個人輸入代行中止のお知らせ
突然ですが、ローカーボ食品の個人輸入代行は中止させていただくことにしました。
直接の理由は、ある方の商品が「個人による自己使用のための輸入とは認められない」ということで、廃棄処分となってしまったことです。
やり方を変えるなどの方法もあるようですが、やはり食品の個人輸入代行にはいろいろなリスクが生じ、一個人がボランティア的に行うには荷が重すぎるということが判りました。
ということで、これをもちまして、カーボカウント・ドットコムは閉鎖させていただきます。これまでの多くの方々にご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
謎の高血糖
妻が急きょ飲み会ということで、帰宅途中、トンカツ弁当を娘の分と合わせて2個買って帰りました。
ご飯は150gほどかな。トンカツの衣と合わせて、推定カーボ量は75g。
1時間後、念のために血糖値を測ると、ちょうど200!
いくらカーボ75gとはいえ、ちょっと高すぎると思って、もう一度測りなおすと、2度目もやはりちょうど200。やっぱり測定器やチップの誤差ではなさそうです。
これまでの経験からいうと、トンカツみたいなタンパク質と脂質の多い食事は、そう急激に血糖値は上がりません。それが1時間で200超というのは、明らかに今までに見られなかった兆候です。
というわけで、恐る恐る2時間後も測ってみました。なんと、217。2時間経っても200を超えてるなんて、あまり記憶がありません。
そして3時間後。なんとさらに上がって240。これはどう考えてもおかしい。私の体の中で何かが始まったのかもしれません。
4時間後、195。ようやく下がり始めました。この日の測定はこれにて終了。
| 1時間値 | 2時間値 | 3時間値 | 4時間値 |
| 200 | 217 | 240 | 195 |
翌朝、起床時の血糖値を測ってみようと思って、忘れてしまいました。
朝食はハムエッグ、ロールパン、バター、カフェオレ。2時間後の血糖値は119。まったく問題なしです。
それにしても、昨夜の高血糖はなんだったんでしょう? もしかして新型インフルエンザに感染か、とも思ったのですが、一夜明けた今現在、それらしい兆候はありません。
特にストレスを感じたわけでもないし、お月様の影響というわけでもない。(笑)
まあ、一番考えられるのはシックディの予兆ということで、しばらくはおとなしく様子を見守ります。
カロリー主義の崩壊
最近、久しぶりに某掲示板の糖尿病スレを見て思ったのは、糖質制限派が完全に主流を占めているということです。食品交換表に基づいたカロリー制限の話など、まったくといっていいほど出てきませんし、そんな話をしようもんなら、完全に総攻撃をうけそうな勢いです。
私が2年半前、はやりその掲示板を覗いていたときは、けっしてそんな状況ではありませんでした。もちろん、糖質制限派もいましたが、それに対する反論もかなりあり、糖質制限の正当性を正面切って主張するものは、異端者としてひどい叩かれようでした。
わずか2年ほどの間に、患者レベルの意識は大きく変わったといっていいでしょう。そして、おそらくこの流れは誰にも変えられないのではないでしょうか。
このような糖尿病治療の現場の急激な変化を見ていると、私はかつての社会主義崩壊を思い出さずにはいられません。
80年代の後半、ヨーロッパピクニック事件と呼ばれる出来事をきっかけに、大量の東ドイツ国民がハンガリー・オーストリアを経由して西ドイツへの亡命を果たしました。一人二人の亡命者なら、東ドイツ政府も射殺を含めた強硬措置に出ることが出来たのでしょうが、何千人、何万人の単位になると、もはやなす術はありませんでした。
この大量の亡命をきっかけに、やがてベルリンの壁が崩壊し、それまで社会主義という枠組みの中で苦しめられてきた多くの人が、自由主義の恩恵に預かることが出来るようになったのです。旧体制から新体制へのパラダイムシフト。それを推し進めたのは、けっして体制を司る上層部ではなく、一般市民の止むに止まれぬ行動だったということです。
糖尿病治療のための食事法においても、民衆レベルの動きは確実に進行しています。掲示板についてもしかり、ブログについてもしかりです。とにかく、カーボを意識した食事療法に取り組む糖尿病患者は、しっかりと結果を出しているので発言に説得力があります。その説得力が大きな流れとなって、世の中を動かしています。
しかし、気になるところがないわけではありません。掲示板を見ても、ブログを見ても、みなさん糖質制限一辺倒だというところです。私が採り入れ、世界でも主流となっているカーボカウントではなく、糖質制限食なのです。
ここでもう一度整理しておきます。
糖質制限食というのは日本の江部先生が提唱している糖尿病患者の食事法で、基本的には主食は一切食べない、おかずも糖質の含有量が多いものは避けるというというものです。このやり方に従うと、1日の摂取カーボ量は100g以下、カロリー比は20%を切ることになります。
一方、カーボカウントは炭水化物の割合を特に規定せず、食後血糖値や空腹時血糖値、さらには運動量などに応じて、摂取可能な炭水化物量を把握しようというものです。基本的には量とバランスの問題なので、食べてはいけないものはありません。
私は糖質制限食を否定するものではありません。糖尿病が発覚した当初、期間を限定して糖質を絶つ事はかなり有効だと思っています。しかし、それはあくまで緊急避難的なもので、一生続けるには、相当な無理があると思うのです。
現在、世界のあらゆる糖尿病治療において、一日のカーボ量が100g以下になるような食事を公式に認めているところは一つもないはずです。低炭水化物食の効果や安全性を確認するリサーチにおいても、たいていはカーボ比40%程度を、低炭水化物食と規定しているのです。
長い間、社会主義の抑圧に苦しめられた反動から、ロシアや東欧で極右やネオナチが台頭するように、いつまでもカロリー制限にこだわる日本でも、水面下で極端な糖質制限がはびこる危険を感じないではいられません。
カロリー制限からカーボ管理へという大きな流れを、より健全なものとして日本に定着させるためにも、日本糖尿病学会の一刻も早い意識の変革に期待したいです。チャウチェスクの例を見るまでもなく、旧体制にしがみついた指導者の末路ほど、惨めなものはありませんから。
A1cからeAGへ
どうやらアメリカでは、ヘモグロビンA1cの値を推定平均血糖値(estimated Average Glucose)に置き換えて患者に伝えるという方法が、本格的に始まろうとしているようです。
これまでは「あなたのA1cは9.3%ですよ」と言っていたのを、「あなたのeAGは220mg/dlですよ」と言うようになるわけです。←これ私の発症時の数値ね。
本来は空腹時値も、食後2時間値も、過去2ヶ月の平均値も、同じ単位の方が分かりやすいはずですが、患者歴の長い人はいきなり平均150でしたと言われてもピンとこないでしょうね。特に、血糖自己測定(SMBG)の習慣がない人は。
ちなみに、糖尿病患者の目標とされるA1c6.5%は、eAGでいうと140mg/dlになります。基準値とされる5.8%は120mg/dl。A1c5.0%でeAGはようやく2桁になります。
ヘモグロビンA1cの値を、eAG(推定平均血糖値)に置き換えてくれるのがこちらのサイト。
私の直近のヘモ値、5.2%を入力すると、103mg/dlという平均血糖値がはじき出されました。朝の空腹時血糖値が大体110台なので、平均はもうちょっと高いのかなという気もしますが、静脈血と毛細血管血の違いもあるし、夕食前や就寝前はたいてい2桁なので、平均すればそんなものなのかもしれません。あ、あとアメリカのヘモ値は、日本よりちょっと高いんだったかな。
それにしてもこのeAG(推定平均血糖値)、日本にもいずれ導入されるんでしょうか。私なんかは慣れればこちらの方がはるかに便利だと思うんだけど、意外と一番抵抗しそうなのが糖尿病専門医の、特に大御所と呼ばれる方々なのかもしれません。なにしろ、カーボカウントさえまだ認めようとしない、超頑固者集団ですから。
ドキドキ体質と血糖値
私は昔から頻脈気味でした。血圧を測ると脈拍も一緒に表示されるのですが、たいてい80とか90とか。病院だと検査室まで歩くので、100を超えてることもよくあります。
哺乳動物の脈拍は体重と反比例しているそうです。小さなネズミは脈が速く、大きなゾウは脈が遅い。面白いことにどんな動物も一生の間に打つ脈の数は決まっていて、だいたい20万回くらいで寿命が尽きるようです。
平均脈拍数が毎分80回とすると、寿命は50年ちょっと。私の場合平均はもっと早そうなので、今の命は神様がくれたオマケみたいなものかもしれません。
いつどんなときに脈は早くなるのか、傾向と対策を探ろうと、心拍モニターなるものをアメリカのネットオークションで購入しました。はやりこの手のものはアメリカの方がはるかに安いです。
心拍センサーをゴムベルトで胸に巻き、そこから送られてくる電波を腕時計でキャッチして、心拍数をモニターするのですが、数日前の昼間、7時間ほど心拍数を記録してみました。特に運動はしていないのに、その結果はかなりショッキングなものでした。
最低心拍数は78、最高が164、平均は107でした。その7時間で消費したカロリー数はなんと2597kcal。年齢、体重、性別、心拍数から計算した推測値なので実際にそれほど消費してるとは思いませんが、それにしてもものすごいカロリー消費です。これじゃいくら食べても太れないわけだ。
夜、ウォーキングでも測ってみましたが、速歩のときで毎分130台、ジョギングだと160台にまで上がります。160台といえば私の最高心拍数(220−年齢)です。となると、長いことジョギングするのはちょっと危険かもしれません。
一番低いのは起床時のベッドの中で、だいたい60前後です。このレベルを維持できれば、寿命もだいぶ延びるのかなという気もしますが、頭と体の活動が始まると、すぐに80台に上がります。
心拍数をコントロールしているのは自律神経です。交感神経が優位になると脈は早くなり、副交感神経が優位になると脈は遅くなります。
交感神経が優位ってことは、緊張状態にあるわけで、怒りとか恐怖とか不安とかそんな感情があると誰だって心臓はドキドキします。森の中で熊に出会って「戦うか逃げるか(Fight or Flight) 」という判断に迫られたときが、まさに交感神経フル作動状態。血糖値も一気に上昇します。
逆に、副交感神経が働くときはリラックスしたときです。心穏やかにゆったりとした気持ちでいれば、自ずと脈もゆっくりになるわけです。
私は昔から「のんびりする」とか「ぼーっとする」っていうのができません。リゾートホテルのプライベートビーチで、日がな一日波の音を聴いているなんて、苦痛以外の何物でもありません。いつだって心はあくせくと走り回っていないと落ち着かないのです。
交感神経優位の状態ではアドレナリンやグルカゴンの分泌が促進されます。当然、血糖値は上がりますよね。
一方、副交感神経は消化管機能を亢進させ、代謝においては同化傾向に働くようです。肝臓ではグリコーゲンの合成が促進され、膵臓からはインスリンの分泌が促されます。当然、血糖はさっさと片付きます。
私が糖尿病になったのも、もしかしたらこのドキドキ体質にあるのかもしれません。これからはもうちょっと、のんびりと構えて生きればいいのでしょうが、今さらそれは無理でしょうね。







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