カーボカウントな日々

血糖値を上げるのは炭水化物(カーボ)です。炭水化物さえ摂らなければ血糖値はほとんど上がりません。 今、世界の糖尿病治療は、食事の炭水化物をコントロールするカーボカウンティングが主流となっています。

カーボカウントは痩せる

2007 - 05/29 [Tue] - 23:37

糖尿病が発症したときの体重は64kgでした。BMIは約23ですから、決して肥満というわけではありません。しかし、ウエストサイズが88cmだったことを考えると、内臓脂肪はそうとう溜まっていたようです。

その後、炭水化物の制限を始めたら体重は見る見る落ち、わずか3ヶ月で57kgになりました。なんと7kg減です。痩せなくてはという意識はほとんどなかったですし、空腹を我慢したということもありません。

よく、炭水化物の制限をすると脂質の割合が増えて太るという人がいますが、本当にそんな人がいるのでしょうか? 私には信じられません。ご飯1膳の代わりにバターを大さじ3杯食べろと言われても、ちょっと無理です。

結局、これ以上痩せたくはないので、最近は血糖値を見ながら、また少し炭水化物を増やしています。体重58kg、ウエストサイズ78cmをなんとか維持していければと思っています。

A1cついに4.8%へ

2007 - 06/11 [Mon] - 21:40

今日、月に1度の定期検診に行ってきました。ヘモグロビンA1cの値がついに4.8%になりました。空腹時血糖値も95mg/dlですから、もうこれで誰も血液検査の数値から、私が糖尿病であることを見破れません。

薬にまったく頼ることなく、ここまで糖尿病が改善できたのは、カーボカウンティングという炭水化物制限食のおかげです。もし私が食品交換表通りの高炭水化物食を続けていたら、今でもきっとアマリールを飲みながら、下がらない血糖値に悩まされていたでしょう。

日本のほとんどのお医者さんは、糖尿病患者に対しカロリー比60%もの高炭水化物食を指示します。あるお医者さんは炭水化物を控えると耐糖能が低下するといい、あるお医者さんは炭水化物を控えると太るといいます。また、あるお医者さんは炭水化物を控えるとイライラするといい、あるお医者さんは高炭水化物食は日本の伝統だから、それを変えることはできないといいます。

そういうお医者さんたちは、私の結果をどう説明するのでしょう。絶対いけないはずの低炭水化物食で糖尿病が改善したのは、私の特異体質によるとでもいうのでしょうか?

糖尿病になっていろんなことを勉強して、ひとつ分かったことがあります。それは、日本の医療というのは「今までのやり方を変える」ことに非常に時間がかかるということです。

記憶に鮮明なのは薬害エイズ事件です。アメリカではとうに禁止になっていた非加熱製剤を使い続けることで、日本の医療は多くの血友病患者の命を奪いました。日本ではアメリカに遅れること2年4か月で、ようやく加熱製剤が認可されたのです。

さらに、薬害ヤコブ病なんてのもありました。脳外科手術の硬膜移植によってヤコブ病を発症することを受けて、アメリカでは1987年に使用禁止になったヒト乾燥硬膜。日本ではその後10年間も使われ続け、やはり多くの命が失われていきました。

今、アメリカでもヨーロッパでも、糖尿病患者には当たり前のこととして炭水化物の制限が行われています。プドウ糖の代謝に異常をきたすのが糖尿病なのですから、その元となる炭水化物を制限するのは当たり前のことなのに、日本だけがなぜなぜ旧態依然の食事療法を取り続けるのでしょう? この事態を見るにつけ、私はどうしても過去の薬害エイズや薬害ヤコブ病を連想せずにはいられません。

食後の高血糖が悪いと分かっていながら高炭水化物食を指示するのは「静かな殺人」であると言ったお医者さんがいましたが、私もまったく同感です。正しいとされる医療は時代とともに変わります。昨日までのやり方を今日から変える勇気を、どうか日本のお医者さんも持って欲しいと思います。

緊急事態発生

2007 - 07/03 [Tue] - 00:17

昨日の夜、玄米100gを含むカーボ量50gほどの食事をしたら、久しぶりに血糖値が200を超えました。食後1時間→215食後2時間→172でした。食後、ビリーを30分やったにもかかわらずです。

体調のせいなのかなとも思いながら、さほど気にも留めてなかったのですが、今日の夕食も、やはり玄米100gを含むカーボ量50gほどの食事で、再び200超えです。食後1時間→230食後2時間→131でした。やはり同じくビリー30分込みの数値だっただけにショックを隠せません。

思い当たることと言えば、昨日から久しぶりに始めた玄米食(白米・玄米半々)。でも、玄米がそれほど極端に血糖値を上げるとは思えません。

週末、仕事でちょっとイヤなことがあったので、そのストレスを引きずってるのかなとも思いましたが、この程度のストレスはこれまでだっていくらでもあったはずです。

で、ふと思いついたのが一昨日あたりから出始めた咳。前の晩、今年初めて冷房をつけて寝たので、きっと風邪を引いたのでしょう。ずっといやな咳が続いているのです。

これが世に言うシックデイってヤツなんでしょうか? きっと、病気と闘うためのエネルギー補給として、肝臓が必死に糖を新生してくれてるんですね。膵臓の切ない事情なんてなにも判っていないマイペースな肝臓だけど、とりあえず「ありがとう」を言っておきました。

シックデイ続く

2007 - 07/03 [Tue] - 23:17

相変わらず咳は続いています。熱はありません。

今朝の起床時血糖値→134でした。炭水化物の制限を始めた2月中旬以来、こんなに高いのは初めてです。

昼食はマクドナルドの「サラダディッシュグリルチキン」。ドレッシングとあわせてカーボ量は13.2gしかないのに、食後1時間値→151でした。普段ならありえない数値です。

夕食はとんかつとサラダと玄米。推定カーボ量50g。30分のウォーキング込みで食後1時間→167食後2時間→187でした。とんかつの油によるカーボ吸収遅延効果があるとはいえ、2時間で180超えはやっぱり普通じゃないです。

熱はないけど、体はだるいです。食欲もあまりないので体重もまた減ってしまいました。今朝計ったら56.2kg。この程度のことで、しっかり気分は病人です。

ヘモグロビンA1cの目標値

2007 - 07/10 [Tue] - 22:38

月に1度の検診に行ってきました。空腹時血糖値は86mg/dlヘモグロビンA1cは5.1%でした。先月から体重維持のためにカーボ量を増やしたこと、また10日前からの風邪で高血糖が続いた事を考慮すれば、5.1%は想定の範囲内でした。

先生に「これからは5%台前半を目指してコントロールしていこうと思うのですが」というと、意外な答えが返ってきました。

「いやいや、長期的な合併症のリスクを考えれば、A1cは低ければ低いほどいいんです。5%台なんていわずに、ぜひ4%台を維持してください」

最初に診てもらったかかりつけの医者は「6%台の前半で大丈夫」という話だったので、それと比べたら大きな違いです。やはり専門医だけあって、合併症の恐さをよく知っているのでしょう。

一般的に糖尿病患者の場合、ヘモグロビンA1cの目標値は6.5%以下とされることが多く、5.8%以下なら正常と言われています。しかし、バーンスタイン医師によれば、本当に正常な人のA1cはきっちり4.2%~4.6%に収まっているそうで、5%台というのは本来、正常でもなんでもないんですよね。

A1cの問題点は、食後の短時間の高血糖が十分に反映されないことです。だから、たとえA1cの値が低くても、食後1~2時間は200を超えるような血糖値になっている可能性はあり、その場合、血管や組織は繰り返しダメージを受けていることになります。

昔は病院で時々測る随時血糖値が病状の判定材料でした。今はA1cという平均血糖値が便利に使われています。しかしこれからは、血糖自己測定による食後最高値の把握が重要になってくるものと思われます。

よく言われるのは食後のピークを200以下にということですが、それじゃまだまだ甘いです。私は160以下に収まるように心がけていますし、理想は140以下と思っています。だって普通の人はその値にきっちり収まってるわけですから。

内臓脂肪レベル

2007 - 07/25 [Wed] - 01:05

毎朝起きると、まず血圧、血糖値、そして体組成を測ります。

血圧はたいてい上が110台、下が70台。血糖値は110前後で安定しています。体組成計はやたら細かいデータを提示してくれますが、チェックしてるのは体重、体脂肪率、内臓脂肪レベルです。

私の使ってるオムロンの体組成計の場合、内臓脂肪レベルの「1」はCTスキャンに映る内臓脂肪面積の10cm2に相当します。つまり内臓脂肪レベル「10」だと、内臓脂肪面積は100cm2ということです。この100cm2を超えると内臓脂肪肥満ということで要注意となります。

今年の3月、体組成計を買った時の内臓脂肪レベルは「8」でした。しばらくして「7」に下がり、「6」に下がり、数日前とうとう「5」になりました。

「9」以下であれば標準とされるので、もうそろそろこんなもんでいいかなとも思うんだけど、内蔵脂肪なんて少なければ少ないほど、インスリンの抵抗性も減るのかな?

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お久しぶりです

2007 - 08/08 [Wed] - 16:05

気がつけば、2週間ぶりの更新です。先月末、ちょっとバタバタしたらすっかり更新の意欲が失せてしまいました。まあ夏なので、ぼちぼちと頑張ります。

今日、月に1度の診察がありました。先月、ちょっと上がったヘモグロビンA1cもまた4.8%に戻りました。体重維持のため、炭水化物をだいぶ増やしたつもりだったのですが、それでも4%台を維持できたということは、やはり先月は風邪の影響が大きかったのかもしれません。

これ以上体重を落とさないためには炭水化物の摂取を増やすしかないという私の考えは、先生も理解してくれました。

「もうお気づきのようですが、炭水化物を摂らなければどんどん痩せますし、炭水化物を多く摂ればどんどん太ります。太るか痩せるかは炭水化物の量で決まるんですね」

はっきりこう言い切れる医者って、そう多くない気がします。多くの患者にカーボカウンティングを指導してきて、その結果を目の当たりにしているからこその結論なのでしょう。

話のついでにまた、カーボ過剰摂取時の緊急避難用として、即効性の血糖降下剤を服用するのはどうかと聞いてみました。先生の答えははっきり「ノー」でした。

理由は、薬による血糖降下作用はそれほど大きなものではないこと。また、肝臓等への副作用は決して無視できるものではなく、その悪影響を考えればむしろ血糖値が少し上がるくらいの方がましだということ。「そこまでして血糖値を下げようというのは邪道です」と笑われてしましました。

今の先生のいいところは、権威主義的な態度がまったくなく、こういう話が普通にできるところです。そういうところも、患者の治療実績に確実に反映すると思います。

9月の結果

2007 - 09/12 [Wed] - 23:36

土砂降りの雨の中、月に1度の診察に行ってきました。

空腹時血糖値:105、ヘモグロビンA1c:5.0%。先月に比べて、どちらもわずかに上昇しています。実は先月の中頃あたりから、起床時の血糖値がずっと120台で推移していました。それまで半年間は一貫して110前後だったので、突然、10以上の上昇です。

そのことを主治医に話すと、「すい臓の機能が少し落ちてますね」とのこと。おそらくインスリンの基礎分泌が低下しているのでしょう。だからといってどうすることも出来ないので、このまま様子をみるしかありません。

今月は少し体重を増やそうとカーボ制限を緩めたので、その影響があるのかもしれません。結局は、ぎすぎすした4%台か、ふっくらした5%台かという選択になるのでしょうが、私としては今のところは後者を選択しています。

ところで、今日は病院でちょっとした実験をしてみました。病院での採血の後、待合室で自己血糖測定をしてみたのです。その結果、病院での血糖値は105、自己測定での血糖値は118、なんと13もの差が出たのです。

通常、静脈の血糖値は指先の血糖値の20分遅れの数値になると言われています。朝の時点で血糖値は間違いなく降下傾向にあったはずなので、指先の血糖値のほうがむしろ低くなっていなければならないはずです。

そのことを主治医に話したら、「あ、フリースタイルはだいたいそのくらい高くなりますよ、アメリカ製ですから」とあっさり言われてしまいました。

前からなんとなくそんな気はしていたのですが、はっきり断言されてしまうと、なんかすごく損をしてきたような気がします。考えてみれば、ヘモグロビンA1c5%の平均血糖値は90と言われていますが、私の場合、空腹時の血糖値がやっと90程度なので、平均はそれよりは高いはず。でも、いつもの血糖値からマイナス10と考えればなんとなく納得です。

HbA1c  平均血糖値
 5%     90mg/dl
 6%    120mg/dl
 7%    150mg/dl
 8%    180mg/dl

近況報告

2007 - 12/12 [Wed] - 00:08

しばらく英文サイトの翻訳が続いたので、今日は私自身の近況を報告しようと思います。

今年の2月に糖尿病が発覚して以来、ずっと1ヶ月に1度の割りで通院していましたが、この10月の診察を最後に定期的な通院はしないことにしました。これからは3ヶ月に1度くらい、血液検査だけしてもらおうと思っています。まあ、そのくらい血糖値は安定しているということです。

炭水化物の制限をしてして以来、ずっと110前後で推移してきた起床時の血糖値も、最近は100を切ることが多くなってきました。朝一番の血糖値が80台とか90台っていうのは、実に気分のいいものです。

食後1時間の血糖値も、最近は140を超えることはほとんどありません。1回の食事のカーボ量は大体50g前後。その程度の食事には余裕で対応できるだけの体になってきたようです。

運動は仕事帰りに一駅分歩くようにしているのと、たまのゴルフぐらい。あと、夕食後にスクワット30回、腕立て伏せ30回、上体起こし10回の筋トレセットを必ずやっています。

血糖値の測定回数も最近はめっきり少なくなって、1日平均2~3回です。測定器に表示される過去一週間の平均血糖値は、現在106になっています。空腹時よりは食後のピークに測るほうが多いので、本当の平均は100を切っているのではないかと思います。

今年の2月の時点では空腹時血糖値250、ヘモグロビンA1c9.2%だったことを考えると、夢のような回復です。たぶん今、ブドウ糖負荷試験をやったら境界型にもならないんじゃないかという気がします。

わずか10ヶ月でここまでの状態になれたのは、食事の炭水化物量をコントロールすることで、食後の血糖値を低く抑える努力をしてきたからだと信じています。言い換えれば、食品交換表によるカロリー制限ではここまでの回復は絶対なかっただろうと思います。

こんなに楽で、分かりやすくて、効果のある方法を、なぜ日本の糖尿病学会は認めようとしないのでしょうか。無知なのか、意地なのか、それとも利権がらみなのか、真実を知りたいです。

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この一週間の平均血糖値です。そうそう、測定器が新しくなりました。その話はいずれまた。

すずらんさん里帰りオフ

2008 - 02/29 [Fri] - 14:40

アメリカはボストンのジョスリン・クリニックで糖尿病治療を受けるすずらんさんが、日本へ里帰りするというので、YCATさんがオフ会を計画してくれました。

すずらんさんは、10代にして2型糖尿病を発症。アメリカ人と結婚後、ボストンにわたってカーボカウンティングと出会います。今まで、食品交換表によるカロリー制限がすべてだった彼女にとって、カーボカウントという発想はまさに画期的で、これまでいったい何をやってたんだろうという思いにとらわれたそうです。

私も糖尿病を発症後、手探りでカーボカウントに関する情報を集めたものですが、1日のカーボ量など、彼女のサイトからはほんとうにいろんなことを教えられました。

昨日のオフ会に集まったのは、すずらんさんの他に、「奥のちょここ道」を運営するちょここさん、私のブログに時々コメントくれていたトキコさん、そして幹事のYCATさんと私カステーラです。

場所は、まやさんとのオフ会でも使った豆腐料理専門店「空ノ庭」。ローカボな(はずの)豆腐料理をコースで食しながら、3時間ばかり糖尿談義に花を咲かせました。

食事が始まって2時間、みんな一斉に血糖測定器を取り出して、血糖値を測り始めたのはDMオフならではの光景でした。この時点で口にしたカーボはてんぷらの衣と干し柿ぐらいなもので、私の血糖値は117と至って正常でしたが、中にはけっこう高い人もいて、糖尿の大変さを思い知らされました。

ということで、昨日お集まりいただいた皆さん、楽しい時間をありがとうございました。

糖尿病1周年

2008 - 03/29 [Sat] - 14:28

去年の2月に糖尿病を宣告されて、一年が経ちました。先日、近所の掛かりつけ医院で、血液検査と尿検査をしてもらったのですが、すべて基準値内でした。

一年前のデータと比較すると非常に感慨深いものがありますが、これもすべてカーボカウントと出会うことができたお陰だと思っています。


カーボカウント ビフォア&アフターのデータ比較

血液データ
↑クリックで拡大します

4年前の血糖値

2008 - 04/21 [Mon] - 15:59

本棚を整理していたら、50歳の時にやった節目検診の結果が出てきました。平成16年の9月とあるので、4年前のものです。

まず、目に付くのは総コレステロールの「294」。善玉のHDLは「50」と基準値に入っているものの、悪玉のLDLは「208」もあります。この値が尋常でないのは当時も認識していました。

問題の空腹時血糖値は「116mg/dl」、ヘモグロビンA1cは「5.6%」でした。

節目検診


判定は「要受診」とあったので、この結果を持ってかかりつけの医者に行ったのですが、コレステロールを下げる薬は出されたものの、血糖値については何も言われませんでした。

もしこの時点で、今と同じくらいの知識と危機感があったら、糖尿病になどならずに済んだかもしれないと思うと悔しくてなりません。

もし今の私が4年前の私にアドバイスできるとしたら、こう言ってやりたいです。


「普通の健康の人の空腹時血糖値というのは、大体80台からせいぜい90台に保たれているものです。それが一晩寝て起きて116もあるというのは、インスリンの分泌が不足しているか、インスリンが効きにくい状態になっていることは間違いありません。

ヘモグロビンA1cは最近1~2ヶ月の血糖値の平均を表すものですが、これも健康な人はきっちり4%台に収まっています。それが5.6%もあるというのは食後の血糖値が一時的に200ぐらいにまで上がっている可能性があります。普通に健康な膵臓を持つ人は、食後の血糖値が140をこえることはほとんどありません。

今はまだ糖尿病という名前が付くレベルではないですが、このままでは間違いなく糖尿病になりますし、糖尿病になると一生治癒することはありません。ガンでいえば、今はまだ手術で十分治る、ごく初期の段階です。どうかこの時期を逃さずに治療に専念してください。

治療の方法は食事と運動です。その治療効果を判定するためにも、まずは血糖測定器を買ってください。そして、食後2時間の値を測ってください。もし、140を超えていたらそれは食事の炭水化物が多すぎたということです。食後2時間で140を超えない炭水化物量を自分で把握してください。

運動は血糖値をリアルタイムで下げますから、食後の血糖値が高そうだなと思ったら、体を動かして下げるようにしてください。20~30分程度のウォーキングでもいいですが、5~10分程度の筋トレでも十分効果があります。

食後に限らず、運動で筋肉に刺激を与えることはインスリンの利きを良くしますから、有酸素運動と筋肉負荷運動を習慣づけることはとても大事です。

あと一つ、現在BMIは22と問題ありませんが、20代の頃と比べると10kgは太っていますよね。それが全部お腹に付いて、インスリンの利きを悪くしています。とりあえず、体重をあと3kg落してください。そのためにも過食、特に炭水化物の摂り過ぎには十分気をつけてください」



4年前、こんなことを言ってくれる医者に出会う可能性って、ほとんどなかったんでしょうね。

お久しぶりです

2008 - 08/23 [Sat] - 15:29

同じ糖尿ブログ(?)を運営しているknacheさんが上京されるということで、オフ会に呼んでいただきました。

knacheさんとはこのブログの発足当初からのお付き合い。実は最初のコメントをくれたのも彼女で、ぜひお会いしたい方の一人でした。会ってみた印象は……、糖尿病というイメージから大きくかけ離れた、とてもチャーミングな女性でした。

カーボカウンターの特徴なのでしょうか、今回お会いした6人は皆さんスリムで若々しい印象の方ばかり。たぶん周りの人が見たら誰も糖尿病患者の集まりとは思わないでしょう。

そんな感じの6人が向かったのは、西麻布のオシャレなイタリアンレストラン。いただいた料理は、特別にアレンジしてもらったローカーボ・コース。牡蠣やら鴨やら子羊やらをたっぷり食べて、食後の血糖値はわずか97mg/dでした。カーボはほとんどゼロなのでこんなもんでしょう。

子羊 食後血糖値


                          *     *     *

さて、3ヶ月以上も放ったらかしだったブログですが、今日集まった方から「失明でもして更新ができないのかと思った」と言われ大笑い。実際はまったく逆で、糖尿病患者としてのネタがなかったというのが本当のところです。

実を言うとこの数ヶ月、ほとんどカーボの制限はしていません。理由は体重があまりにも減りすぎてしまったこと。せめて58kgぐらいは維持したいということで、血糖値にはしばらく目をつむる覚悟でカーボ増量作戦を決行しました。

ラーメンも寿司もパスタもピザも一切躊躇することなく口にし、夕食も普通にご飯(白米)を食べていたら、55kgを切った体重も2ヶ月で58kgに回復しました。

恐らく現在、カロリー比に占めるカーボの割合は50%ほどだと思いますが、食後の血糖値はほとんど問題ないレベルに抑えられていますし、直近のヘモグロビンA1cも5.3%でした。血糖値と相談しながらカーボ量をコントロールする、これぞカーボカウントですね。

カーボ(糖質)量を闇雲に制限する「糖質制限食」と、食後の血糖値を見ながら自分に合ったカーボ量を見極める「カーボカウント」とは基本的に別物だと思っています。その辺の詳しいことについてはいずれまた記事にしたいと思っていますが、いつになることやら。

10月の定期検査

2008 - 10/11 [Sat] - 00:46

近所のかかりつけ医で、3か月ぶりに血液検査をしてきました。

空腹時血糖値=118mg/dl
ヘモグロビンA1c=5.2%


病院で測る空腹時血糖値が基準値を超えたのは糖尿病発症当初以来かもしれません。理由はなんとなく判っています。

実は7月に血液検査をした時、体重は55kgを下回っていました。いくら療養のためとはいえ、BMI20を切るっていうのは気分的にもいいもんじゃありません。医者に相談したところ、体重はもうちょっと増やした方がいいということだったので、とりあえず食事制限のタガを緩めてみることにしました。

この3ヶ月間、カーボのカウントはしていましたが、制限はほとんどしませんでした。カロリーに占めるカーボの割合はたぶん50%ぐらいだったと思います。体重もあっという間に3kg増えました。

気がかりだったのはヘモグロビンA1cがどうなるかだったのですが、むしろ減っています。そのかわり、空腹時血糖値にしわ寄せが来ました。そいう言えば、今年の春もハイカーボ化で起床時の血糖値が上がったことがありました。少なくとも私の場合、ハイカーボはA1cより空腹時に影響してくるようです。

3ヶ月の間、カーボを普通に摂ってみてわかったのは、体重の増減はカーボ量の増減で簡単にできるということです。

炭水化物を抑えた脂肪中心の食事はそうそう量をたくさん食べることができないうえに、なかなかお腹が空きません。一方、炭水化物中心の食事はいくらでも入りますし、すぐにお腹が空きます。

ハイカーボ食は常に空腹のままどんどん体重が増えていく感じ。ローカーボ食は常に満腹のままどんどん体重が減っていく感じです。

体重管理にしても、血糖管理にしても、鍵となるのはやっぱり炭水化物ってことを改めて認識させられました。

近況のご報告

2010 - 09/13 [Mon] - 10:58

1年間のご無沙汰です。皆さんお元気でしょうか?

カーボカウント、というか糖質管理的な食事に対する反対は、いまだに根強いものがある様ですか、その論拠のひとつになっているのが「そんな食事をしていたら、今に手痛いしっぺ返しが来るにちがいない」というものです。

カーボカウントという手法で糖質をコントロールすることにより、食後の高血糖は抑えられます。それに伴ってヘモグロビンA1cも空腹時血糖値も下がります。それは間違いのない事実です。しかし、そのメリットをも打ち消す大きなデメリットがある、というのがカーボカウント反対派の主張です。ただ、それがどういうデメリットなのか、本人たちにも分からないようですが。

まあ、こうしてカーボカウントを推奨するようなブログを始めた以上、その経過を長期的に報告するのもひとつの務めだろうと、久々の更新となったわけです。

【最新の健康診断結果】(2010年8月2日)

腹囲79.8
BMI20.6
血圧127/78
中性脂肪114
HDLコレステロール52
LDLコレステロール103
GOT18
GPT17
γ-GTP17
空腹時血糖値108
ヘモグロビンA1c5.4
尿酸6.3
血清クレアチニン0.84

半年振りの受診だったので、どうなっているか心配だったのですが、大きな変化はありませんでした。ヘモ値が若干上がりましたが、誤差の範囲でしょう。ということで、カーボカウントを始めて3年半、これまでのところ目立った弊害は出てきていません。


もし私が3年半前、カーボカウントというものに出会うことなく、ずっと食品交換表に基づくカロリー制限をしていたら、今はどんな状態だったか、比較する術もありませんが、恐らく同じ遺伝子を持つ母親となら比較することが出来ます。


母親も私と同じ50代で糖尿病を発症しました。発症当時もそれ以前も、どちらかというと痩せ気味で、暴飲暴食というようなこともありませんでした。

しばらくは薬による治療を続けていました。恐らくはSU剤中心の処方だったのだと思います。また、家には食品交換表の本があり、カロリーの計算をしながら食事には気をつけていたのを覚えています。

母親によると、ヘモグロビンA1cはずっと7~8%台だったそうです。60代に入って次第に薬も効かなくなり、血糖値は悪化。おそらく2次無効を迎えたのでしょう。1日2回、インスリンを打つようになりました。

そのインスリンによる急激な血糖低下がいけなかったのか、その頃から網膜症も悪化。いろいろ治療も施しましたが、最終的には障害2級の認定を受けるほどの視力障害を抱えることになってしましました。

80を超えた今も、インスリンを打ちながら、なんとか元気に暮らしていますが、人生の最後の十数年を、物が良く見えない状態で過ごさなければいけなくなってしまったことは、残念でなりません。

80歳の私がどういう状態にあるのかは分かりません。しかし、糖尿病を発症してからの最初の3年半は、まったく別の道を歩いているような気がします。この道がいつかどこかで交わり、形勢逆転なんてことがあるのかどうか、それは神のみぞ知ることです。

体重とHba1c

2015 - 10/14 [Wed] - 00:18

私が糖尿病を発症した時の体重は64kgでした。BMI値は22.9ですから決して肥満というわけではありません。しかし、20歳の頃は50kgそこそこしかなかったことを考えれば、その差14kgという大幅な体重増です。

人の脂肪細胞の数は思春期の頃に決まってしまい、それ以降、ほとんど増減はないと言われています。つまり、20歳過ぎての体重増というのは一つ一つの脂肪細胞が肥大化することで実現するのです。当然、脂肪細胞のキャパシティには限界がありますから、その限界を超えたとき、脂肪細胞は糖の取り込みを渋ります。これがいわゆるインスリン抵抗性です。

私の場合、体重とHbA1cとの間にはかなり密接な関係があります。

体重が60kgを超えると耐糖能は一気に落ち、HbA1cの上昇が始まります。今回、HbA1c5.9%を記録した時の体重はまさに60kgでした。

体重が55kgにまで落ちると、耐糖能は著しく改善します。この体重である程度、糖質を制限すればHbA1cは4%台をキープできると思います。今回、再び糖質制限を始めたら体重は一気に55kgまで落ちましたが、そうなるとラーメンを食べても食後のピークが130mg/dlぐらいだったりします。もうまったく普通のおじさんです。

しかし、体重が55kgではあまりに貧相でやつれていて、鏡を見るのも苦痛です。見た目的には62kg、できれば65kgくらいの体重でありたいのです。

もっと体重を増やしたい。でも長生きもしたい。体重と耐糖能の命がけの綱引きに決着をつける方法として、思いつくものがひとつあります。

それはインスリン抵抗性改善薬である『アクトス』の服用です。

思春期以降ほとんど増えないとされている脂肪細胞の数を、細胞分裂によって増やしてくれるのがこのアクトスという薬。脂肪細胞が増えれば糖の受け入れ先も増えるわけで、インスリン抵抗性の閾値も上がるはずです。

問題はアクトスをどうやって手に入れるかです。かかりつけの医者に事情を話しても、簡単に処方してくれるとは思いません。

そうなると海外からの個人輸入に頼るしかないのですが、ネットでちょっと調べたら1錠あたり660円。日本の薬価が1錠137円の3割負担ですから15倍以上の値段になってしまいます。ジェネリックだとその約半値ですが、それでもバカみたいな値段です。

そもそもアクトスが脂肪細胞を分裂させる薬だとしたら、どのくらいの期間服用すれば細胞分裂による効果が表れるのか? また、ある程度脂肪細胞の数が増えたら、そこで服用をやめてもインスリン抵抗性の閾値は上がったままなのか? など、素人には解らないことだらけです。

もっと痩せたいと言う糖尿病患者にはたくさんの方法論や解決策が用意されているのに、もっと太りたいという糖尿病患者にはまったく手が差し伸べられていない、というのが現状のようです。BMI値25くらいが一番長生きというデータもあるというのに。

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プロフィール

カステーラ

Author:カステーラ
東京都在住、61歳。
2007年2月、糖尿病発症。
現在、服薬なしでカーボカウンティングという食事療法を実践中。
「カーボカウントってなに?」という方は、まずこちらから。

ヘモグロビンA1c(体重・BMI)推移
2007年2月:9.3%(64kg・22.9)
2007年3月:7.5%(62kg・22.2)
2007年4月:6.0%(60kg・21.5)
2007年5月:5.3%(58kg・20.8)
2007年6月:4.8%(57kg・20.4)
2007年7月:5.1%(57kg・20.4)
2007年8月:4.8%(57kg・20.4)
2007年9月:5.0%(58kg・20.8)
2007年10月:5.0%(57kg・20.4)
2008年1月:5.3%(56kg・20.1)
2008年5月:5.2%(56kg・20.1)
2008年7月:5.3%(55kg・19.7)
2008年10月:5.2%(58kg・20.8)
2009年1月:5.2%(58kg・20.8)
2010年7月:5.4%(58kg・20.8)





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おすすめ書籍

●カーボカウンティング実践ガイド
日本人の医師と栄養士と患者が書いた、“初の”と言っていい真のカーボカウンティングガイド。どちらかというとプロ、マニア向け。


●低糖質食の威力
やはり糖尿病を発症したお医者さんの書いた本。なぜ糖尿病になった医師はみな、学会のガイドラインを無視してローカーボに走るのでしょうか?


●糖質ゼロの食事術
炭水化物(糖質)はほとんど摂らないというお医者さんの本。この程度の糖質量でも立派に生きていけるという意味では貴重な実録(?)。


●糖尿病専門医にまかせなさい
日本では数少ない、カーボカウントを推奨する糖尿病専門医の本。我々カーボカウンターの心の支えとなる一冊です。


●主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編
やはり2型糖尿病患者であるお医者さんの書いた本。炭水化物が血糖値に及ぼす影響を理論的にわかりやすく解説してくれています。


●毎日の食事のカロリーガイドブック
日常よく口にする食べ物のカロリーはもちろん、炭水化物量までが写真と共に明記された、カーボカウンター必携の一冊。


●カーボカウント完全ガイド
カーボカウンティングの本場、アメリカの糖尿病協会から出版されたガイドブック。カーボカウントのすべてがこれ一冊で分かります。


●わたしはこうして糖尿病患者を救っている
糖尿病で失明する患者を数多く診てきた眼科医が書いた本。高炭水化物食を平気で勧める日本の糖尿病医療を厳しく批判しています。


●糖尿病最初の1年
アメリカの2型糖尿病患者が書いた本。糖尿病の主治医は自分であるという発想がいかにもアメリカ的。カーボカウントと血糖自己測定を基本とした最強の患者学が語られています。