うどんで低血糖?
月刊糖尿病ライフ「さかえ」7月号。特集1の『なかなかできないEDの話』は読み飛ばすとして、特集2の『大人になって発症した1型糖尿病を考える』に興味深い一文がありました。
食事療法で大人の1型糖尿が2型糖尿病と最も異なる点は、主食の成分が血糖値の上昇に直結するということです。具体的にいいますと、米食にくらべてパン食は血糖値の上昇がおきやすく、逆に麺類は血糖値が低くなりがちで、時には低血糖になる場合があります。
うどんを食べると、時に低血糖???
同時に、インスリンポンプで療養中の1型糖尿病患者の、主食の種類別に見た血糖値の推移のグラフが載っていました。(話を見えやすくするために全粥のデータは削除しました)

このグラフの形、どこかで見たことがあると思ったら、先日、私がやった実験結果とまったく同じです。

うどんは血糖値が上がりにくい。原因はよく分かりませんが、事実であることは間違いないようです。
ローカーボ食品の個人輸入代行の「カーボカウント・ドットコム」ですが、料金体系を変更しました。これまでは、送料と代行手数料は後ほど計算してお知らせするというしシステムだったため、双方とも手続きが煩雑でした。
新しい方法では、最低限の基本送料を設定し、重量増による送料の増加分は商品価格に上乗せするかたちで価格を設定しています。平均した総支払額は前回のシステムとほとんど変わりありませんのでご了承ください。
また、一定の割合で発生する関税についても、当方の負担とさせていただくことにしました。
カーボカウント・ドットコム
平均血糖値とヘモグロビンA1c
普段測る血糖値はそれほど高くないのに、ヘモグロビンA1cはなかなか下がらないという悩みを聴くことは良くあります。
たとえば、空腹時血糖値はたいてい2桁、食後のピークもほとんど140を超えないのに、ヘモグロビンA1cはどうしても6%を切れないというのです。血糖値だけをみればまったく何の問題も無いので、私なんかは気にすることはないと思うのですが、本人にとってみればいろいろ不安に思ってしますのでしょう。
もしかして、寝てる間にものすごい高血糖になってるんじゃないかと、血糖値の割にたんぱく質が糖化されやすいって事は、合併症にもなりやすいんじゃないかとか。
そもそも、ヘモグロビンA1cが過去2ヶ月ほどの血糖値の平均を表すとは言っても、2ヶ月間にわたって本当の意味での平均血糖値を調べた人などまずいないはずです。私は以前、起きてから寝るまでの血糖値を1時間おきに測り続けたことがありましたが…。
平均血糖値とヘモグロビンA1cの関連を調べたデータがとこかにないかと探したら、去年の8月「Diabetes Care」に面白い研究結果がありました。
研究調査の対象となったのは、1型患者268人、2型患者159人、健常者80人の合計507人。国は10カ国に及びます。
被験者まず、5分おきに1日288回の血糖測定を2日間にわたって行います。それを1ヶ月ごとに3ヶ月間続けます。さらに、1日7回の指先からの血糖測定を、週に最低3日行います。
3ヵ月後、各自のヘモグロビンA1cを測定し、それまでの血糖値の平均と比べるというものです。
その結果をグラフに落とし込んだのが、下の図です。ぱっと見、確かに平均血糖値とヘモグロビンA1cは綺麗な相関関係を描いています。 
しかし、図を良く見ると、たとえばA1cの基準値といわれる5.8%辺りでも、下は90mg/dlから上は160mg/dlぐらいまで、けっこうばらつきがあることが分かります。
血糖値の平均が90といえば、空腹時は80程度、食後でも瞬間的に140超えるかどうかって感じじゃないでしょうか。一方、平均160mg/dlというと、空腹時120以上、食後は常に200超って感じだと思います。そんな二人が同じ5・8%っていいうのも、ちょっと不公平ですね。
知りたいのは、平均が90だろうと160だろうと、合併症のリスクの指標となるのは、あくまでもヘモグロビンの糖化率(=HbA1c)なのか、それとも実際の平均血糖値なのかという点ですが、それはまだ結論が出ていないのでしょう。
私としては、実際の血糖値の方が重要だし、単に平均ではなくその推移の仕方のほうがさらに重要だという気はしますが。
因みにこの実験から導き出された数式は「平均血糖値=28.7 × A1C − 46.7」ということらしいです。
実際の計算はこんな感じです。
| HbA1c | 平均血糖値 |
| 5% | 97 |
| 6% | 126 |
| 7% | 154 |
| 8% | 183 |
| 9% | 212 |
| 10% | 240 |
| 11% | 269 |
| 12% | 298 |
http://care.diabetesjournals.org/content/31/8/1473.abstract
ネットショップ再開
長らくクローズしていた「カーボカウント・ドットコム」、ようやくリニューアル・オープンしました。当初の予定とは違って、完全な個人輸入代行というスタイルではありますが。
例えば、カーブクイックという商品があります。これはアメリカで最安12ドルほどで手に入ります。しかし、それを1個だけ買って日本に発送すると、送料込みで50ドルになってしまいます。
ところが、10個まとめて買えば、1個当たり約25ドルと半額になります。200円の手数料と800円の国内送料を乗せても、1個3500円。それならみんなに喜ばれるだろう、と言うのが最初の発想でした。
しかし、それは食料品の輸入販売という行為にあたり、厚生労働省の許可が必要だと言うことが発覚。あえなく頓挫と言う事態に至ってしまいました。
輸入許可を取ることも考え、検疫所に足を運んだり、海外のメーカーとコンタクトを取ったりもしましたが、素人にはハードルが高いということを知るだけの結果となりました。
一時はネットショップ自体、完全に諦めたりもしたのですが、ありがたいことに再開を望む声もいろいろ寄せられたりして、当初の目論見とはだいぶ違ってしまいましたが、個人輸入代行という形で再開を図ることにしました。
輸入代行と言うのは、お客様から注文受けたら、海外の業者に発注を出し、商品はお客様に直接送ってもらい、手数料をいただくというスタイルです。問題は、料金設定をどうするかです。
たとえば、カーブクイック。送料無料で1個6000円とする方法もあります。これだと、1個だけ買いたいというお客様に対しても、ギリギリ利益は出ます。しかし、カーブクイック3箱にパスタも5箱買いたいなどというお客様には、膨大な利益が出てしまいます。
そこで、いろんな輸入代行のショップを見て回りました。参考になったのはブランド品の個人輸入代行です。
たとえば、グッチのバッグって、アメリカで買うと日本の半額らしいです。日本で5万円位するバッグを、送料無料の4万5000円という料金設定で提供している業者もあります。はっきり言ってドンブリ勘定です。それでも日本で買うよりは安いんだから、購入者側としては問題ありません。
一方、同じ個人輸入代行でも、商品価格と経費と利益をすべてオープンにしている業者もあります。例えば、注文の入ったバッグを3万円で買います。これにはちゃんとレシートをつけます。日本への送料が1万円。代行手数料が5000円。合計4万500円という額をはじき出します。もちろん、ドルから円へは、その時の為替レートをきちんと反映させます。
ブランド物の個人輸入代行業者を比較するサイトなんかもあるんですが、こういうオープンな業者の方が、結局、高い評価を得ているようです。まあ、厨房が見えるレストランみたいなもんで、作業工程を公開する安心できるっていうのは重要なんでしょう。
ということで、当「カーボカウント・ドットコム」も、すべてオープンで行くことにしました。商品価格と送料はインボイス(納品書)にしっかり記載されています。(ギフト扱いにすれば価格は隠すこともできるのですが) 手数料として総額の10%をいただきます。(一応、オープニングサービス料金です)
まず最初に商品の注文を受けて、送料は後から計算してお知らせすることになります。送料だけ見ると、ちょっとビックリする額になりますが、はるばるアメリカから飛行機に乗ってやってきて、日本の隅々にまで運ばれて行くのです。そこは大目に見てやってください。
輸入代行ですから、商品のアイテムはいくらでも広がります。今は食料品中心ですが、将来的にはサプリや、医療機器(血糖測定関連)などにも広げていきたいと思っています。アメリカなら、そのうち腕時計式の24時間血糖センサーなんてのが出てくるかもしれません。
「カーボカウント」や「ローカーボ」のアンテナショップとして、ある程度軌道に乗ってくれば、日本の医学界や食品業界を変えるような力にまで発展するかも知れません。なーんて大きな夢を抱きならの、ささやかな新装開店です。どうぞよろしくお願いします。
http://www.carbo-count.com/
毒を食らわば皿まで
同じカーボ量なら、砂糖より食パンの方が血糖値への影響は大きいと言うのは、先日の実験で解明されました。唯一つ残ったご飯がどうなのか、どうしても知りたくて、これも実験敢行です。
ご飯150g、カーボ量にして56gをお茶漬けで食べました。永谷園の鮭茶漬けには、カーボ量が1.7gありましたが、その辺は誤差の範囲内ということで無視です。
血糖値の推移がこれ。
砂糖水と比べるとピークは低いですが、やはり下がり方はにぶいです。
これまで実験した、砂糖、パン、米飯(お茶漬け)、麺(素うどん)の血糖値推移をグラフにすると、こんな感じになりました。

GI値算出の基準となる曲線下面積でランキングをつけると、
食パン>お茶漬け>砂糖水>素うどん
という結果になりました。なんと、一般に言われているGIとまったく一致しています。
ここでちょっとした情報操作というか、私の仮説をより強力に補強するために、あえて1時間後と2時間後の血糖値だけをグラフにしてみました。

曲線下面積のランキングは変わらないものの、それぞれの食材の血糖値への影響がよりはっきりしてきます。
とうことで、血糖値への影響と言う意味では、先日のこの写真もまさに真実だったわけです。

砂糖vs食パン
先日行った、砂糖と素うどんとの負荷対決では、明らかに砂糖の方が血糖への影響大でした。もしかしたら、あの素うどんの結果が特異だったのかも知れないと、後日、もう一度素うどんで実験したのですが、ほぼ同じような血糖推移をたどりました。
少なくとも私の場合は、シコシコの讃岐うどんでカーボ56gを摂る分には、それほど心配することはないということのようです。
そもそも、スパゲティや中華麺、日本そばなどは意外とGI値が低いことが知られています。麺類は噛まずに飲み込むことが多いので、消化に意外と時間がかかるのかもしれません。あるいは、小麦粉をこねて延ばしてを繰り返すうちに、グルテンが独特の結合を起こし、それが糖の消化吸収を阻害するのかもしれません。
一方、同じ小麦粉製品でも、パンはブドウ糖と同程度の高いGI値を示すことが知られています。ということで、今度は食パンと砂糖との比較をしてみました。
実験のサンプルはスーパーで普通に売ってる食パン。100g当たりのカーボ量が48.5gということなので、115g食べました。これで、前回の砂糖水と同じ、カーボ量56gです。条件を揃えるために、なにも付けずに水だけで胃に流し込みました。すべて、食べ終わるのにかかった時間は10分です。
で、血糖値の推移はこうなりました。
讃岐うどんのときとは明らかに違う動きです。砂糖水と比べて、ピークは遅いものの、いつまでも高血糖が続いています。グラフにするとこうなります。
ピークは砂糖水の方が高いものの、グラフの曲線下面積で言えば、食パンのほうが大きいです。GI値の高さで言うとはやり砂糖より食パンの方が上と言っていいと思います。グルコーススパイクということでは砂糖の方が急峻ですが。
このグラフを見る限り、先日のこの写真は、ほぼ真実を語ってると言っていいのではないでしょうか。








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