カーボカウントな日々

血糖値を上げるのは炭水化物(カーボ)です。炭水化物さえ摂らなければ血糖値はほとんど上がりません。 今、世界の糖尿病治療は、食事の炭水化物をコントロールするカーボカウンティングが主流となっています。

健常者の連続血糖モニター

2009 - 02/20 [Fri] - 14:21

健常者の食後血糖値に関して、コメントのやり取りで話題になりました。よく言われるのは、「健常者は何をどれだけ食べても、食後の血糖値が140mg/dlを超えることがない」ということです。逆に言えば、何を食べても食後の血糖値が140mg/dlを超えない人を、健常者と言っていいのかもしれません。

私の妻はヘモグロビンA1cが4.8%で、一応、健常者とされる部類にいます。これまで、炭水化物をたっぷり摂ったような時は、何度か食後の血糖値を測らせてもらってきましたが、140mg/dlを超えたのはたぶん1度だけです。それ以外はたいてい120mg/dlとかそんなもんです。

私が衝撃を受けたのは、「さかえ」に載っていた健常者の24時間血糖モニターのグラフです。140mg/dlどころか、最高でも100mg/dlをやっと越えるかというレベルで推移しているのです。これぞ完璧な耐糖能というのでしょう。

ken.jpg

同時に、食後高血糖を示す例も載っていました。3回の食事のあと、血糖値はきれいに200mg/dlまで上昇しています。空腹時の血糖値は100mg/dl前後なので、おそらく糖尿病という診断は下ってない人だと思いますし、ヘモグロビンA1cもおそらく5%台のはずです。しかし、この状態が何年も続くと、動脈硬化は確実に進みます。

tou.jpg

国際糖尿病連合の新しいガイドラインでも、食後血糖値の重要性が取り上げられ、食後2時間の血糖値を140mg/dlにするという目標値が設定されています。

糖尿病のコントロール示す最も重要な指標は、空腹時血糖値からヘモグロビンA1cに移りました。しかし、空腹時血糖値やヘモグロビンA1cが基準内でも、食後高血糖は普通に起こっていることを考えれば、これからは食後1時間値、2時間時が最も重要視されるようになるのではないでしょうか?

※グラフはいずれも「さかえ」2008年5月号より


うどんで低血糖?

2009 - 06/20 [Sat] - 13:12

月刊糖尿病ライフ「さかえ」7月号。特集1の『なかなかできないEDの話』は読み飛ばすとして、特集2の『大人になって発症した1型糖尿病を考える』に興味深い一文がありました。

食事療法で大人の1型糖尿が2型糖尿病と最も異なる点は、主食の成分が血糖値の上昇に直結するということです。具体的にいいますと、米食にくらべてパン食は血糖値の上昇がおきやすく、逆に麺類は血糖値が低くなりがちで、時には低血糖になる場合があります。



うどんを食べると、時に低血糖???

同時に、インスリンポンプで療養中の1型糖尿病患者の、主食の種類別に見た血糖値の推移のグラフが載っていました。(話を見えやすくするために全粥のデータは削除しました)

さかえのグラフ

このグラフの形、どこかで見たことがあると思ったら、先日、私がやった実験結果とまったく同じです。

suii090621.jpg

うどんは血糖値が上がりにくい。原因はよく分かりませんが、事実であることは間違いないようです。

GlucoNote

2016 - 03/25 [Fri] - 11:22

東京大学とドコモから、糖尿病患者のためのスマホアプリが登場しました。

糖尿病の自己管理をしながら臨床実験に参加できるというこのアプリ、どんなものかとダウンロードし、ためしに何日か使ってみましたが、思った以上に面白くてすっかりはまってしまいました。

記録するデータは毎日の食事の内容、体重、血糖値、血圧、起床・就寝時間。スマホの加速度センサーが歩数と運動量を自動的に記録してくれます。

gluco5.png



一番大変なのが食事内容の登録ですが、とりあえず写真にとって、料理名を検索すると量に応じたカロリーや栄養バランスが自動的に記録されます。これまでの人生、自分の食事内容をここまで細かく調べたことはないので、とても興味深いです。

gluco2.png



1日トータルのカロリー数とPFCバランスも表示されます。
特に糖質を制限しているという意識はないのですが、それでも炭水化物はカロリー比30~40%ほどに抑えられているようで、この程度の栄養バランスが今の私のデフォルトなのかもしれません。

gluco1.png



トータルの摂取カロリーは大体2200kcal~2400kcal程度。多すぎるような感じもしますが、多い日は1万7000歩も歩いているので、消費カロリーとのバランスは取れているようです。

gluco3.png



この手の自己管理アプリは他にもいろいろあるでしょうが、自己完結だと私の場合、間違いなく三日坊主で終わりです。
でも、誰かの研究の役に立っていると思うと、しばらくは続けられそうな気がします。

iPhoneユーザーで興味のある方はどうぞ。
http://uhi.umin.jp/gluconote/
https://itunes.apple.com/jp/app/gluconote/id1083049623?l=ja&ls=1&mt=8

 | HOME | 

プロフィール

カステーラ

Author:カステーラ
東京都在住、61歳。
2007年2月、糖尿病発症。
現在、服薬なしでカーボカウンティングという食事療法を実践中。
「カーボカウントってなに?」という方は、まずこちらから。

ヘモグロビンA1c(体重・BMI)推移
2007年2月:9.3%(64kg・22.9)
2007年3月:7.5%(62kg・22.2)
2007年4月:6.0%(60kg・21.5)
2007年5月:5.3%(58kg・20.8)
2007年6月:4.8%(57kg・20.4)
2007年7月:5.1%(57kg・20.4)
2007年8月:4.8%(57kg・20.4)
2007年9月:5.0%(58kg・20.8)
2007年10月:5.0%(57kg・20.4)
2008年1月:5.3%(56kg・20.1)
2008年5月:5.2%(56kg・20.1)
2008年7月:5.3%(55kg・19.7)
2008年10月:5.2%(58kg・20.8)
2009年1月:5.2%(58kg・20.8)
2010年7月:5.4%(58kg・20.8)





人気の糖尿ブログは
こちらに揃っています。
     ↓
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 病気ブログ 生活習慣病(成人病)へ

管理者ページ

QRコード

QR

最近の記事


▼全ての記事を表示する

最近のコメント

カテゴリ

月別アーカイブ

関連サイト・ブログ

ブログ内検索

RSSフィード

おすすめ書籍

●カーボカウンティング実践ガイド
日本人の医師と栄養士と患者が書いた、“初の”と言っていい真のカーボカウンティングガイド。どちらかというとプロ、マニア向け。


●低糖質食の威力
やはり糖尿病を発症したお医者さんの書いた本。なぜ糖尿病になった医師はみな、学会のガイドラインを無視してローカーボに走るのでしょうか?


●糖質ゼロの食事術
炭水化物(糖質)はほとんど摂らないというお医者さんの本。この程度の糖質量でも立派に生きていけるという意味では貴重な実録(?)。


●糖尿病専門医にまかせなさい
日本では数少ない、カーボカウントを推奨する糖尿病専門医の本。我々カーボカウンターの心の支えとなる一冊です。


●主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編
やはり2型糖尿病患者であるお医者さんの書いた本。炭水化物が血糖値に及ぼす影響を理論的にわかりやすく解説してくれています。


●毎日の食事のカロリーガイドブック
日常よく口にする食べ物のカロリーはもちろん、炭水化物量までが写真と共に明記された、カーボカウンター必携の一冊。


●カーボカウント完全ガイド
カーボカウンティングの本場、アメリカの糖尿病協会から出版されたガイドブック。カーボカウントのすべてがこれ一冊で分かります。


●わたしはこうして糖尿病患者を救っている
糖尿病で失明する患者を数多く診てきた眼科医が書いた本。高炭水化物食を平気で勧める日本の糖尿病医療を厳しく批判しています。


●糖尿病最初の1年
アメリカの2型糖尿病患者が書いた本。糖尿病の主治医は自分であるという発想がいかにもアメリカ的。カーボカウントと血糖自己測定を基本とした最強の患者学が語られています。