はじめに
ご来訪ありがとうございます。
4年前に糖尿病を発症し、ブログという形で闘病記を始めました。
薬を使わず、食事と運動だけで血糖値を下げることを目標に試行錯誤を繰り返して来ましたが、足掛け5年になる今でも、血糖値はなんとか基準レベルに収まっています。
私のやりかたがすべてであるとは思いませんが、新しく糖尿病を発症された方の何らかのお役に立てれば幸いです。
最近はほとんど更新がないため、記事は古い順に並べてあります。お時間のある方は最初からじっくりお読みください。
また、興味のある記事だけ拾い読みしたい方は全記事一覧からどうぞ。
薬って必要なの?
医者から処方されたのはアマリール1mg、これを1日1錠服用するようにいわれました。
アマリールはいわゆるスルフォニル尿素薬(SU薬)。働きの悪くなったすい臓のβ細胞に働きかけて、無理やりインスリンを搾り出します。また、肝臓や脂肪細胞のインスリンの感受性を高める作用もあります。
この薬を飲まなかったら血糖値はどのくらいになるのかという興味から、ある日1日だけ薬を飲むのをやめてみました。
結果は、、、何も変わりませんでした。食後の血糖値がいつもより高いということはなく、むしろ翌朝の空腹時血糖値などは今までにないくらい低いものでした。
結局、薬の効果なんて微々たる物だということがわかりました。食事や運動のほうが、血糖値のコントロールにはるかに大きな影響を及ぼします。
薬を飲む意味がまったくわからなくなりました。
脳とブドウ糖
昨日はTOEICという英語の検定試験を受けてきました。休憩なしできっちり2時間、精神的にも肉体的にもへとへとになります。相当な勢いで脳味噌がブドウ糖を消費するからかもしれません。
最近、英文を長時間読むとものすごい睡魔に襲われることがあります。もしかして脳が一時的に低血糖状態に陥るんでしょうか? でも、試験の時はなぜか眠くはなりません。緊張感からくるアドレナリンが血糖値を上げてくれるのかもしれません。
いずれにしても今度、脳みそを使ったときの血糖値も測ってみようと思います。たとえば、食後のウォーキングの替わりに、30分の算数ドリルが血糖値を下げるとか、そんなのはないんでしょうか?
「同病相楽しむ会」のお知らせ
最近、このブログにカミングアウトしてくれた、フランス仕込みのオシャレなダイアビーティック・まやさんが日本に里帰りしてるということで、この機会にお会いしようということになりました。
せっかくなので、この際、ミニオフ会みたいなことでもいいかなと思っているのですが、参加してみたいという方はいらっしゃるでしょうか?
今のところ8月24日の夜7時頃、渋谷の豆腐料理屋でということになっていますが、参加希望者の都合に合わせて、多少の変更は可能です。
日本が世界に誇る理想の糖尿病食、豆腐を堪能しながら、糖尿武勇伝、血糖値自慢に花を咲かせませんか?
豆腐尽くしの夜
金曜日の夜、まやさんとYCATさんにお会いしてきました。場所は渋谷の豆腐料理店。豆腐料理なんていうとジジババの食べ物って雰囲気があるけど、なんのなんの、店は若い女の子でごった返していました。もしや、こんなところにもローカーボブームが。
DM歴4年のYCATさんと、まだ1ケ月のまやさん、そしてようやく半年目を迎えた私カステーラ。それぞれの経験と知識と不安と希望を交錯させながら、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ビックリしたのはYCATさんは計量スケール持ち込みで、口にしたすべての重量を測っていた点。もちろん、食前と食後の血糖値も計っていました。ご自身のブログにあるあの膨大なデータも、こうやって構築されていたんですね。
豆腐料理とその後の喫茶店を含めて、4時間もお話したでしょうか。会話支配率からいうと、まやさん50%、YCATさん40%、カステーラ10%だったけど、こんな風に人体の不思議だけをネタにしゃべり倒すってのもなかなか楽しい経験でした。また機会があったらぜひ!
チーズバーガー負荷試験
前回の記事で、朝昼夜それぞれの食後血糖値の平均を出しました。平均とは言っても、カーボ量も違えば、食後の運動量も違う、さらに食前の血糖値も違う中での平均なので、おおまかな目安でしかありません。
ということで、同一食による、同一条件下での比較がしてみたくなりました。問題はどんな食べ物をサンプルにするかです。
条件としては、糖質、脂質、たんぱく質がバランスよく含まれているもの。値段が手ごろで入手しやすいもの。買い置きしてもある程度保存がきくもの。ということで選んだのがマクドナルドのチーズバーガー。
実を言うと、我が家のすぐ前にはマクドナルドがあるので、いつでも5分で入手可能。しかも、大量に買い込んで冷凍保存もしておける。さらに、1個100円というリーズナブルなお値段。そしてなんと、糖質:40%、脂質:40%、たんぱく質:20%という理想の栄養バランス。1個あたり約300kcalで、糖質は30gなので、体への負担もそれほど大きくありません。
で、これまでチーズバーガーによる耐糖能試験、朝と夜に3回ずつやってみました。その結果がこれです。
◆朝の血糖値
8月28日 食前:127⇒食後1時間:170 (上昇値:44)
8月30日 食前:127⇒食後1時間:162 (上昇値:35)
8月31日 食前:121⇒食後1時間:163 (上昇値:42)
―――――――――――――――――――――――――――――
平均 165 40
◆夜の血糖値
8月28日 食前:88⇒食後1時間:143 (上昇値:55)
8月30日 食前:82⇒食後1時間:127 (上昇値:45)
8月31日 食前:89⇒食後1時間:129 (上昇値:40)
―――――――――――――――――――――――――――――
平均 133 47
絶対値では朝の方が高いですが、上昇値では夜の方が高くなります。いずれにしても、私の場合、糖質1gで血糖値が1.2~1.8(平均1.4)上がるようです。『糖尿病の解決』には、2型糖尿病患者は糖質1gで血糖値が3上がるとありましたが、それよりはずいぶん低いですね。
このチーズバーガー負荷試験、これからも条件をいろいろ変えて実験したいと思います。
●チーズバーガー栄養情報●
エネルギー:303kcal
炭水化物:31.2g
脂質:12.9g
たんぱく質:15.8g
炭水化物の受難
去年の2月、簡易血糖測定器を買ってからというもの、すべての血糖値とそれにかかわっただろう食事や運動の内容を記録していますが、それ以外の生活の様子なども記録しておけるようにと、今年から手帳を持つことにしました。
たとえば、「今日はゴルフに行った」だとか、「一日家でゴロゴロしてた」だとかいう記録と、その後の血糖値のデータを突き合わせれば、より明確な傾向がつかめると思ったのです。
選んだ手帳は糸井重里プロデュースの『ほぼ日手帳』。1日1ページというたっぷりのスペースに加えて、時系列の行動記録が書き込めるのも魅力でした。
そんな『ほぼ日手帳』に「カロリーブック」のオプションがあるのを知ったのはつい先日のこと。
和食、洋食、ファストフードなど、約350種類以上もの食品のカロリーと栄養素の成分が載っているということで、これはカーボカウントに便利だと早速ネットで注文しました。
ところが、届いたカロリーブック。たんぱく質と脂質の項目はあるのに、一番大事な炭水化物がありません。カルシウムやビタミンC以上に関心の薄い項目ってことなんでしょうね。今の日本で、いかに炭水化物がないがしろにされているかがよくわかりますね。
とりあえず、以下のメールを送っておきました。さて、どんな返事か来ますやら。
今年からほぼ日手帳を使わせていただいております。
先日、オプションにカロリーブックがあることを知り、さっそく注文させていただいたのですが、なんと栄養素の項目に「炭水化物」がありませんでした。
確かに、タンパク質は腎臓病患者やボディービルダーにとって気になる項目でしょうし、カロリー制限の意味で脂質を気にしている人も多いかもしれません。しかし、私たち糖尿病患者にとって最も気になる栄養素は、血糖値を直接上げる炭水化物なのです。
欧米などでは糖尿病の食事療法としてカーボカウント(炭水化物管理)は常識ですし、日本でもかなり浸透してきています。また、ダイエットの観点からも、従来のローファットではなくローカーボの方が効果が高いとして、GI値や炭水化物量に注目している人はかなり増えています。
今年の分は無理だと思いますが、来年からはぜひとも炭水化物の項目を追加していただけるようお願いできないでしょうか。項目が増えすぎるというなら、ビタミンC、カルシウム、食物繊維のどれかは削除してもいいのではないかと思います。
全国に1000万人はいるといわれる糖尿病患者とその予備軍にとって、炭水化物量が記載された携帯カロリーブックは非常に有益だと思います。どうかよろしくご検討ください。
女性ホルモンと血糖値
アメリカのバーンスタインという医師が書いた『糖尿病の解決』という名著があるのですが、残念ながらすでに市場には流通してないようです。
最近知り合ったある1型患者の女性が、ぜひその本を読んでみたいというので、職場の近くでお会いしました。
喫茶店で1時間ほどお話したのですが、その女性の目下の最大の悩みは、毎月の生理的変化に、血糖値のコントロールが追い付かないというものでした。本人はひどく悩んでいるようのですが、私にはそんな知識すらありません。
アメリカに住む女性の2型糖尿病患者が書いた『糖尿病・最初の1年』という本が手元にあったので、もしや関連情報があるかと調べてみたら、ありました。
それによると、エストロゲン(卵胞ホルモン)は血糖値を下げ、プロゲステロン(黄体ホルモン)は血糖値を上げるようです。ということは、排卵前は血糖値が低めで、生理前は高くなるということなのでしょうか? また、生理自体もストレス要因としてインスリン抵抗性を引き起こすとありました。
また、『女性の糖尿病診療ガイダンス 』というたぶん医療者向けの本があるのですが、そこには「20~35歳までの1型糖尿病女性患者へのアンケートでは、月経前に血糖値が上昇する人は70%に及び、月経が始まってすぐ血糖値が低下する人は50%いた」とのことでした。
女性って大変なんですね。
こういうのって本やお医者さんの情報より、患者の体験談の方が参考になる場合が多いので、ネット上のブログや掲示板の生の声を拾ってみました。
「生理の5日前から血糖値が異常に高くなる」
「高温相になると血糖値がいかれる」
「ぜんぜん影響がない」
「生理前は300とか400はざら。ばんばん追加打ちしている」
「排卵日に急激に高くなり追加打ちしても下がらない。排卵日後、また急激に下がってその後生理が始まるあたりからまた少しだけ高くなる。この時は300超えくらい」
「ランタスも増やしてラピッドも倍増やしてるのに、思ったように下がらない。そのくせ、生理始まる直前に突然ゴンと下がるのでまたビビる」
「ログを1~2単位増やして打ちます」
「生理前だなとわかる時は朝5:00の血糖値の時なんです。朝から200近くなりますから」
「ドクターにベースをその期間だけ増やすように言われ、ランタスを+1したら上手くいった。ただし高いのは最初の二日だけなのでタイミングを間違えると大変なことになる」
「いつもは月経前にグングン上昇するのですが、今月は月経後に上昇するパターンのようです」
「1日14単位ですが、月経前だと5割増です」
インスリンもホルモンなら、エストロゲンもホルモン。人間ってホルモンの気まぐれと一生付き合っていかなくてはならないんですね。
炭水化物の質
杉本先生のブログに面白い提案がありました。同じ45gの炭水化物をご飯やパンで摂った場合と、牛乳や果物で摂った場合では、血糖値の上がり方にどの程度の違いが出るか調べてみようというものです。
50gの炭水化物を含むある食べ物が、どのくらい血糖値を上げるかを指標にしたものがグリセミックインデックス(GI)で、たとえばパンは95、米飯は70、牛乳は34、梨は32となっています。
ですから、パンを100g食べたときと、牛乳を1000cc飲んだとき、どちらも摂取カーボ量は50gとなりますが、血糖値の上がり方はパンの方が3倍近く高いということになります。
ただしこれは、インスリンが素早くたっぷり出て、血中グルコースをさっさと片付けてくれる健常者の話。インスリンの出が遅いわ少ないわの糖尿病患者はどうなんだろうというのが今回の実験です。
実験はいずれも朝の最初の食事で行いました。私の場合、この時間帯がもろもろの影響を一番受けにくいからです。
最初の日は牛乳300ccと梨250g。併せてカーボ量45gで実験。(炭水化物:45g、脂質:15g、たんぱく質10g)
血糖値の推移はこんな感じになりました。
2日目は食パン90g。これもカーボ量45gです。前日の食事と脂質量を揃えるため、マーガリンで調整しました。それだけじゃ喉を通らないのでブラックコーヒーもプラス。(炭水化物:45g、脂質:15g、たんぱく質:8.5g)
で、血糖値はこんな感じ。
この2つの血糖値推移をグラフにしたのがこれ。
このグラフが描く上昇分の面積を比較したものがグリセミックインデックス(GI)です。本当なら積分的に図形を縦に分断して、三角形と台形の面積を足せばいいのでしょうが、今後のデータとの比較分析がしやすいように、図形をほぼ三角形とみなし、血糖値が元に戻るまでの時間を底辺、血糖値の上昇分を高さとして、底辺(時間)×高さ(血糖値)÷2で面積を出してみます。
牛乳と梨 : 90分(底辺)×44mg/dl(高さ)÷2=1980
マーガリントースト : 180分×86mg/dl(高さ)÷2=7740
1980÷7740≒0.26
ということで、マーガリントーストを100とした時の牛乳+梨のGI値は26ということになります。同じ炭水化物でも乳糖や果糖は血糖値が上がりにくいというのは、私の体にも当てはまるようです。
糖質制限食を提唱する江部先生は、糖尿病患者はGI値が低くても糖質の分だけ血糖値はしっかり上がると言いますし、アメリカ糖尿病協会のガイドラインでも、炭水化物の質やGI値は考慮せずに、炭水化物量だけでカーボ量をカウントするとしています。
しかし、少なくとも私の場合に限って言えば、GI値はかなり考慮に値すると言えそうです。
●杉本先生の書かれた本です
血糖値の劇的改善法
私の糖尿病が発覚して、もうすぐ2年が経とうとしています。その間、現実の社会やネットを通して、いろんな糖尿病患者を見てきました。中には漫然と薬を飲み、食べ物には気をつけているといいながら、ヘモグロビンA1cが7%台、8%台のままという人もいます。しかし一方では、薬に一切頼らずヘモグロビンA1cをきっちり4%台、5%台に維持している人も珍しくありません。
そういった優良患者は、だいたい3つのパターンに分かれるようです。
①20kg、30kg単位での大幅な減量を成し遂げた人
そもそも標準体重を20kgも30kgもオーバーしている人は、そこまで太れるだけの十分なインスリン分泌能力があるということです。インスリンはたっぷり出るけれど脂肪細胞がパンパンで、これ以上、糖を受け入れる余裕がないために高血糖が解消されないのです。こういう人が肥満を解消すると、血糖値は見事に下がります。
②中毒と言えるほど運動に没頭している人
糖尿病をきっかけに運動療法を始め、やがて体を動かす喜びに目覚めてしまう人は結構多いです。特にジム通いながら、ランニング、スイミング、エアロビクス等の有酸素運動に取り付かれたように没頭していく人たちは、みるみる血糖値を下げてしまいます。これは運動による体脂肪の減少に加え、筋肉増強によってインスリン感受性が大幅に向上するからです。
③炭水化物の摂取を徹底して控えた人
炭水化物を摂らなければ、食後の血糖値はほとんど上がりません。ですから、これまで血糖値を下げようとフル稼働だったすい臓に十分な休養を与えることができるのです。また、体脂肪の多くは余ったブドウ糖が変化したものなので、その元となる炭水化物を控えることで、減量効果も生まれます。そのため、血糖値は面白いように下がります。
糖尿病(あるいは予備軍)の診断を受けたら、最初の半年がものすごく重要です。肥満があれば、とにかく減量する。常に体を動かし続ける。そして、炭水化物の量を控える。糖尿病がまだ初期であれば、この3つの方法でヘモグロビンA1cは必ず基準値の5%台に下がるはずです。
この時点で一度5%台に下げてしまうと、その後一生続く血糖値のコントロールはものすごく楽になります。一緒に頑張りましょう。
炭水化物の復権
ほぼ日手帳のオプションにあるカロリーブック。去年買ったら炭水化物の項目がなくてがったりしたという記事はここに書きました。
この一冊に炭水化物の項目があったらカーボカウンターにはものすごく便利だと思い、ほぼ日の担当者宛にメールまで送ったのですが、それが功を奏したのか今年発行されたものには、なんと炭水化物がしっかり載ってました。
去年はこれ。↓
今年はこれ。↓
外食のときでも家飯のときでも、これから食べる物の大まかなカーボ量を把握するにはとても便利なツールだと思います。もちろん、カロリーカウンターにも食品交換人にもお勧めです。
欲しいぞって方はお近くのLOFTかこちらまで。
お久しぶりです
最後の更新から2年近くが経ってしまいました。なぜ2年間もブログが放置されたかというと、糖尿病にはほとんど関心がなくなってしまったからです。携帯のメールアドレスも変わったため、時々寄せられるコメントにもまったく気づきませんでした。ある健康雑誌から取材の申し込みもあったようですが、それさえも無視する結果となってしましました。
現状を報告すると、今は糖質制限的な食事は行っていません。一般の人となんら変わらない、ごくごく普通の食事をしています。ラーメンも食べますし、寿司も食べます。ただ、カーボカウントの意識は常に頭の片隅にあるので、ラーメンとチャーハンとか、寿司とうどんみたいな、炭水化物の重ね食いをすることはさすがにありません。
昔は定期的にジムに通ったり、ジョギングやウォーキングに励んだりと、運動にも積極的に取り組んでいましたが、今はまったく運動らしい運動はしていません。通勤も車を使うようになったので、むしろ普通の人より運動不足といっていいかもしれません。
病院での定期検診も行っていない現在、病状把握の唯一の手掛かりは、会社で行う年に1度の健康診断です。今年のヘモグロビンA1cは5.5%でした。去年は確か5.4%、その前が5.3%ですから、じりじりと上がっている感じですが、来年還暦という年齢を考えれば、まあこんなもんでしょう。
糖尿病を発症したのが2007年の2月。ヘモグロビンA1cは9.3%でした。その後、徹底した糖質制限で4.8%にまで改善。以来6年間、数値はじりじりと上がってはいるものの、基準値を超えたことは一度もありません。もちろん、薬は一切使わずにです。
最初の数年間こそ、食事と運動をかなり意識した生活をしていましたが、ここ数年はまったく普通の生活です。この状態をもって「糖尿病が完治した」とは言えないでしょうか?
糖尿病は場合によっては完治する。今の私はそういう考えています。そのあたりについてはまた次回ということで。
緊急事態発生
お久しぶりです。
すっかり油断してました。
会社の健康診断でHba1cが5.9まで上がってました。
自分ではもうなんとなく糖尿病は治ったつもりでいましたが、この病気はそんなに甘いものではありませんでした。
いや、おしっこは甘い病気ですが(笑)。
そんなわけで、ふたたびカーボカウントな日々の始まりです。
まずは自分の体の状態を知るために、測って測って測りまくろうと、eBayで新しい測定器とチップ600枚を購入しました。
さすが糖尿病先進国、合わせて1万4000円程でした。
最初の実験はマクドナルドの月見バーガー。
アイスコーヒーにガムシロップを入れて、カーボ量はちょうど40gです。
血糖値の推移はこんな感じ。
なんか拍子抜けですね。
マックまで行って帰ってのウォーキングが血糖値を下げてしまったのでしょうか。
次はチキンのトマトソース煮です。
ご飯120gと合わせて、カーボ量は60gくらいでしょうか。
まあ、普通にご飯を食べればこのくらいは上がります。
最後は実験という名の甘い誘惑、パンケーキ。
市販のもので、中にマーガリンとシロップが入ってます。
カーボ量は40g。
こういう甘くて糖質比の高い食べ物はドカンと上がってドカンと下がりますね。2時間値はむしろ低血糖と言っていい値です。
どうもこのTrueResultという測定器、以前使っていたAccuchekc Aviva と比べるとだいぶ低く出る印象ですね。まあ、低い方が精神衛生上もよろしいかと。
で、一応目標は食後のピークを160mg/dl以下に保って、今年中にHbA1cを5.3%にもっていけたらと思っています。
同時に、糖尿病の最新情報もいろいろ仕入れないと。
何しろ発症から8年、医学もそれなりに進歩しているでしょうから。
食物繊維の力
読者の”犬好き”さんから、お米に混ぜて炊く「もっちり麦」という食材が血糖値を上げないというコメントをいただきました。
調剤薬局専用とあったのですが、アマゾンでも扱っていたので早速、ポチッ!
食物繊維が非常に豊富で、βグルカンも多く含むとありますが、血糖値の上昇を抑えるなどの機能表示はないので、特保というわけではないようです。
さっそく規定量をご飯に混ぜて炊き、やはり犬好きさんに教えてもらったオリーブオイルがけの冷や奴と納豆で食しました。
ご飯はきっちり100gなので、推定カーボ量は50g程度でしょうか。
血糖値の推移はこちら。
私にとって朝は耐糖能の落ちる魔の時間。ご飯100gでこの数値は、何かが作用してると考えた方がいいかもしれません。
続いて夜。朝のご飯が残っていたので、追試験です。
以前『試してガッテン』で、野菜+魚がインスリン分泌指令のスイッチを強く押すと言ってたので、まずキャベツの千切りにツナ缶を混ぜたものを完食し、それから納豆ご飯です。あと、ご飯も血糖値を上げにくいという冷ご飯で。
その結果がこれ。
数値の変化を見ると、明らかに糖の吸収スピードが抑えられているのが分かります。このスピードなら私のポンコツ膵臓でもなんとか付いていけるのかもしれません。
このもっちり麦。本当にもちもちした食感で、ご飯としてもとても美味しいです。
ということで、我が家の定番に決定!!
血糖測定器の誤差【追記あり】
これまで3種類の血糖測定器を使って来ました。
最初はニプロのFreeStyle Freedom。ごく少量の血液で測れること、測定時間が短いことなど、当時としてはかなりの優れものだったのですが、病院での測定結果と比べると、だいたいいつも10mg/dlほど高く出ます。そのことを主治医に話すと、FreeStyleはそんなもんだとのことでした。
FreeStyleには何の不満もなかったのですが、その後、海外でのチップの安さにひかれてAccu-Chek Avivaに乗り換えました。
このふたつ、表示される数値に感覚的な違いはありませんでした。時々、同じ血液で比べてみましたがほぼ同じ結果が表示されます。
ということは、Accu-Chekの測定値も病院のものより10mg/dlほど高いものだと思っていました。
そんな時、あるサイトで気になる記事を目にしました。静脈血は指先の毛細血管血より平均10ml/dlほど低いので、測定器によっては静脈値に合わせるための補正をかけているというのです。
Accu-Chekはどうなのか気になってメーカーに電話で問い合わせたところ、そういった補正はしていないということでした。あくまでもその血液の血糖値を表示するということです。ということであれば、静脈血で測る病院の血糖値より高いのも当然です。
2代目のAccu-Chek Avivaはけっこう気に入っていたのですが、チップのさらなる安さにひかれて、最近、新たに入手したのがニプロのTrueResultです。
ところが、このTrueResult。感覚的には今までのAccu-Chekよりだいぶ低く出ます。起床時は100dm/dl前後、夕食前は70mg/dl台と、これまでに比べて平均10mg/dlは低い感じです。ためしに、Accu-Chekのチップも入手して比較してみましたしたが、だいたい10dg/dlから、多いときは20mg/dlの違いがあります。常にTrueResultの方が低いのです。
もしかしたら、この機種は静脈血と合わせるための補正がかけられているのかもしれませんが、日本には流通していないものなので、メーカーに確認できません。
折りしも昨日、病院で血液検査をしてもらいました。
採血の直後に待合室で測った血糖値がこれ。
さて、実際の血糖値はどうなっているのか、お楽しみは火曜日です。
【追記】
報告が遅くなって申し訳ございません。
病院で採血した静脈血の血糖値は91mg/dlでした。
Accu-Chek Avivaより3ポイント低く、TrueResultより7ポイント高い結果となりました。
Accu-Chek Avivaの方がより検査機関のデータに近いという結果になりましたが、このときは食後3時間で、血糖値は下降傾向にありました。静脈血は指先の血の20分遅れで血糖値が推移するということを考えると、20分後の静脈血による血糖値は両測定器の中間ぐらいにあったのかなと思います。
まあ、どっちにしてもTrueResultの測定値は実際よりも低めと思っていた方がいいようです。
たま(11/22)
カステーラ(05/30)
painn(05/30)
DRNO(11/28)
ひろ(11/13)
もとよし(09/28)
カステーラ(05/31)
カステーラ(05/31)
カステーラ(05/31)
ゆみ(05/31)