとの差は27にもなりました。

1時間


そして、食後2時間。全体にいい感じに下がってはいるものの、まだばらつきはあります。

2時間



グラフにすると一目瞭然、Accuchek & Contour の高い派と、Result & Metrix の低い派にはっきり分かれました。
これまで使っていたNIPROの2機種より、だいたい20高いと思っていればいいのかなという実験結果です。
4機種推移


まあ、常にこんなふうに高低差が安定していればいいのですが、実際はそう単純なものではありませんでした。

いくらなんでも高すぎだろうと、NIPROで測り直すと40も高かったり、逆にNIPROとほとんど変わらない数値が出たり。
表示される数値がいちいち信用できなくて、ついついNIPROでも測りなおしてしまうため、結果的にはチップ代がえらく嵩むことになってしまいます。

「前の彼女だったら、こんな時どんな反応をしただろう」と、いちいち比較しないではいられないみたいな、なんとも落ち着かない日々が続いています。

もちろん、Contourにもいいところはたくさんあります。
一番感心したのは、血液の継ぎ足しができること。他の機種は血液が足りなかった場合、エラー表示になり、そのチップはもう使えません。しかし、Contourは血液が足りないと警告音が出るので、必要量を継ぎ足せばきちんと血糖値を計測してくれます。
あとは、Metrixと同じように、測定結果に食前、食後のマークがつけられるので、食前値の平均、食後値の平均がデータとして記録されるのは便利です。
また、食前値を計った後は、リマインダー(タイマー)を設定できるのも、食後値の測り忘れがなくて助かります。

ただ、測定結果が高めにでるのと、時々暴走気味なところ、そしてチップもやや高めということを考えると、今後、長く付き合うにはどうかなという感じです。



ということで、これまで付き合ってきた測定器の寸評です。

AccuChek Aviva:見た目に高級感もあって測定結果も高いなりに安定はしているけど、いかんせんチップ代が高いのが致命的。女性にたとえると、美人で性格もいいんだけど浪費家。

True Result:見た目もまあまあだし、測定結果も低いなりに安定してるし、なにしろチップ代が安いのが魅力。長く付き合うには一番いいかなという感じ。女性で言えば、倹約家でテンションはいつも低めだけど、感情の起伏がないので一緒にいて楽なタイプ。

True Metrix:デザインはカッコいいし、チップも安いんだけど、時々とんでもない数値を出したり、原因不明のエラーも多い。女性で言えば感情の起伏が激しく、時々暴走するタイプ。基本倹約家だけど、失敗が多いので結局は出費がかさむ。

Contour Next EZ:チップ代は許容範囲だけど、測定結果に安定感が欠ける印象。デザインもちょっと古臭い。女性で言えば、、、元カノの良さを思い出させてくれるタイプ(笑)。

ということで、Contourのチップはまだだいぶ残っているのですが、ebayでTrue Resultのチップを追加購入してしまいました。前回の購入から2ヶ月経ってないので、もしかしたら税関で没収ートってことになるかも知れません。

でも、もう心はTrue Result一本です。



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GlucoNote

2016 - 03/25 [Fri] - 11:22

東京大学とドコモから、糖尿病患者のためのスマホアプリが登場しました。

糖尿病の自己管理をしながら臨床実験に参加できるというこのアプリ、どんなものかとダウンロードし、ためしに何日か使ってみましたが、思った以上に面白くてすっかりはまってしまいました。

記録するデータは毎日の食事の内容、体重、血糖値、血圧、起床・就寝時間。スマホの加速度センサーが歩数と運動量を自動的に記録してくれます。

gluco5.png



一番大変なのが食事内容の登録ですが、とりあえず写真にとって、料理名を検索すると量に応じたカロリーや栄養バランスが自動的に記録されます。これまでの人生、自分の食事内容をここまで細かく調べたことはないので、とても興味深いです。

gluco2.png



1日トータルのカロリー数とPFCバランスも表示されます。
特に糖質を制限しているという意識はないのですが、それでも炭水化物はカロリー比30~40%ほどに抑えられているようで、この程度の栄養バランスが今の私のデフォルトなのかもしれません。

gluco1.png



トータルの摂取カロリーは大体2200kcal~2400kcal程度。多すぎるような感じもしますが、多い日は1万7000歩も歩いているので、消費カロリーとのバランスは取れているようです。

gluco3.png



この手の自己管理アプリは他にもいろいろあるでしょうが、自己完結だと私の場合、間違いなく三日坊主で終わりです。
でも、誰かの研究の役に立っていると思うと、しばらくは続けられそうな気がします。

iPhoneユーザーで興味のある方はどうぞ。
http://uhi.umin.jp/gluconote/
https://itunes.apple.com/jp/app/gluconote/id1083049623?l=ja&ls=1&mt=8

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プロフィール

カステーラ

Author:カステーラ
東京都在住、61歳。
2007年2月、糖尿病発症。
現在、服薬なしでカーボカウンティングという食事療法を実践中。
「カーボカウントってなに?」という方は、まずこちらから。

ヘモグロビンA1c(体重・BMI)推移
2007年2月:9.3%(64kg・22.9)
2007年3月:7.5%(62kg・22.2)
2007年4月:6.0%(60kg・21.5)
2007年5月:5.3%(58kg・20.8)
2007年6月:4.8%(57kg・20.4)
2007年7月:5.1%(57kg・20.4)
2007年8月:4.8%(57kg・20.4)
2007年9月:5.0%(58kg・20.8)
2007年10月:5.0%(57kg・20.4)
2008年1月:5.3%(56kg・20.1)
2008年5月:5.2%(56kg・20.1)
2008年7月:5.3%(55kg・19.7)
2008年10月:5.2%(58kg・20.8)
2009年1月:5.2%(58kg・20.8)
2010年7月:5.4%(58kg・20.8)





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