カーボカウントな日々

血糖値を上げるのは炭水化物(カーボ)です。炭水化物さえ摂らなければ血糖値はほとんど上がりません。 今、世界の糖尿病治療は、食事の炭水化物をコントロールするカーボカウンティングが主流となっています。

GlucoNote

2016 - 03/25 [Fri] - 11:22

東京大学とドコモから、糖尿病患者のためのスマホアプリが登場しました。

糖尿病の自己管理をしながら臨床実験に参加できるというこのアプリ、どんなものかとダウンロードし、ためしに何日か使ってみましたが、思った以上に面白くてすっかりはまってしまいました。

記録するデータは毎日の食事の内容、体重、血糖値、血圧、起床・就寝時間。スマホの加速度センサーが歩数と運動量を自動的に記録してくれます。

gluco5.png



一番大変なのが食事内容の登録ですが、とりあえず写真にとって、料理名を検索すると量に応じたカロリーや栄養バランスが自動的に記録されます。これまでの人生、自分の食事内容をここまで細かく調べたことはないので、とても興味深いです。

gluco2.png



1日トータルのカロリー数とPFCバランスも表示されます。
特に糖質を制限しているという意識はないのですが、それでも炭水化物はカロリー比30~40%ほどに抑えられているようで、この程度の栄養バランスが今の私のデフォルトなのかもしれません。

gluco1.png



トータルの摂取カロリーは大体2200kcal~2400kcal程度。多すぎるような感じもしますが、多い日は1万7000歩も歩いているので、消費カロリーとのバランスは取れているようです。

gluco3.png



この手の自己管理アプリは他にもいろいろあるでしょうが、自己完結だと私の場合、間違いなく三日坊主で終わりです。
でも、誰かの研究の役に立っていると思うと、しばらくは続けられそうな気がします。

iPhoneユーザーで興味のある方はどうぞ。
http://uhi.umin.jp/gluconote/
https://itunes.apple.com/jp/app/gluconote/id1083049623?l=ja&ls=1&mt=8

新しい血糖測定器

2016 - 03/24 [Thu] - 19:19

先月の末にeBayで購入した新しい血糖測定器、はやくレビューをと思いながら、3週間ほど経ってしまいました。

今度の機種はバイエルのContour next EZ

最初に買ったニプロのFreestyle Freedom から数えて5代目になるわけですが、華麗なる測定器遍歴にもそろそろ終止符を打って、ここらで身を固めないといけませんね。

全機種



とりあえず、チップのある5機種で血糖値の測定比較です。試料(?)はクロワッサン。糖質量は20g程だと思われます。

まず、食前がこれ。一番高いContour と一番低いResultの差は18もあります。

食前


そして、食後1時間。一番高いAccuchekと一番低いMerixとの差は27にもなりました。

1時間


そして、食後2時間。全体にいい感じに下がってはいるものの、まだばらつきはあります。

2時間



グラフにすると一目瞭然、Accuchek & Contour の高い派と、Result & Metrix の低い派にはっきり分かれました。
これまで使っていたNIPROの2機種より、だいたい20高いと思っていればいいのかなという実験結果です。
4機種推移


まあ、常にこんなふうに高低差が安定していればいいのですが、実際はそう単純なものではありませんでした。

いくらなんでも高すぎだろうと、NIPROで測り直すと40も高かったり、逆にNIPROとほとんど変わらない数値が出たり。
表示される数値がいちいち信用できなくて、ついついNIPROでも測りなおしてしまうため、結果的にはチップ代がえらく嵩むことになってしまいます。

「前の彼女だったら、こんな時どんな反応をしただろう」と、いちいち比較しないではいられないみたいな、なんとも落ち着かない日々が続いています。

もちろん、Contourにもいいところはたくさんあります。
一番感心したのは、血液の継ぎ足しができること。他の機種は血液が足りなかった場合、エラー表示になり、そのチップはもう使えません。しかし、Contourは血液が足りないと警告音が出るので、必要量を継ぎ足せばきちんと血糖値を計測してくれます。
あとは、Metrixと同じように、測定結果に食前、食後のマークがつけられるので、食前値の平均、食後値の平均がデータとして記録されるのは便利です。
また、食前値を計った後は、リマインダー(タイマー)を設定できるのも、食後値の測り忘れがなくて助かります。

ただ、測定結果が高めにでるのと、時々暴走気味なところ、そしてチップもやや高めということを考えると、今後、長く付き合うにはどうかなという感じです。



ということで、これまで付き合ってきた測定器の寸評です。

AccuChek Aviva:見た目に高級感もあって測定結果も高いなりに安定はしているけど、いかんせんチップ代が高いのが致命的。女性にたとえると、美人で性格もいいんだけど浪費家。

True Result:見た目もまあまあだし、測定結果も低いなりに安定してるし、なにしろチップ代が安いのが魅力。長く付き合うには一番いいかなという感じ。女性で言えば、倹約家でテンションはいつも低めだけど、感情の起伏がないので一緒にいて楽なタイプ。

True Metrix:デザインはカッコいいし、チップも安いんだけど、時々とんでもない数値を出したり、原因不明のエラーも多い。女性で言えば感情の起伏が激しく、時々暴走するタイプ。基本倹約家だけど、失敗が多いので結局は出費がかさむ。

Contour Next EZ:チップ代は許容範囲だけど、測定結果に安定感が欠ける印象。デザインもちょっと古臭い。女性で言えば、、、元カノの良さを思い出させてくれるタイプ(笑)。

ということで、Contourのチップはまだだいぶ残っているのですが、ebayでTrue Resultのチップを追加購入してしまいました。前回の購入から2ヶ月経ってないので、もしかしたら税関で没収ートってことになるかも知れません。

でも、もう心はTrue Result一本です。



黒糖は血糖値を上げないのか?

2016 - 02/09 [Tue] - 23:43

秘密結社ブドウ党というサイトがあります。ここの党首が境界型糖尿病ということで、さまざまな食品の食後血糖値を実測のうえ、余談とユーモアを交えながら記事にしてくれているのですが、最近の実験対象が黒糖でした。(こちらこちらにも関連記事があります)

黒糖は確かに砂糖みたいな精製糖ではないものの、強烈な甘さがあり、どう考えても血糖値は爆上がりしそうなものですが、ブドウ党党首の場合、2回の実験を重ねてもほとんど上がらない結果となりました。

偶然、我が家にも奄美大島のお土産でもらった黒砂糖が冷蔵庫の奥に眠っていたので、早速、追試験です。

黒糖1

方法はブドウ党党首と同じように30gをお湯に溶かして飲みました。

黒糖3



確かに甘いことは甘いのですが、雑味やコクもあって、わりと美味しくすんなりと飲めました。

黒糖4



で、血糖値の推移がこちら。

黒糖推移



糖質30gで80mg/dlの上昇ってのは、それなりに見事な上がりっぷり。さすが「糖」を名乗るだけのことはあります。しかも、30分後がピークで120分後は低血糖気味というもまさに「糖」の特徴そのものです。



ということで、私の場合、黒糖でもしっかり血糖値は上がるという結果になったのですが、どうせなら普通の砂糖での結果も調べてみようということで、翌々日、白砂糖30gでも血糖値を測ってみました。

砂糖1

結果はこちら。

砂糖推移


両者のデータをグラフにするとこんな感じです。
黒糖砂糖グラフ

砂糖の方が60分と120分で多少高くなっていますが、測定器の誤差の範囲ということで、どちらも同じような食後高血糖をもたらすと考えていいようです。


ということで今回の結論(あくまで私の場合)

一見純朴で人当たりのよさそうな黒糖だか、凶暴性という意味では白い悪魔の砂糖とほとんど変わりない。

アトキンスバー

2016 - 02/03 [Wed] - 13:35

私の糖尿病が発覚したのは、ちょうど9年前の今頃でした。その後、すぐに糖質制限を始め、甘いものは一切絶っていたのですが、バレンタインにもらったチョコレートを、せっかくだからと2片ほど食べたところ、血糖値は一気に200を超えました。もう一生チョコレートは食べられないんだなぁと、深い悲しみに暮れたのを今もはっきりと覚えています。

その後、砂糖を使わないチョコレートが海外にあることを知り、時々取り寄せては、悲しみに暮れた心を癒していました。

先日、たまたまiHerbのサイトを見ていたら、懐かしいアトキンスバーを発見。思わずポチってしまいました。

atokin2.jpg

成分表をみると一個あたりの炭水化物は23gとあります。そのうち9gが食物繊維で、12gが糖アルコール。血糖値を上げる糖質はわずか2gという謳い文句ですが、この糖アルコールというのが曲者で、おそらくはマルチトールではないかと思われます。だとすると、半分くらいは血糖に影響するので、実際は糖質8gと考えたほうがよさそうです。

atkin1.jpg

今までいろんな種類のアトキンスバーを試してみましたが、私が一番好きなのは「チョコレート キャラメル ムースバー」。久しぶりに食べましたが、甘くてコクがあってめちゃめちゃ美味しいです。

atokin3.jpg

ということで、お約束の人体実験です。1個じゃほとんど血糖値も上がらなそうので、2個一度に食べての血糖測定です。
実質的な糖質は約16g。

食べて2時間の血糖推移はこれ。

アトキン推移

グラフにするとこうなります。

アトキンすグラフ

血糖値は20ほど上がりましたが、この程度では血管内皮を痛めつけることはなさそうです。

実験も無事終わって、めでたしめでたしと思っていたころ、お腹に異変が起こり始めました。小腸で吸収されなかった糖が大腸へ一気に押し寄せたので、腸内細菌は大喜び。大量のガスを発生させてくれました。まさに、マルチトールを大量に摂った時のお腹の反応です。

アトキンスバーは1本まで。2本以上食べたときは外出を控えた方がよさそうです。

麦飯150gでOGTT

2016 - 01/28 [Thu] - 14:37

経済的な理由もあって、ランチは毎日、社員食堂の日替わり定食を食べています。ライス小盛りにすると150gのご飯が付いてきます。

office_lunch.jpg

トータルの糖質量は70g近いと思いますが、時々測る血糖値は140mg/dlを超えることはありません。常に立ちっぱなし、歩きっぱなし、時々力仕事という肉体労働が、糖を常に消費してくれているからだと思います。


仕事が終わった後の夕食も、100gほどの麦飯を食べることが多いです。麦に含まれる水溶性食物繊維のお陰もあってか、やはり血糖値はせいぜい140mg/dl程度です。


糖質(炭水化物)は単体で摂るよりも、脂肪やたんぱく質と一緒に摂ったほうが、血糖値の上昇は穏やかになるといわれています。

ならば、ご飯を単体で摂った時、血糖値はどうなるのか、NIPROの2つの血糖測定値の比較も兼ねて人体実験です。


*  *  *


西友のPBである「米粒麦」45gを2合の米と一緒に炊いた麦ご飯150gに塩をかけ、約10分で食べました。成分的には白米と五穀米のちょうど中間あたりかなということで、糖質量は50gとしておきます。

この塩だけのご飯、やたら美味しくて涙が出そうになりました。遠い日の母の塩むすびと記憶が重なったのかもしれません。

rice_150g.jpg



新しいTrue Metrix での測定結果がこれ。

rice_met.jpg


今までのTrue Result の結果がこれ。

rice_res.jpg

グラフにするとこんな感じです。

rice_ogtt.jpg

普段の食事ではまずありえない190超えにびっくりですね。

しかも普段の食事なら食後2時間もすれば血糖値もいい感じに下がっているのですが、今回の場合はまったくダメダメです。

休日でほとんど体を動かしていないせいもあるだろうし、体調的になにか問題があったのかもしれませんが、糖質単体摂取の怖さをまざまざと見せられた感じです。


*  *  *



測定器の評価としては、両者、ほぼ同じような結果になったので、血糖値の推移を把握するにはどちらも問題はなさそうです。

True Resultの場合、血糖値が低いときはより低く、血糖値が上がるとより高くなるらしい傾向は、こちらのサイトでなんとなく感じていたのですが、今回のMetrixとの比較でも、やはりそのような結果になっています。

ということは、Metrixのほうがより信頼性が高いようにも思えるのですが、前回の記事でも書いたように、時々びっくりするような高値を示すことがあります。実は今回の実験でも最初に測った60分値は258というどんでもない数値でした。これはありえないと測り直したら190という、まあまともな数値だったのでなんとか事なきを得ましたが。

rice_60.jpg






ということで、今回の結論


麦飯といえども単体で食べたら血糖値は爆上げ

Metrixは基本的には優秀だが、時々悪い子になる





新しい血糖測定器

2016 - 01/28 [Thu] - 01:31

去年の夏に買ったTrue Resultのチップがほとんどなくなったので、そろそろまた調達しようとebayをうろうろしていたら、NIPROの新しい機種に目が留まってしまいました。その名もTrue Mertix。

metrix.jpg

デザイン的にはResultとよく似ているのですが、マットな黒を装い、なんとなくスタイリッシュな感じです。調べてみると、測定方式もResultのGDH-PQQ方式とは違い、ブドウ糖以外の糖の影響を受けないGDH-FAD方式を採用しているとのこと。

チップもResultのものよりさらにシンプルな形状で、将来的にはこちらを主力に置いて、更なるコストダウンを図ろうという思惑も見え隠れしています。

もともとアメリカでは機械そのものはチップについてくるオマケみたいなもの。ものは試しと、迷わずクリックしてみました。



10日程でアメリカから届いた本体とチップ400枚。付属のコントロール液でチェックしたところ、基準とされる数値のちょうど真ん中あたりを表示してくれたので、性能面ではひとまず安心。

hikaku1_20160124142019363.jpg


Resultの方と測り比べてみても、大体はそれほど大きな違いはないものの、時々びっくりするような高値をたたき出すことがあったり、原因不明のエラー表示が出たりと、安定性という意味ではResultの方が高いような気がします。

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ただ、何となくの印象で語っても仕方ないので、今度、両者のきちんとした比較データをアップしてみたいと思います。

アルコールと食後血糖値・最終章

2015 - 12/13 [Sun] - 13:22

糖尿病になる前はコーラが大好きでした。深夜、無性にコーラが飲みたくなり、近くの自販機に走ることもしょっちゅうでした。

糖尿病になってからは普通のコーラはほとんど飲んだことがありません。コーラを含む甘い炭酸飲料の飲みすぎで糖尿病になったと、ほぼ確信しているからです。

というわけで、アルコールと食後血糖値の関係を探る実験、最終章はコーラに決定です。

1日目はコーラにウイスキーを入れたいわゆるコークハイで血糖値の推移を計測。コーラだけの2日目と比較してみました。

最初は1回に500ml飲む予定でいたのですが、実物を目の前にしたら怖気づいてしまい、急遽、350mlに減量。それでも果糖ブドウ糖液糖+砂糖で、糖質40gです。

1日目はウィスキー45ml(大匙3杯)にコーラ350mlを加えたものを15分かけて摂取しました。

コークハイ


その血糖値推移がこれ。

コーク推移1

さすが砂糖水、30分で一気にピークまで上りつめています。



2日目はコーラだけ350mlを、これまた15分かけて投入。

コークハイ2


血糖値の推移はこれ。

コーク推移2

やはり30分後には170近くまで行くものの、60分後には125にまで下がっているのがコークハイとの大きな違いです。そして120分後には反応性低血糖。

グラフにすると一目瞭然ですね。

コークグラフ

食後30分と120分の値はそれほど変わりませんが、60分と90分では明らかにアルコール入りのほうが数値が高くなっています。

以前、砂糖水で実験したときも、2日目のコーラだけのグラフと同じような推移を示しています。

砂糖グラフ

つまり、30分後には急激に上がって、60分から90分にかけては急激に下がるというのが砂糖(≒果糖ブドウ糖液糖)による血糖値の推移なのに、コークハイではそうなっていないとうのは、おそらくアルコールが糖の代謝に何らかの影響を及ぼしたものと思われます。

ということで、少なくても私の体の中では、「食事中のアルコールは食後血糖値を高める」を結論にしたいと思います。

アルコールと食後血糖値・その2

2015 - 12/11 [Fri] - 12:22

食事中のアルコールは、食後の血糖値を上げる方向に作用するんじゃないかという推論は、人体実験によって、見事予想通りの結果がもたらされましたが、たった1回の実験では確信を得るには至らないということで、追試験を行いました。

外食での実験はなにかと面倒なので、今回は手軽に家庭内実験です。

食材はなにがいいか、いろいろ考えたのですが、2回の条件を極力揃えるために、レトルトのカレーライスを採用しました。

たとえ実験とはいえ、血糖値はなるべく上げたくないので、天然のDPP-4阻害薬・ツナサラダを添え、ライスは天然のαグルコシターゼ阻害薬・餅麦入りです。それにイオンのレトルトビーフカレー(中辛)を加えて、トータルの糖質量は65g程度だと思われます。

で、1日目はかなり濃い目のウイスキーの水割りをグラスに1杯を食事と一緒に飲み、2日目はアルコールなしで食事のみ。

水割り食



水割りを飲みながらの1日目の血糖値はこうなりました。

水割り推移1


水割りなしの2日目がこれ。

水割り推移2


グラフにするとこんな感じです。

水割りグラフ

今回もやはり、アルコールなしのほうが食後の血糖値は低く抑えられるという結果になりました。

にしても、糖質65gを摂って食後のピークが125って、まさに10代のアスリート並みの耐糖能じゃないでしょうか(笑)。

「食事中のアルコールは食後の血糖値を上げる」という推論、「2度あることは3度ある」とは言いますが、「3度目の正直」ということもあるので、もう1回だけ何らかの方法で実験をして、自分なりの結論を出したいと思います。

アルコールと食後血糖値

2015 - 12/04 [Fri] - 13:23

酒は血糖値を下げると言われています。アルコールが体に入ると、肝臓はその解毒に追われて、糖新生を怠るというのが理由のようです。

血糖値がまた気になりだした最近、夕食には必ず何かしらのアルコールを飲むようにしていました。とは言っても、もともとそんなに強いほうではないので、ウイスキーなら水割りをシングルで、ワインなら赤をグラスに1杯程度ですが。

実際のところ、酒を一緒に飲んだからといって、特に食後の血糖値や翌朝の空腹時血糖値が下がるという実感もなかったのですが、ある時ふと思い出しました。

エネルギー源としては、アルコールのほうがブドウ糖より優先的に使われるということを。

ということは、アルコールとブドウ糖が一緒に体に入った場合、エネルギーとしてまず細胞に取り込まれるのはアルコールのほうで、アルコールが一掃されるまで、ブドウ糖は血液中で待ちぼうけを食らわされることになるわけです。

つまり、アルコールと一緒に食事をした場合、食後の血糖値はむしろ下がりにくいのではないか。

そう思ったら、実験してみたくて居ても立ってもいられなくなってしまいました(笑)

なるべく条件を揃えようということで、仕事が終わった後、2日続けて近所のジョナサンで和風おろしハンバーグ+ツナサラダ+小ライス(150g)を注文。1日目は赤のグラスワインを1杯、2日目はワイン無しで比較しました。推定糖質量はどちらも70gほどでしょうか。

1日目(ワイン有り)
1日目


2日目(ワイン無し)
2日目



それぞれの血糖値の推移がこれです。

ワイン有り(1日目)
ワイン血糖1日目


ワイン無し(2日目)
ワイン血糖2日目



グラフにしたのがこちら

ワイングラフ

たった1回の比較ではなんとも言えませんが、ワイン無しのほうが、食後60分~90分の血糖値は明らかに低く抑えられるという結果になりました。また、120分と翌朝の血糖値はワインを飲んでも飲まなくてもほとんどかわりません。

ということで、今回の結果だけをみると

「食事中のアルコールは食後の血糖値を上げる」

と言えそうです。


アルコールによる血糖値の低下を期待するなら、実際は浴びるほど飲まないといけないのかもしれませんね。

メトホルミンと空腹時血糖値

2015 - 11/29 [Sun] - 01:19

食後の血糖値は食事内容や運動である程度コントロールすることはできますが、朝の空腹時血糖値だけは、自分の意思ではどうにもできないと思っていました。

今のところ起床時の血糖値はだいたい95~120mg/dl。平均して110mg/dl程度なので、そう気にしてはいないのですが、理想を言えば常に2桁に収まっていて欲しいところ。

そんな折、FaceBookの糖質制限グループ内で、メトホルミンで起床時の血糖値が下がったという報告を見て、なんとなく自分でも実験してみたい衝動に駆られてしまいました。

糖尿病の名目では通院してない現在、かかりつけの病院でいきなりメトホルミンの処方をお願いしても無理なので、海外からの個人輸入代行を利用しました。

これまで何度か使ったことのあるオオサカ堂でメトホルミン(メルビン)を検索すると、いろんなジェネリック薬品が出てきますが、一番コスパのよさそうなこちらを選びました。

個人輸入とはいっても、アマゾンで物を買うのとまったく同じ手軽さです。注文して1週間足らずでシンガポールから商品は送られてきました。

とりあえず寝る前に1錠(500mg)を服用して、翌朝、起床時に血糖値を測定します。

5日間のデータがこれ

119・109・116・109・111/平均112.8

ちなみに、服用以前の5日間のデータがこれ

110・116・98・90・102/平均103.2

なんと、メトホルミンを服用すると、朝の血糖値が平均10mg/dl近く上昇するという、まったくもって不本意な結果となってしまいました。

しかも、服用期間中、180前後の血糖値を2度も経験しました。普通なら140程度で収まるような食事内容でです。メトホルミンが原因かどうかはわかりませんが、なんらかの作用をした可能性はあると思います。

さらに、メトホルミンを服用した翌朝は非常に目覚めが悪く、午前中いっぱい言いようのないダルさに悩まされました。メトホルミンの副作用に「倦怠感」というのもあったので、もしかしたらそれかもしれません。

いずれにしても、メトホルミンの服用でなにひとつ良いことはなかったということで、実験は中止です。

還暦を過ぎて、毎朝80台の血糖値を目指すと言うのは、白髪一本ないふさふさの髪や、腹筋の割れた逆三角形の体型を追求するのと同じぐらい、現実離れした高望みなのかもしれません。



オオサカ堂での商品の検索はこちらからどうぞ。


血糖測定器の誤差【追記あり】

2015 - 10/17 [Sat] - 12:01

これまで3種類の血糖測定器を使って来ました。

最初はニプロのFreeStyle Freedom。ごく少量の血液で測れること、測定時間が短いことなど、当時としてはかなりの優れものだったのですが、病院での測定結果と比べると、だいたいいつも10mg/dlほど高く出ます。そのことを主治医に話すと、FreeStyleはそんなもんだとのことでした。

FreeStyleには何の不満もなかったのですが、その後、海外でのチップの安さにひかれてAccu-Chek Avivaに乗り換えました。
このふたつ、表示される数値に感覚的な違いはありませんでした。時々、同じ血液で比べてみましたがほぼ同じ結果が表示されます。
hikaku1.jpg

ということは、Accu-Chekの測定値も病院のものより10mg/dlほど高いものだと思っていました。



そんな時、あるサイトで気になる記事を目にしました。静脈血は指先の毛細血管血より平均10ml/dlほど低いので、測定器によっては静脈値に合わせるための補正をかけているというのです。

Accu-Chekはどうなのか気になってメーカーに電話で問い合わせたところ、そういった補正はしていないということでした。あくまでもその血液の血糖値を表示するということです。ということであれば、静脈血で測る病院の血糖値より高いのも当然です。



2代目のAccu-Chek Avivaはけっこう気に入っていたのですが、チップのさらなる安さにひかれて、最近、新たに入手したのがニプロのTrueResultです。

ところが、このTrueResult。感覚的には今までのAccu-Chekよりだいぶ低く出ます。起床時は100dm/dl前後、夕食前は70mg/dl台と、これまでに比べて平均10mg/dlは低い感じです。ためしに、Accu-Chekのチップも入手して比較してみましたしたが、だいたい10dg/dlから、多いときは20mg/dlの違いがあります。常にTrueResultの方が低いのです。

もしかしたら、この機種は静脈血と合わせるための補正がかけられているのかもしれませんが、日本には流通していないものなので、メーカーに確認できません。



折りしも昨日、病院で血液検査をしてもらいました。

採血の直後に待合室で測った血糖値がこれ。
hikaku3

さて、実際の血糖値はどうなっているのか、お楽しみは火曜日です。



【追記】

報告が遅くなって申し訳ございません。

病院で採血した静脈血の血糖値は91mg/dlでした。

血糖値

Accu-Chek Avivaより3ポイント低く、TrueResultより7ポイント高い結果となりました。

Accu-Chek Avivaの方がより検査機関のデータに近いという結果になりましたが、このときは食後3時間で、血糖値は下降傾向にありました。静脈血は指先の血の20分遅れで血糖値が推移するということを考えると、20分後の静脈血による血糖値は両測定器の中間ぐらいにあったのかなと思います。

まあ、どっちにしてもTrueResultの測定値は実際よりも低めと思っていた方がいいようです。


体重とHba1c

2015 - 10/14 [Wed] - 00:18

私が糖尿病を発症した時の体重は64kgでした。BMI値は22.9ですから決して肥満というわけではありません。しかし、20歳の頃は50kgそこそこしかなかったことを考えれば、その差14kgという大幅な体重増です。

人の脂肪細胞の数は思春期の頃に決まってしまい、それ以降、ほとんど増減はないと言われています。つまり、20歳過ぎての体重増というのは一つ一つの脂肪細胞が肥大化することで実現するのです。当然、脂肪細胞のキャパシティには限界がありますから、その限界を超えたとき、脂肪細胞は糖の取り込みを渋ります。これがいわゆるインスリン抵抗性です。

私の場合、体重とHbA1cとの間にはかなり密接な関係があります。

体重が60kgを超えると耐糖能は一気に落ち、HbA1cの上昇が始まります。今回、HbA1c5.9%を記録した時の体重はまさに60kgでした。

体重が55kgにまで落ちると、耐糖能は著しく改善します。この体重である程度、糖質を制限すればHbA1cは4%台をキープできると思います。今回、再び糖質制限を始めたら体重は一気に55kgまで落ちましたが、そうなるとラーメンを食べても食後のピークが130mg/dlぐらいだったりします。もうまったく普通のおじさんです。

しかし、体重が55kgではあまりに貧相でやつれていて、鏡を見るのも苦痛です。見た目的には62kg、できれば65kgくらいの体重でありたいのです。

もっと体重を増やしたい。でも長生きもしたい。体重と耐糖能の命がけの綱引きに決着をつける方法として、思いつくものがひとつあります。

それはインスリン抵抗性改善薬である『アクトス』の服用です。

思春期以降ほとんど増えないとされている脂肪細胞の数を、細胞分裂によって増やしてくれるのがこのアクトスという薬。脂肪細胞が増えれば糖の受け入れ先も増えるわけで、インスリン抵抗性の閾値も上がるはずです。

問題はアクトスをどうやって手に入れるかです。かかりつけの医者に事情を話しても、簡単に処方してくれるとは思いません。

そうなると海外からの個人輸入に頼るしかないのですが、ネットでちょっと調べたら1錠あたり660円。日本の薬価が1錠137円の3割負担ですから15倍以上の値段になってしまいます。ジェネリックだとその約半値ですが、それでもバカみたいな値段です。

そもそもアクトスが脂肪細胞を分裂させる薬だとしたら、どのくらいの期間服用すれば細胞分裂による効果が表れるのか? また、ある程度脂肪細胞の数が増えたら、そこで服用をやめてもインスリン抵抗性の閾値は上がったままなのか? など、素人には解らないことだらけです。

もっと痩せたいと言う糖尿病患者にはたくさんの方法論や解決策が用意されているのに、もっと太りたいという糖尿病患者にはまったく手が差し伸べられていない、というのが現状のようです。BMI値25くらいが一番長生きというデータもあるというのに。

食物繊維の力

2015 - 09/27 [Sun] - 11:23

読者の”犬好き”さんから、お米に混ぜて炊く「もっちり麦」という食材が血糖値を上げないというコメントをいただきました。
調剤薬局専用とあったのですが、アマゾンでも扱っていたので早速、ポチッ!

mochi1.jpg

食物繊維が非常に豊富で、βグルカンも多く含むとありますが、血糖値の上昇を抑えるなどの機能表示はないので、特保というわけではないようです。

さっそく規定量をご飯に混ぜて炊き、やはり犬好きさんに教えてもらったオリーブオイルがけの冷や奴と納豆で食しました。

mochi3.jpg

ご飯はきっちり100gなので、推定カーボ量は50g程度でしょうか。

血糖値の推移はこちら。

mochi10.jpg

私にとって朝は耐糖能の落ちる魔の時間。ご飯100gでこの数値は、何かが作用してると考えた方がいいかもしれません。


続いて夜。朝のご飯が残っていたので、追試験です。

以前『試してガッテン』で、野菜+魚がインスリン分泌指令のスイッチを強く押すと言ってたので、まずキャベツの千切りにツナ缶を混ぜたものを完食し、それから納豆ご飯です。あと、ご飯も血糖値を上げにくいという冷ご飯で。

mochi11.jpg

その結果がこれ。

mochi12.jpg

数値の変化を見ると、明らかに糖の吸収スピードが抑えられているのが分かります。このスピードなら私のポンコツ膵臓でもなんとか付いていけるのかもしれません。

このもっちり麦。本当にもちもちした食感で、ご飯としてもとても美味しいです。

ということで、我が家の定番に決定!!



緊急事態発生

2015 - 09/08 [Tue] - 13:52

お久しぶりです。

すっかり油断してました。

会社の健康診断でHba1cが5.9まで上がってました。

a1c150908.jpg



自分ではもうなんとなく糖尿病は治ったつもりでいましたが、この病気はそんなに甘いものではありませんでした。
いや、おしっこは甘い病気ですが(笑)。

そんなわけで、ふたたびカーボカウントな日々の始まりです。


まずは自分の体の状態を知るために、測って測って測りまくろうと、eBayで新しい測定器とチップ600枚を購入しました。
さすが糖尿病先進国、合わせて1万4000円程でした。



最初の実験はマクドナルドの月見バーガー。
アイスコーヒーにガムシロップを入れて、カーボ量はちょうど40gです。

tukimi150908.jpg

血糖値の推移はこんな感じ。

tukimiresult.jpg

なんか拍子抜けですね。
マックまで行って帰ってのウォーキングが血糖値を下げてしまったのでしょうか。



次はチキンのトマトソース煮です。
ご飯120gと合わせて、カーボ量は60gくらいでしょうか。

tomatoni150908.jpg

チキンresult

まあ、普通にご飯を食べればこのくらいは上がります。



最後は実験という名の甘い誘惑、パンケーキ。
市販のもので、中にマーガリンとシロップが入ってます。
カーボ量は40g。

pancake150908.jpg

PANcakeresult.jpg

こういう甘くて糖質比の高い食べ物はドカンと上がってドカンと下がりますね。2時間値はむしろ低血糖と言っていい値です。


どうもこのTrueResultという測定器、以前使っていたAccuchekc Aviva と比べるとだいぶ低く出る印象ですね。まあ、低い方が精神衛生上もよろしいかと。


で、一応目標は食後のピークを160mg/dl以下に保って、今年中にHbA1cを5.3%にもっていけたらと思っています。


同時に、糖尿病の最新情報もいろいろ仕入れないと。
何しろ発症から8年、医学もそれなりに進歩しているでしょうから。

お久しぶりです

2013 - 09/05 [Thu] - 23:15

最後の更新から2年近くが経ってしまいました。なぜ2年間もブログが放置されたかというと、糖尿病にはほとんど関心がなくなってしまったからです。携帯のメールアドレスも変わったため、時々寄せられるコメントにもまったく気づきませんでした。ある健康雑誌から取材の申し込みもあったようですが、それさえも無視する結果となってしましました。



現状を報告すると、今は糖質制限的な食事は行っていません。一般の人となんら変わらない、ごくごく普通の食事をしています。ラーメンも食べますし、寿司も食べます。ただ、カーボカウントの意識は常に頭の片隅にあるので、ラーメンとチャーハンとか、寿司とうどんみたいな、炭水化物の重ね食いをすることはさすがにありません。

昔は定期的にジムに通ったり、ジョギングやウォーキングに励んだりと、運動にも積極的に取り組んでいましたが、今はまったく運動らしい運動はしていません。通勤も車を使うようになったので、むしろ普通の人より運動不足といっていいかもしれません。



病院での定期検診も行っていない現在、病状把握の唯一の手掛かりは、会社で行う年に1度の健康診断です。今年のヘモグロビンA1cは5.5%でした。去年は確か5.4%、その前が5.3%ですから、じりじりと上がっている感じですが、来年還暦という年齢を考えれば、まあこんなもんでしょう。

最近の健康診断



糖尿病を発症したのが2007年の2月。ヘモグロビンA1cは9.3%でした。その後、徹底した糖質制限で4.8%にまで改善。以来6年間、数値はじりじりと上がってはいるものの、基準値を超えたことは一度もありません。もちろん、薬は一切使わずにです。

最初の数年間こそ、食事と運動をかなり意識した生活をしていましたが、ここ数年はまったく普通の生活です。この状態をもって「糖尿病が完治した」とは言えないでしょうか?

糖尿病は場合によっては完治する。今の私はそういう考えています。そのあたりについてはまた次回ということで。

久々のSMBG

2010 - 10/05 [Tue] - 11:27

この夏に最後のセンサーチップを使い切ってからというもの、2ヶ月ほど血糖値の自己測定をしていませんでした。

理由は、センサーが通販で買えなくなったというのもありますが、空腹時、食後ともたいてい想定の範囲内に収まるため、血糖値をモニターする意味があまりなくなったというのもあります。

ヘモグロビンA1cも安定しているので、ピンポイントの血糖値にも大きな変化はないはずなのですが、やはりしばらく測らずにいると、なんとなく心にぽっかりと大きな穴が空いたような気持ちになるものです。

ということで、久々のセンサーチップ購入。今回はアメリカの通販を利用してみました。

これまで利用していた国内の通販だと、アキュチェック・アビバのセンサー250枚で23,000円。1枚あたり92円の計算です。ところが、今回利用した海外の通販は送料も含めて100枚で63.85ドル。1ドル83円とすると、1枚あたり53円。約半分の値段です。


さて、久々の血糖測定。まずは夕食後2時間血です。食べたのは、
ご飯100g
サケのムニエル2切れ
温泉卵ののったシーザーサラダ
油揚げとキャベツの味噌汁

ご飯のカーボが35g、その他諸々を合計しても総カーボ量50gってとこでしょうか。

食後1時間値は135でした。上々の結果です。
食後1時間の血糖値


次に測ったのは就寝前。104でした。
就寝前の血糖値


そして翌朝の起床時。就寝前よりちょっと上がって114。
起床時の血糖値

うーん、ここ数年、ずっと見続けてきた代わり映えのしない数値です。

せっかく買ったセンサーチップ、なにかまた新しい実験でも考えてみますか。まあ、とりあえずはなんちゃってOGTT第3弾かな。

近況のご報告

2010 - 09/13 [Mon] - 10:58

1年間のご無沙汰です。皆さんお元気でしょうか?

カーボカウント、というか糖質管理的な食事に対する反対は、いまだに根強いものがある様ですか、その論拠のひとつになっているのが「そんな食事をしていたら、今に手痛いしっぺ返しが来るにちがいない」というものです。

カーボカウントという手法で糖質をコントロールすることにより、食後の高血糖は抑えられます。それに伴ってヘモグロビンA1cも空腹時血糖値も下がります。それは間違いのない事実です。しかし、そのメリットをも打ち消す大きなデメリットがある、というのがカーボカウント反対派の主張です。ただ、それがどういうデメリットなのか、本人たちにも分からないようですが。

まあ、こうしてカーボカウントを推奨するようなブログを始めた以上、その経過を長期的に報告するのもひとつの務めだろうと、久々の更新となったわけです。

【最新の健康診断結果】(2010年8月2日)

腹囲79.8
BMI20.6
血圧127/78
中性脂肪114
HDLコレステロール52
LDLコレステロール103
GOT18
GPT17
γ-GTP17
空腹時血糖値108
ヘモグロビンA1c5.4
尿酸6.3
血清クレアチニン0.84

半年振りの受診だったので、どうなっているか心配だったのですが、大きな変化はありませんでした。ヘモ値が若干上がりましたが、誤差の範囲でしょう。ということで、カーボカウントを始めて3年半、これまでのところ目立った弊害は出てきていません。


もし私が3年半前、カーボカウントというものに出会うことなく、ずっと食品交換表に基づくカロリー制限をしていたら、今はどんな状態だったか、比較する術もありませんが、恐らく同じ遺伝子を持つ母親となら比較することが出来ます。


母親も私と同じ50代で糖尿病を発症しました。発症当時もそれ以前も、どちらかというと痩せ気味で、暴飲暴食というようなこともありませんでした。

しばらくは薬による治療を続けていました。恐らくはSU剤中心の処方だったのだと思います。また、家には食品交換表の本があり、カロリーの計算をしながら食事には気をつけていたのを覚えています。

母親によると、ヘモグロビンA1cはずっと7~8%台だったそうです。60代に入って次第に薬も効かなくなり、血糖値は悪化。おそらく2次無効を迎えたのでしょう。1日2回、インスリンを打つようになりました。

そのインスリンによる急激な血糖低下がいけなかったのか、その頃から網膜症も悪化。いろいろ治療も施しましたが、最終的には障害2級の認定を受けるほどの視力障害を抱えることになってしましました。

80を超えた今も、インスリンを打ちながら、なんとか元気に暮らしていますが、人生の最後の十数年を、物が良く見えない状態で過ごさなければいけなくなってしまったことは、残念でなりません。

80歳の私がどういう状態にあるのかは分かりません。しかし、糖尿病を発症してからの最初の3年半は、まったく別の道を歩いているような気がします。この道がいつかどこかで交わり、形勢逆転なんてことがあるのかどうか、それは神のみぞ知ることです。

謎の高血糖

2009 - 09/30 [Wed] - 14:14

妻が急きょ飲み会ということで、帰宅途中、トンカツ弁当を娘の分と合わせて2個買って帰りました。

ご飯は150gほどかな。トンカツの衣と合わせて、推定カーボ量は75g。

1時間後、念のために血糖値を測ると、ちょうど200!

いくらカーボ75gとはいえ、ちょっと高すぎると思って、もう一度測りなおすと、2度目もやはりちょうど200。やっぱり測定器やチップの誤差ではなさそうです。

これまでの経験からいうと、トンカツみたいなタンパク質と脂質の多い食事は、そう急激に血糖値は上がりません。それが1時間で200超というのは、明らかに今までに見られなかった兆候です。

というわけで、恐る恐る2時間後も測ってみました。なんと、217。2時間経っても200を超えてるなんて、あまり記憶がありません。

そして3時間後。なんとさらに上がって240。これはどう考えてもおかしい。私の体の中で何かが始まったのかもしれません。

4時間後、195。ようやく下がり始めました。この日の測定はこれにて終了。

1時間値2時間値3時間値4時間値
  200  217  240  195


翌朝、起床時の血糖値を測ってみようと思って、忘れてしまいました。

朝食はハムエッグ、ロールパン、バター、カフェオレ。2時間後の血糖値は119。まったく問題なしです。



それにしても、昨夜の高血糖はなんだったんでしょう? もしかして新型インフルエンザに感染か、とも思ったのですが、一夜明けた今現在、それらしい兆候はありません。

特にストレスを感じたわけでもないし、お月様の影響というわけでもない。(笑)

まあ、一番考えられるのはシックディの予兆ということで、しばらくはおとなしく様子を見守ります。



カロリー主義の崩壊

2009 - 08/29 [Sat] - 13:42

最近、久しぶりに某掲示板の糖尿病スレを見て思ったのは、糖質制限派が完全に主流を占めているということです。食品交換表に基づいたカロリー制限の話など、まったくといっていいほど出てきませんし、そんな話をしようもんなら、完全に総攻撃をうけそうな勢いです。

私が2年半前、はやりその掲示板を覗いていたときは、けっしてそんな状況ではありませんでした。もちろん、糖質制限派もいましたが、それに対する反論もかなりあり、糖質制限の正当性を正面切って主張するものは、異端者としてひどい叩かれようでした。

わずか2年ほどの間に、患者レベルの意識は大きく変わったといっていいでしょう。そして、おそらくこの流れは誰にも変えられないのではないでしょうか。

このような糖尿病治療の現場の急激な変化を見ていると、私はかつての社会主義崩壊を思い出さずにはいられません。

80年代の後半、ヨーロッパピクニック事件と呼ばれる出来事をきっかけに、大量の東ドイツ国民がハンガリー・オーストリアを経由して西ドイツへの亡命を果たしました。一人二人の亡命者なら、東ドイツ政府も射殺を含めた強硬措置に出ることが出来たのでしょうが、何千人、何万人の単位になると、もはやなす術はありませんでした。

この大量の亡命をきっかけに、やがてベルリンの壁が崩壊し、それまで社会主義という枠組みの中で苦しめられてきた多くの人が、自由主義の恩恵に預かることが出来るようになったのです。旧体制から新体制へのパラダイムシフト。それを推し進めたのは、けっして体制を司る上層部ではなく、一般市民の止むに止まれぬ行動だったということです。

糖尿病治療のための食事法においても、民衆レベルの動きは確実に進行しています。掲示板についてもしかり、ブログについてもしかりです。とにかく、カーボを意識した食事療法に取り組む糖尿病患者は、しっかりと結果を出しているので発言に説得力があります。その説得力が大きな流れとなって、世の中を動かしています。

しかし、気になるところがないわけではありません。掲示板を見ても、ブログを見ても、みなさん糖質制限一辺倒だというところです。私が採り入れ、世界でも主流となっているカーボカウントではなく、糖質制限食なのです。

ここでもう一度整理しておきます。

糖質制限食というのは日本の江部先生が提唱している糖尿病患者の食事法で、基本的には主食は一切食べない、おかずも糖質の含有量が多いものは避けるというというものです。このやり方に従うと、1日の摂取カーボ量は100g以下、カロリー比は20%を切ることになります。

一方、カーボカウントは炭水化物の割合を特に規定せず、食後血糖値や空腹時血糖値、さらには運動量などに応じて、摂取可能な炭水化物量を把握しようというものです。基本的には量とバランスの問題なので、食べてはいけないものはありません。

私は糖質制限食を否定するものではありません。糖尿病が発覚した当初、期間を限定して糖質を絶つ事はかなり有効だと思っています。しかし、それはあくまで緊急避難的なもので、一生続けるには、相当な無理があると思うのです。

現在、世界のあらゆる糖尿病治療において、一日のカーボ量が100g以下になるような食事を公式に認めているところは一つもないはずです。低炭水化物食の効果や安全性を確認するリサーチにおいても、たいていはカーボ比40%程度を、低炭水化物食と規定しているのです。

長い間、社会主義の抑圧に苦しめられた反動から、ロシアや東欧で極右やネオナチが台頭するように、いつまでもカロリー制限にこだわる日本でも、水面下で極端な糖質制限がはびこる危険を感じないではいられません。

カロリー制限からカーボ管理へという大きな流れを、より健全なものとして日本に定着させるためにも、日本糖尿病学会の一刻も早い意識の変革に期待したいです。チャウチェスクの例を見るまでもなく、旧体制にしがみついた指導者の末路ほど、惨めなものはありませんから。

A1cからeAGへ

2009 - 08/08 [Sat] - 01:44

どうやらアメリカでは、ヘモグロビンA1cの値を推定平均血糖値(estimated Average Glucose)に置き換えて患者に伝えるという方法が、本格的に始まろうとしているようです。

これまでは「あなたのA1cは9.3%ですよ」と言っていたのを、「あなたのeAGは220mg/dlですよ」と言うようになるわけです。←これ私の発症時の数値ね。

本来は空腹時値も、食後2時間値も、過去2ヶ月の平均値も、同じ単位の方が分かりやすいはずですが、患者歴の長い人はいきなり平均150でしたと言われてもピンとこないでしょうね。特に、血糖自己測定(SMBG)の習慣がない人は。

ちなみに、糖尿病患者の目標とされるA1c6.5%は、eAGでいうと140mg/dlになります。基準値とされる5.8%は120mg/dl。A1c5.0%でeAGはようやく2桁になります。

ヘモグロビンA1cの値を、eAG(推定平均血糖値)に置き換えてくれるのがこちらのサイト。

私の直近のヘモ値、5.2%を入力すると、103mg/dlという平均血糖値がはじき出されました。朝の空腹時血糖値が大体110台なので、平均はもうちょっと高いのかなという気もしますが、静脈血と毛細血管血の違いもあるし、夕食前や就寝前はたいてい2桁なので、平均すればそんなものなのかもしれません。あ、あとアメリカのヘモ値は、日本よりちょっと高いんだったかな。

それにしてもこのeAG(推定平均血糖値)、日本にもいずれ導入されるんでしょうか。私なんかは慣れればこちらの方がはるかに便利だと思うんだけど、意外と一番抵抗しそうなのが糖尿病専門医の、特に大御所と呼ばれる方々なのかもしれません。なにしろ、カーボカウントさえまだ認めようとしない、超頑固者集団ですから。

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プロフィール

カステーラ

Author:カステーラ
東京都在住、61歳。
2007年2月、糖尿病発症。
現在、服薬なしでカーボカウンティングという食事療法を実践中。
「カーボカウントってなに?」という方は、まずこちらから。

ヘモグロビンA1c(体重・BMI)推移
2007年2月:9.3%(64kg・22.9)
2007年3月:7.5%(62kg・22.2)
2007年4月:6.0%(60kg・21.5)
2007年5月:5.3%(58kg・20.8)
2007年6月:4.8%(57kg・20.4)
2007年7月:5.1%(57kg・20.4)
2007年8月:4.8%(57kg・20.4)
2007年9月:5.0%(58kg・20.8)
2007年10月:5.0%(57kg・20.4)
2008年1月:5.3%(56kg・20.1)
2008年5月:5.2%(56kg・20.1)
2008年7月:5.3%(55kg・19.7)
2008年10月:5.2%(58kg・20.8)
2009年1月:5.2%(58kg・20.8)
2010年7月:5.4%(58kg・20.8)





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